1. DRESS [ドレス]トップ
  2. カルチャー/エンタメ
  3. 神社をもっと楽しむ新提案5選

神社をもっと楽しむ新提案5選

日本の伝統文化を通して、深い心の学びを促してくれる神社の世界。それは、知れば知るほど奥深いものでした。あなたは日頃、どなたと神社へ出かけますか。それとも、おひとりでのご参拝が多いでしょうか。今回は、さまざまなお詣りのかたちをご提案していきましょう。神社を愛してやまない、巫女ライター・紺野うみが神社のたしなみを伝えます。

神社をもっと楽しむ新提案5選

私は日頃から、神社でお詣りをしたり、巫女としてご奉仕をさせていただいたりしておりますが、境内で目にする方々の参拝のかたちには、実にいろいろな姿があるなとしみじみ感じます。

大切な人と一緒に神社にお詣りに来て、楽しそうに笑いあいながら過ごされる方もいれば、おひとりで足を運んで、心静かに神様を感じるひとときを過ごされている方も……。

そして、今回はそれぞれの方に、「さまざまなかたち」で神社に親しんでいただくきっかけになればと思い、ご参拝についていくつかのご提案をしてみたいと思います。

いつも同じタイミングで、同じ人と神社に行くことが多いという方も、この記事を通じて「こんな神社の楽しみ方もあるんだなぁ」と、新たな発見があればうれしく思います。

■家族みんなでお詣りしよう!

家族で過ごした思い出は、人によってさまざまだと思いますが、特に長く印象に残るのは「人生の節目」を一緒に祝った瞬間なのではないでしょうか。

神社でご奉仕をしていると、ご家族でお詣りにいらしている方は多く、中でも「初宮詣」や「七五三」にお見えになるご家族には、私も笑顔をいただくことが多いです。

晴れ着に身を包んだお子様を連れたご家族が、皆様で御祈祷を受けにいらっしゃいます。ご両親はもちろん、兄弟姉妹、おじいちゃんおばあちゃんまで一堂に会していることも多いその光景は、本当に和やかで幸せにあふれています。

こうやって、「神社」という場所でひとつの命の誕生や成長を喜び祝い、その末永い幸せを家族皆で祈ること。本当に、素敵な文化だと思います。

神社に家族みんなで訪れながら、ご一緒に参拝をすることで、神社の文化や大切な心を、次の世代にも継承することができるはず。

大切な家族にプレゼントできることには、形のないものがたくさんあります。自分の大切な人と神社に参拝することは、その人と「神社」や「神様」とのご縁を結ぶということ。

長い人生の中、もし思い悩んだり道に迷ってしまうことがあったとしても、返るべき原点の場所や、大切な思い出の場所は私たちに必ず勇気をくれます。ご家族での参拝は、そこでの「笑顔」を思い出せるひとときになることでしょう。

きっと、誰にとっても、大切な心のしおりになるのではないでしょうか。

■友達同士でお詣りしよう!

おそらく、経験のある方はわかるはず。実は神社って、友達と出かけると本当に楽しい場所なのです。

神社は、いつも日常で友達と一緒にいる場所とは少し違う、不思議で非日常な空間。「一緒にお詣り」をしたり、「一緒におみくじ」を引いたりすることで、素敵な未来に期待を寄せて過ごすことができます。

たとえば受験前の初詣、恋愛成就のお詣りなども、気の合う友達と「祈りの時間」を共有できることは互いの絆も深めてくれるはず。

そして神様も、神社に訪れる人たちの幸せそうな様子や、楽しそうな様子を見るのがお好きなのです。

神社では年に一度の「例大祭」という、その神社にお祀りされている神様のための、大きなお祭りが行われることが多いです。そんな賑わいを見せる日の神社には特に、気の置けない友達と足を運んでみてはいかがでしょうか。

きっと、楽しくてワクワクする時間を過ごせるはずですよ!

■恋人や夫婦でお詣りしよう!

気になっている方と。お付き合いしている方と。生涯連れ添うお約束をした方と……。たまには、デートで神社に出かけてみませんか?

世の中にこれほどたくさんの人がいる中で、ふたりが出会えたことは、神様のご縁つなぎがあったからこそ。そんなご縁の不思議とありがたさに、一緒に想いを馳せてみてください。

今この瞬間に、同じ場所にいられることも、決して「当たり前」ではないのです。きっと、神社で過ごすひとときが、ふたりにそのことを思い出させてくれるのではないでしょうか。

それに、神社では不思議と心が落ち着き、ゆっくりとした時間が過ごせるものです。そんな時間こそ、あなたの大切な方と、ぜひ共有していただけたらと思います。

境内を歩きながらお互いにとって大切な話をするのも素敵ですし、心の想いを伝えたいときにも、きっと神様から勇気がいただけるはず。

隣に立つ人との未来を祈って、お詣りをしたり。相手の幸せのために、御守りを贈ってみたり。ふたりでおみくじを引いて、これからのことを想像したり。

一緒に過ごせる時間をかけがえなく想い、これからもこのご縁を大切に育む気持ちが、心の中で広がってゆくことでしょう。

■職場の仲間とお詣りしよう!

職場とは、社会の中で自分を活かして貢献する場所。もちろん、ひとりで仕事に向き合っている方も多いでしょうが、チームでひとつの目標や目的のためにがんばっている環境にいる方にとっては、特によい時間が持てることでしょう。

神様がくださる「ご縁」は、恋愛ばかりではありません。仕事におけるご縁は特に、新たな可能性を拡げてくれたり、お互いを成長させてくれるような出会いになるものです。

そんな仲間たちとの結束を、「一緒にがんばります!」と神様の前で宣言すれば、より前向きに進んでいくことができるでしょう。もちろん、新たなお仕事のご縁や発展も、共に祈願することができますね。

会社の皆様全員で、神社に御祈祷(ごきとう)にお越しになる方もいらっしゃいます。

会社の繁栄を願うためであると同時に、それぞれの人が心も体も健やかに、生き生きと仕事に励めるように祈れば、それが結果的に会社全体を盛り立てることになります。

会社全員でのお詣りは難しくても、いつも共に仕事に取り組む仲間との参拝は、その出会いにも感謝をして、みんなで力を合わせるための結束をさらに固くしてくれるはずですよ!

■ひとりで心静かにお詣りしよう!

神社を愛する私が、実は一番おすすめしたいのが、おひとりでの参拝なんです。

ひとりきりで神社に行けば、一緒にいる人に気を遣うこともなく、自分の好きな場所や時間の使い方で、ゆっくりと神様と向き合うことができるからです。

たとえば私は、御神前で最近の心境や出来事、自分の決意や悩みを心の中で神様に向かってお話しすることもあります。

神様に自分の正直な想いをお話ししていると、不思議と気持ちが落ち着いて、この先のことを冷静に考えたり、前向きな感情が湧いてくることはよくあります。

その理由を考えると、神様の存在とは、自分自身の心を映し出してくれる鏡でもあるからだと思うのです。

自分の心が悩みやモヤモヤした感情で曇ってしまっていたときこそ、ぜひ神社で心静かに、神様との対話をしてみてください。その時間が、自分の心の霧を取り払い、また心を磨きなおすきっかけになるのです。

そして、居心地のいい場所でぼーっと心を開放してみたり、緑や風を感じる自然とのふれあいを楽しんでいただけたらと思います。

神社は、現代を生きる忙しい皆さんの心を、きっとホッと緩めてくれる場所になれるはずです。

■とにかく神社を「楽しんで」!

「神社参拝」とひとことで言っても、誰とどのように楽しむかで、その在り方や意味は大きく異なってきます。

楽しみ方のバリエーションは、無限大だと思います。

生きてゆく中で、自分の心をリセットしたり、前向きにシフトチェンジしたり。神社はあなたにとっても、それが可能になる素敵な場所になることでしょう。

ぜひ、たくさんの方と、気軽に足を運んでみてくださいね。

「神社」の空間があなたの時間とご縁を豊かにして、その人生や毎日を、もっと輝くものにしてくれることを願っています!

紺野 うみ

巫女ライター/心の相談屋さん 神社愛が止まらず、とある神社で「巫女」としてもご奉仕中の、フリーライター。 執筆の専門分野は、心理学・自己分析・心・神社・神道・生き方など。 すべての人が前向きに、人生を自分らしく生き...

関連するキーワード

関連記事

Latest Article