1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ライフスタイル
  3. 「幸せになりたい」女と「幸せを生み出す」女【メンタルトレーナー久瑠あさ美】

「幸せになりたい」女と「幸せを生み出す」女【メンタルトレーナー久瑠あさ美】

高い視点を持ち、広い景色が見えている“鳥おんな”と低い視点で地面を這いつくばっている“虫おんな”。目の前に立ちはだかる数多くのストレス=障壁も、軽快に空を舞う鳥であれば、楽々と越えられますが、地面に這…

「幸せになりたい」女と「幸せを生み出す」女【メンタルトレーナー久瑠あさ美】

高い視点を持ち、広い景色が見えている“鳥おんな”低い視点で地面を這いつくばっている“虫おんな”。目の前に立ちはだかる数多くのストレス=障壁も、軽快に空を舞う鳥であれば、楽々と越えられますが、地面に這いつくばる虫には、越えられないほど大きな障壁であるように見えます。

では、二者の在り方はどのように違うのでしょうか。

 たとえば、“虫おんな”が待ち合わせで遅刻したとしましょう。すると、相手に謝る前に「私だって大変だったんだから。遅れてイヤな気分になっているのはあなただけじゃないから」と言わんばかりに言い訳をします。言い訳することで無意識に自分の存在を守っているのです。しかし、実は他者に責任転嫁することで、自分にとってのストレッサーを増やしてしまうことになります。また、「他人からどう思われるか」という価値基準で考えてしまうので、ほかの場面でも、自分を大きく見せようと武器を集めて、相手を威嚇してしまうのです。

 一方、自分軸な生き方をしていて、心の自活力がある“鳥おんな”は、いつもベストを尽くしているので、自分がとった行動が原因でたとえよくない結果が生まれたとしても、潔く謝る勇気を持っています。どんなときもその状況から逃げることはありません。「他人にどう思われるか」よりも、自分を偽らないことに重きをおいているのです。

 幸せの価値基準が自分の中にあるので、自分が幸せだと感じないモノには近寄ることもなく、執着もしません。結果、ストレスフリーな生き方が自然とできるようになるのです。今何が起きているかよりも、何を感じているかで幸せを自ら生み出すことができるのです。

 「他人からどう思われるか」という価値基準になると、「他人から見て幸せかどうか」で自分の価値が決まってしまうと思いこみます。「恋人に食事をおごってもらえるか」「いくらのプレゼントをもらうか」「相手の年収はいくらか」……、そういった、自分の外にある幸せのモノサシが増えていくに従って、それが満たされないたびにストレスが溜まっていってしまいます。結果、あれでもないこれでもないと求め続け、「幸せになりたい」という状態から抜け出せなくなってしまうのです。

心の自活力を鍛え、心の視点を引き上げることで、「幸せを探し続ける人生」から、「幸せを自ら生み出し続ける人生」にシフトし、すべてが上手くまわりだします。

 次回は、それを可能にするメンタルトレーニング方法についてお話いたします。

profile
メンタルトレーナー
久瑠あさ美

東京・渋谷の「ff Mental Room」(フォルテッシモメンタルルーム)代表。
精神科・心療内科の心理カウンセラーとしての勤務を経て独立後、プロスポーツ選手のメンタルトレーナーとして積極的に取り組み、各界アーティスト、企業経営者、ビジネスパーソン、個人向けのメンタルトレーニングを行う。実績はのべ18000人を超える。各企業のストレスケア・マネジメント、リーダーシップ研修や講演を行う。幼児教育・親子に向けた次世代育成のエキスパートとして力を注ぐほか、毎月「心を創るマインド塾」「メンタルトレーナー養成塾」を主宰している。メディア出演や著書も多数。「人生が劇的に変わるマインドの法則」、「人生をガラリと変えるメンタルトレーニング オーラのまとい方」「72時間をあなたの手帳で管理すれば仕事は劇的にうまくいく」などがある。
HPはこちら→

 

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

関連するキーワード

関連記事

Latest Article