ベッドの上では「自分がどう感じているのか」を大切にして
「セックスでイクにはどうしたいいの?」。そんな女性の悩みを解決すべく、しみけんさと戸田真琴さんの”セックスのプロ”2人がアドバイス。気持ちいいことも痛いことも素直に伝えて――。打倒セックスコンプレックス! セックスのお悩み解決連載Part.3
「イッたことがない」「いつも演技をしてしまう」など、パートナーになかなか打ち明けづらいセックスの悩みを抱える女性も多いのではないでしょうか。
そこで今回、 処女でAVの世界に飛び込むやいなやあっという間に人気女優のひとりに登りつめ、いまやコラムニストとしても活躍する戸田真琴さん。
そして、のべ1万人近くの女性を相手にしてきた日本トップクラスのAV男優であるしみけんさんのおふたりに「至高のセックスを経験する方法」を聞いてきました。
第一回目では「相手の目を見つめること」、第二回目では「お互いの性感を高めるためのテクニック」についてご紹介してきました。第三回目となるここでは、セックス中のコミュニケーションについて伺っていきます。
■性感を高める。セックス中のコミュニケーション
スキンシップでお互い性感を高める準備ができたらいよいよセックス本番です。
「セックスが気持ち良くない」という人はどうすればよいのでしょうか。
AV女優の戸田真琴さんは、「感覚を相手に伝えるべき」と語ります。
「気持ちいいときはもちろん、痛いときや違和感を感じるときもパートナーに伝えたほうがいいです。私も最初は恥ずかしくて喘ぎ声を押し殺したり、逆に感じているような演技をしたりしたこともありました。でも、そうであるほど”マグロ化”しますし、セックスに集中できなくなります。もし痛いと言いづらいときには、自分が攻めに回るのもアリですよ」
しみけんさんは男性側の気遣いのポイントを解説してくれます。
「セックス中は『気持ちいいか、よくないか』をどんどん相手に聞きましょう。僕は、頻繁に『痛くない?』『気持ちいい?』と5文字以内の言葉で声をかけるようにしています」
体にコンプレックスがある人も多いかもしれません。ですが、戸田さんから言わせれば”思い切りの良さ”も必要なのだそうです。
「私のコンプレックスは胸が小さいことと、乳首がピンクじゃないことと、毛深いことです。今も気になるけど、でもセックス中だけは気にしなくていいと思うんです。『相手に引かれたらどうしよう』と考えるのはセックスが終わってからでいい。正解はないのだから『感じ方ってこれでいいのかな』なんてことも考える必要もナシ。言いたいことを言って楽しみましょう。その切り替えだけは意識的にやったほうがいいです。あるいは、すごく暗くして視覚を使わずにお互いの体を触るプレイを楽しみましょう。感覚も研ぎ澄まされますよ。においにコンプレックスを持つ人は、デリケートゾーン用のウェットティッシュや、香り付きオリモノシートなどを使うのもオススメです」
■間違ってはいけない、言葉攻めのテクニック
さらにしみけんさんは、男性に言葉攻めのコツを伝授。ポイントは、最終的には相手を肯定してあげることなのだそう。
「女性を言葉で攻めながら全肯定してあげましょう。例えば僕が社会的地位のある女性に対してよく使うのは、『いい大学を出て立派な会社で働いているのに、そんな下品な声出すんだ』って声をかけるんです。その直後に、『でもそれでいいんだよ、全部大好きだよ』と言ってあげます。エロティックな雰囲気が高まりますよ」
また、戸田さんいわく「下腹部に力を入れて膣をキュッと締めることで、男性器をより強く感じられますよ。意識的に男性の動きに合わせて締めてみてください」とのこと。
男性も快感が高まり一石二鳥です。
■まずは自分がどう感じているのかを大切にして
・気持ちいい、痛いなどの感覚は素直に伝える
・「引かれたらどうしよう」はセックス後に考える
・ニオイ対策グッズも活用
・言葉攻めの最後は必ず肯定
心から気持ちいいと思えるセックスのためには、息の合ったコミュニケーションが不可欠。素直に語らいながら探求してみてください。
戸田真琴さんプロフィール
1996年、静岡県出身。’16年9月に『「私、Hがしてみたいんです」戸田真琴19歳処女 SOD専属AVデビュー』でデビュー。ミスiD2018を受賞したほか、映画コラム執筆など多方面で活躍中。
しみけんさんプロフィール
’79年、千葉県出身。年間約500本のAVに出演し、経験人数は推定で1万人近くにのぼる。筋トレ好きで大会で入賞経験もある。近著に『AV男優しみけんが教える うんこ座りでオトコの悩みの大半は解決する!』(扶桑社)
取材・Text/田中望
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。