1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ライフスタイル
  3. 「一つ成功体験を作ると、"継続は力なり"が実行しやすくなる」【藤原美智子 連載】

「一つ成功体験を作ると、"継続は力なり"が実行しやすくなる」【藤原美智子 連載】

無謀だったかもしれないニューヨーク・ハーフマラソンを完走したおかげで、他でも「継続は力なり」を実践できるようになりました。

「一つ成功体験を作ると、"継続は力なり"が実行しやすくなる」【藤原美智子 連載】

ヨガ歴5年。と言うと、上級者のように思われるかもしれないけれど、実は教室に通ったのは1年半ぐらい。あとは自宅でコツコツ自主練習しているだけなので、進歩の度合いは亀さんの歩行スピードと同じぐらいでしょうか。でも最近、グーンと進歩しているような気が自分ではしているんです。
やっとヨガっぽくなってきたと言えばいいか……。身体から力みが抜けて動きが滑らかに、そして呼吸とポーズと心が一体になってきたように感じるし(あくまでも本人談)、終えたあとは心身の解放感と穏やかな気持ち良さを感じるようになってきたんです。思い起こすと始めた頃は、どのポーズをしても痛いし、レッスン後は数日間、車の乗り降りも大変なぐらいの筋肉痛になったし、ポーズを覚えることに必死で気持ち良さを感じる余裕もなかった。

それでも、めげずに続けてこられたのは、実は、その2年前に始めたランニングのお陰。きっかけは8ヶ月後にN.Yハーフマラソンに出場するまでの過程を追うという取材を受けたからなんですが、なんと練習初日は30メートルがやっと(!)。でも完走する任務を請け負ったので、「とにかく、やるしかない!」。そんなスタートでしたが、毎日練習をしていたら30メートルが100メートル走れるようになって、それが1キロ、5キロと距離が少しずつ伸びていって、速く走れるようにもなっていって、ある日「わぁー、走るって気持ちいいなー」と思うようになるまでになった。そしてハーフマラソンを無事、完走。この成功体験があったからこそ、ヨガの辛いだけの時期も「続けていれば楽になる日は必ず来るし、楽しいと思える日も絶対に来る!」とわかっていた。だから続けられたというわけなんです。

他にも、この“成功体験”を利用して続けていることがあります。それは去年の2月の連載にも書いた「瞑想」。一昨年の11月に始めたので1年半ぐらい続いているわけなんですが、これも最近、やっと心静かに瞑想できるようになってきました。始めた頃は1分ぐらいがやっと(!)だったし、その短い間でさえも次から次にいろいろ頭に浮かんできて、「うるさい!」と自分で思うほど。今は15分ぐらいですが心(頭?)静かに瞑想できるようになり、「やらなきゃ!」から「毎朝しないと落ち着かない」という状況になってきました。そして最近は夜、寝る前にもするようになってきました。

「継続は力なり」と言うけれど、本当にその通りだなーとつくづくと思います。続けていれば今は辛くても必ず楽にも、楽しくにも、身に付く日もいつかやってくる――。そのためにも何か一つ、意地でもいいから(!)成功体験を作るといいのかもしれませんね。もちろん、自分が「これを、やれるようになりたい」と思えることでなければ意味はないですけれど。

藤原 美智子

ラ・ドンナ主宰。雑誌の表紙やビューティーページ、広告撮影のヘアメイク、執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演、TV出演等で幅広く活躍している。 近著「美しい朝で人生を変える」(幻冬舎) 他、著書多数。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article