女性同士のセックスがとびきり気持ちいいワケ
女性同士のセックスには気持ちよくなるための“カギ”がある──と語るのは、経験人数250人オーバーで、バイセクシャルでもあるAV監督・鈴木リズさん。今回はリズさんが、女性同士のセックスの進め方の一例を紹介しつつ、異性同士のカップルでも応用できるというテクニックを伝授します。
女性同士のセックスを一度経験すると忘れられなくなる、と語る方は多いもの。
本日は、かつてレズビアンを自認し今はバイセクシャルである私、鈴木リズが体験してきたセックスをもとに、百合マンガやAVといったフィクションではない、女性同士のセックスについてのお話をお届けいたします。
とは申しましても、私はネコ(受け身)なので、具体的な手練手管については元カノたちから学んできました。彼女たちの言葉を思い出しながら、今回は誘い込みからセックスの前半までをご紹介したいと思います。
■ レズビアン、どこで出会ってるの問題
セックスの話題の前に、そもそも「どこで出会うの?」と気になる方も多いのでは。積極的に出会いを求めて動かないとなかなか進展がないのが、同性愛の世界です。
出会いの方法は大きく分けると、SNS、Bar(レズビアン限定バー)、Club(レズビアンイベント)などが主流。
それぞれに一長一短はありますが、SNSはその他の出会い方に比べて”タチ”(攻める側)なのか”ネコ”(受け身側)なのかを登録の時点で公表している人が多く、会話で探りを入れなくてもいいという点では、気の合う人を見つけやすいので優れています。
私は先述のように”ネコ”なので、女性に対してこちらから熱烈アピールすることを躊躇してしまいがちです。というのも、誘っておいていざセックスとなった途端に攻守交替では申し訳ない、という気持ちが働いてしまうのです。
私のような人の場合は、SNSで嗜好を限定して相手を探し出すほうが効率がよく、傷つくことも少なく済みます(私は女性を誘って傷ついてきた経験があるからこそ、逆に男性に声をかけることに大きな抵抗を感じないのかもしれません。だって聞かなくともやはり多くの人は異性愛者ですもの)。
実際に私の周りでも、レズビアン専用のSNSで出会い交際まで発展した人が、もっとも多く見受けられます。
続いて多いのが、Barで出会うタイプ。レズビアン限定のBarで素敵な人を見つけて声をかけ、会話の中から性的嗜好を聞き出し、発展していくという方法もあります。
こちらは実際に対面したうえで話を進められるという利点はあるものの、コミュニケーション能力と相手に話しかけるためのメンタルの強さ、そしてシングルかどうかを見極めるテクニックが必要になります。
ベテランになると、ワンナイトを狙って六本木のClub界隈で狩りをしている肉食系レズビアンも存在します。この場合は相手が同性愛者か異性愛者かは関係なく、まずは身の上話などの話題を振り、嫌悪感を抱いていなさそうだったら「いける!」という判断で性的指向を超えさせる猛者、まさに腕利きのレズビアンということになります。出会いって新宿二丁目じゃないんだ、というのを意外に思う方もいるかもしれませんね。
■ 愛撫に始まり愛撫に終わる、極上のセックス
相手が見つかり、いざ行為! となったらその方法ですね。いまのところは異性愛者だというあなたも、性的指向は流動的なもの。いつか訪れるかもしれない女性同士でのセックスのために一緒に学んでいきましょう!
レズビアンのセックスは、愛撫に始まり愛撫に終わるといっても過言ではありません。しかし「愛撫だけじゃ物足りない!」などと思うことなかれ。そこには身も心も痺れさせる極上の愉悦が待っているのです。
まずは相手がくすぐったく感じる場所を、舌先を柔らかくすることを意識しながら身体の末端から責めていきましょう。ソフトな刺激で反応を見つつ、膝裏や背中も責めます。私の実体験でも、過去に付き合っていた女性は男性より明らかに愛撫の時間が長く、そのエロティックな雰囲気にふたりで沈み込んでいく感覚がありました。
そして手マン。いきなり指を横にして2本入れるのではなく、1本の指の上にもう1本を重ねて入れるのがおすすめです。そうすることで、相手の反応を見ながら広げたりそのままにしたりと、できることのバリエーションが増えます。入れるときは指を少し曲げた状態にすると、爪が当たらずスムーズに挿入することができます。
中指と薬指を使うと腕の力を応用できるので、長時間でも疲れずに女の子を悦ばせることができます(男性には爪をきっちり切る方も多いかもしれませんが、その日の爪の長さによって使う指を変える心遣いがあると女性には響きますよ)。入れてすぐには動かさず、そのままハグやキスをして、彼女のソレが指になじむのを待ちます。
■最高の気持ちよさのカギは、お互いへの思いやり
私がこれまで関わってきたレズビアンの人たちには男性に比べてセックスへの向上心が高い人が多く、お互いが気持ちよくなるためによく話し合いをしていました。
ネコ側がなにかいつもと違うことに気づくと、「今日なにか変えた?」と素直に聞き、タチ側も、はぐらかすことなく「こうなっていたからこうしてみた」ときちんと答える。恥ずかしがったり格好つけることなくその日の感想を伝え合うことで、お互いの満足度を向上し続けられる。これが女性同士のセックスでお互いが気持ちよくなれる大きなポイントかもしれません。女性同士のセックスが気持ちいいカギは、お互いの思いやりにあると私は思うのです。
今回ご紹介した女性同士のセックスで相手を気持ちよくするためのポイントは、異性のカップルでも真似できるものだと思います。パートナーと、心身ともに心地よい時間を過ごしてみてくださいね。
※こちらは2020年10月1日に公開した記事内のリンク切れなどを修正したうえで再掲載したものです。