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映画『最初で最後のキス』感想。“今を生きる若者たちの悩み” 16歳の恋と友情をビタースイートに描いた青春映画!

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【シネマの時間】第30回は、映画『最初で最後のキス』をご紹介致します。イタリアの地方都市ウーディネを舞台に、16歳の恋と友情、青春の煌めきと残酷さ、イジメ、差別、LTGB、少年犯罪、親子関係などを真正面から捉え鮮烈に描いた青春映画! 6月2日(土)より全国順次ロードショー!

映画『最初で最後のキス』感想。“今を生きる若者たちの悩み” 16歳の恋と友情をビタースイートに描いた青春映画!

こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。

16歳の頃、あなたはどんな毎日を過ごしていましたか?

【シネマの時間】第30回は、イタリアの地方都市ウーディネを舞台に16歳の高校生3人の恋と友情をビタースイートに描き、本国イタリアでスマッシュヒット! ヨーロッパ各国の映画祭で多数の観客賞を受賞した話題作! 映画『最初で最後のキス』をご紹介致します。

SNSでのイジメ、LGBT、親子関係、デートレイプ、少年犯罪など現代の若者が抱える問題に鋭く切り込み、友情、恋、絆、青春の煌めきや残酷さなど日本の若者たちにも共通する多くの出来事を、レディ・ガガなどのポップな音楽にリズミカルに乗せて、イタリアらしいカラフルでファンタジックな映像で描いています。

イタリア本土では、監督と俳優たちが全国各地の高校を訪ねてティーチイン上映会を行い、実に3万人の学生が本作を鑑賞し、「リアルな自分たちが描かれている」「両親に観て自分たちの考えを知ってほしい」といった感想や意見交換が持たれたそう。

観るものは、主人公の3人の高校生のみならず取り巻く大人たちそれぞれの立場によって共感し、痛みを共有し、心からエールを送らずにいられないでしょう。

もし無知ゆえの残酷さというものがあるのなら、この映画を鑑賞することで、あって欲しくない現実を未然に防ぎ、幸せな未来への手助けになるのではないか、そんなことを思わせてくれる映画です。

監督は『ミラノ、愛に生きる』『あしたのパスタはアルデンテ』の脚本を務めたイヴァン・コトロネーオ。アメリカで実際に起きたラリー・キング殺人事件に衝撃を受け、自ら小説『UN BACIO』を執筆し、共同で脚本を手がけ監督も務めました。

ぜひこの機会に映画館でご覧ください!

映画『最初で最後のキス』あらすじー不器用な僕らが誰よりも輝いていた日々。

16歳のスターを夢見る同性愛の孤児ロレンツォは、愛情深い里親に引き取られ、トリノの施設から北イタリアの地方都市ウーデネにやってきます。

翌朝、義母と一緒に新しい高校に行ったロレンツオは、義母が帰るやいなや上着を脱ぎ捨て、お気に入りのカラフルなファッションとパフォーマンスで堂々と学校に入っていくものの、瞬く間に浮いた存在に。

隣の席になった少女ブルーは、心ない噂から“尻軽女”とレッテルを張られていますが、そんなロレンツオと意気投合。

帰り道、ロレンツォは、「ゲイなんだ」と伝えますが、ブルーは、「ゲイの知り合いは初めてよ」と自然に受け入れ友達になります。

一方で、ロレンツオは、兄を亡くして心に闇を抱え、クラスで誰とも口をきかないアントニオという男子が気になり始めます。

バスケ部のアントニオは、バスケットボールは得意ですが、みんなから「とろい」とバカにされていました。

アントニオは、密かにブルーに恋心を抱いていますが話しかけることもできません。

息子ひとりを亡くしたアントニオの両親は、そんな彼を必要以上に気にかけ、過保護に守ろうとしていました。

ある日、ロレンツォはブルーと相談し、アントニオを食事に誘います。

お洒落をしてレストランに出かけ楽しく語らい、ウィンドウショッピングに羽目を外し、仲良くなります。

若者らしくふざけて他愛のないお喋りに花を咲かせ、友情を育んでいく幸せな3人の時間。

しかし、なおもひどいサイトを立ち上げ、彼らをしつこく疎外しようとする生徒たちの存在がいて……。

■映画『最初で最後のキス』作品紹介

6月2日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
公式ホームページ:onekiss-movie.jp

原題:Un Bacio
監督・原案・脚本:イヴァン・コトロネーオ
原案・脚本:モニカ・ラメッタ
撮影監督:ルカ・ピガッツィ
製作:ニコラ・ジュリアーノ、フランチェスカ・チーマ、カルロッタ・カローリ
編集:イラリア・フライオーリー
美術監督:イヴァナ・ガルジューロ
衣装:ロッサノ・マルキ
音楽:ジャンルカ・コスタマーニャ
振付:ルカ・トマシーニ
字幕:山田香苗 
制作年:2016年
制作国:イタリア/イタリア語
上映時間: 106分/カラー/シネマスコープ
配給:ミモザフィルムズ/日本イタリア映画社 
提供:日本イタリア映画社
後援:イタリア大使館/イタリア文化会館
©︎2016 Indigo Film – Titanus 

映画『最初で最後のキス』キャスト

リマウ・グリッロ・リッツベルガー=ロレンツォ
バレンティーナ・ロマーニ=ブルー
レオナルド・パッザッリ=アントニオ
トマ・トラバッチ=レナト
スージー・ラウテ=ステファニア
デニス・ファゾーロ=サントロ先生
アレッサンドロ・スペルドゥーティ=マッシモ
ジョルジョ・マルケージ=ダビデ
シモネッタ・ソルダー=ニナ


【シネマの時間】
アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
©︎YUMIMOROTO

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諸戸 佑美

本や広告のアートディレクション/デザイン/編集/取材執筆/イラストレーションなど多方面に活躍。

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