セックス後の行動で、ふたりの関係は大きく変わっていく
セックス後ってみんなどうしてる? 実はセックス後のフォローがふたりの関係を長続きさせる秘訣なんです。では実際に、どのような行動や言葉を大切にすれば良いのでしょうか? 今回は、新しい「性の公共」をめざして活動をされている坂爪真吾(さかつめ・しんご)さんに「セックスの後ってどうすればいい?」をテーマにお話を伺いました。
セックス後に「セックス終わったからいっか」などと油断してはだめ! パートナーと良好な関係を築くには、実は「セックス後」が大事なのです。
■セックス後の女性の行動を男性は見ている
パパ活や風俗事情にも精通している坂爪さんいわく、「セックス後の相手の行動を、男性は気にしています。自分とのセックスがよかったか、よくなかったかが行動ひとつでわかってしまいます」とのこと。
たとえば、セックス後すぐにシャワーに行かれたら、自分とのセックスは気持ち悪かったのかな……と思う方もいます。「今まで聞いた中で一番強烈だと思ったのは、セックス後すぐにイソジンでうがいをされたという話でした。もちろん、性病へのケアとしてされたのかもしれませんが、 実際にこれをやられたら、ショックでしばらく立ち直れないかもしれません」と坂爪さん。
逆に、終わってもずっとキスやハグをして愛情を表現してくれたら、気持ちよくなってくれたのかなと思えます。そういった一つひとつの行動が、相手へのいわばセックスの「感想」になるのです。
いそいそと身支度を整えたり、スマホをいじったりするよりは、「ああいう触り方が気持ち良かった」「あまり激しくされても痛いよ」など、きちんと相手と向き合うような会話(反省会)を大切にしてあげてください。
■セックス後の行動が、今後の関係に影響する可能性も
パートナーと良い関係を続けていくには、「次もセックスしたい!」と思ってもらうことが重要になります。そこで大切にしなければならないのは、セックス後のコミュニケーション。ここでの所作ひとつが、次に繋がるかどうかの鍵となるのです。
「キス」や「ハグ」といったわかりやすいコミュニケーション以外にも、さらに一人ひとりに合わせて振る舞うことで、男性は満たされるはずです。よく相手を見て、どうしてほしいのかを考えることが大切です。
セックスは究極のコミュニケーション。だからこそ、セックスを続けていくのは、パートナーとの関係を築いていくうえで重要な要素とも言えるでしょう。
■セックス後の少しの思いやりで長持ちする関係に
そうは言うものの、うっかり相手を傷つけてしまうこともありそうです。女性側にできることはないのでしょうか。坂爪さんにもう少し追求してきいてみたところ、こんなアドバイスをいただきました。
「男性側の話を聞いていると、正直どこからどこまで女性が演技をしているかわからないといった感想をよく聞きます。ということは、実際のところはさておき、女性側が少しで良いので大人の余裕をもって、優しい態度を見せてあげるだけでも良いのかもしれません」
ということは、セックス後にほんの少し(たとえ演出であっても!)女性側が思いやりをもって接するだけで、男性に安心感を与えられるのかもしれませんね。
たとえば、終わったあとにすぐに身だしなみを整えずにそのままハグしてあげたり、彼が疲れていたら、マッサージをしてあげるなんていうのもアリかも。
なによりも大切なのは、相手を大事に思う気持ち。パートナーを大切にしたいのであれば、セックス後に「気持ちよかった」「優しくしてくれてありがとう」など、言葉で気持ちを伝えることも効果的なのではないでしょうか。
今後の関係性に大きな影響があるかもしれない「セックス後」。気持ちを伝え合うセックスは、アフターフォローをするところまでが本番と言えるのかもしれません。
Text/のぞみ
坂爪真吾プロフィール
「障がい者の性」問題の解決、風俗と福祉の連携など、新しい「性の公共」をつくるために活動している一般社団法人ホワイトハンズの代表。
※ この記事は2018年10月15日に公開されたものです。
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