柄物は「小物」で取り入れる! 無地しか着ない私の方法
私は一部を除いて無地の服しか着ない。ヒョウ柄とカモフラージュ柄、縦のストライプの服は数枚あるが、ボーダー、水玉を含め、花柄、幾何学模様の服はほとんど持っていない。その分、スカーフやベルト、バングル、ストールなどで柄を添加する方法を取っている。この方が遥かにコーデを作り込みやすく、柄物に飽きずに長く付き合える。
■無地しか着ない女
私のクローゼットには、無地の服ばかりが並んでいる。
カラフルな色のものは多数あるが、全部無地。
派手な色の服ってコーデしづらい、と思っている方が多いかもしれないが、私の持論は「柄物の服の方がよっぽどコーデしづらく、飽きやすい」。
また、無地の服の方が自分自身も着ていてすっきりした気分になるし、見ている人も同じ気持ちなのでは? と思う。
柄物を着ると、どうしてもその人のイメージはごちゃついた印象になる。
自分がその柄物に負けないパワーがあればいいが、難しい。
年齢を重ねるとともに、女性はどうしても透明度を失い、モヤっとした印象をまといがち。
その人の個性にもよるが、少なくとも私自身は、「無地の服を着た方がすっきり清潔感が出る」と感じている。
そう気づいてからは、思い切って柄物の服を処分した。
気に入っている柄物を一部残して、無地の服だけのワードローブを構築している。
ただ、洋服がほとんど無地になると、今度はコーデ全体が「寂しい」印象になりがち。
ピアスやネックレスなどアクセサリーを足せば解決するのだが、その他に「小物」で柄物を添加する方法もおすすめだ。
どの「小物」で柄物を添加するとコーデしやすくなるか、いろいろ試行錯誤して私なりにわかったことをまとめてみた。
■ベルト、バングル、トートバッグ 柄物を選びやすいアイテムはコレ
トップスを着る。ボトムスを選ぶ。
上着、アウターを羽織る。
このとき、小物で柄物をプラスする場合、もっとも手軽に合わせやすいのは
・ベルト
・バングル
である。
かなりインパクトのあるアニマル柄のベルト。細いもの、太いものでも、印象はかなり変わる。
1点加えるだけで、コーデの雰囲気がガラッと変わるので劇薬。取り扱い注意の小物だ。
バングルは意外と太いものでも、夏以外は見えにくく使いやすい柄物アイテム。
カジュアルな服装のとき、上から下まで無地だと、かなり寂しい感じになるのが中年女性。
そんなときに便利なのが、インパクト大の柄物トートバッグ。
エルベシャプリエのトートは丈夫で収納力抜群。長く愛用している。
普通のニット+ベーカーパンツでもこのトートを持つだけで「おしゃれした」感が簡単にアップする優れもの。
近所に出かけるときも所帯染みないようにしたい……そんなときのお助けバッグだ。
■スカーフとストールは、柄物が逆に便利!
次に便利なのがスカーフやストールで柄物をプラスする方法。
柄物スカーフとかチェックのストールは、色が数色混じっている。
この数色の色のうち、どれか1色でも服や靴とリンクしていればOK。
逆にすごくコーデしやすいのである。
反対に、1色のみの無地のスカーフやストールを無地の服に合わせると、コーデの平坦さがより強調されてしまう場合もある。
最後にプラスするスカーフやストールは、かえって柄物の方が合わせやすい、というのが私の見解だ。
20代の頃からヨーロッパに旅行する度に、コツコツ集めてきたエルメスのスカーフたち。
30年以上経っても色も質感も古びない。今でもすべて「現役」だ。
ジョンストンズのカシミア100%のチェックのストールはチェックの色が数色混じっているからこそ、コーデしやすい。
奥の優しい色合いのドライブリッジは、グレーと淡いブルーの服に合う。手前のドレスゴードンは、紺系の服やデニムに合わせやすい。
■【実例】柄物は小物で投入する!
実際に、無地だけの服に、小物で今シーズン流行中のパンサー柄を添加するコーディネートをご紹介。
マディソンブルーのベージュの麻100%のシャツとカリテのベージュの細身のパンツ。
これだけだと、あまりに平凡で地味な印象のコーディネート。
これにパンサー柄の小物を合わせてみる。
地味で老けて見える印象だったベージュの服が、一気に背景となって引き立つ。
ここで注意。ベルトまでパンサー柄にしてしまうとトゥーマッチ。
逆にベルトとバングルをパンサー柄にしたならば、靴は無地のベージュを選ぶ。
柄物の投入はその割合、パーセンテージのコントロールが重要だ。
出かける先が仕事なのか、華やかな席なのか、合う相手が女性なのか男性なのかによっても判断は異なる。
それを考えつつ、無地の服同士のコーデに柄物の小物を足していけばいい。
■無地の服+柄物の小物で、日々のコーデを自由自在にコントロール
無地同士の服の組み合わせは簡単だ。いくらでもコーデの組み合わせが可能だから。
そこへさらに小物でスパイス・アクセントになる柄物を足したり引いたり。
派手にもできるし、シンプルで落ち着いたコーデにもできる。
真面目な仕事の場でも、華やかな場でも、気楽な家族とのお出かけにも。
各シーンにぴったりなコーデを毎朝サクサク作れるように、ここでは私が日々している工夫を紹介してきた。
無地のシンプル服も、派手な柄物も。
両方楽しんで、おしゃれのバリエーションを増やしていこう!