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東京と埼玉・飯能を行ったり来たり。余白を生む2拠点ライフスタイル

東京と埼玉・飯能の2拠点で週の半分ずつを過ごす中里彩さん。2カ所を行き来する暮らしのなかで、飯能という地方の良さや魅力を改めて感じているといいます。キーワードは「余白」。不思議なことに、余白が生まれると、良いアイディアが浮かんだり、詰まっていた思考が急に深まったり、感覚が研ぎ澄まされたりと、素敵な変化が起きるのだとか。

東京と埼玉・飯能を行ったり来たり。余白を生む2拠点ライフスタイル

■都会と自然、理想のライフスタイルを実現するために

梅の花の甘く芳しい香りがふわりと漂ってくるこの季節。心待ちにしていた春がようやくやってきましたね。

現在、私は生まれ育った埼玉・飯能と東京を行ったり来たりする暮らしをしています。今のところ、どちらにも仕事を持っているので、週の半分は東京、もう半分は飯能で過ごすというパターンになっています。

飯能の自宅はすぐ目の前が山、裏が渓谷という自然豊かな場所にあり、春夏秋冬の移り変わりを五感で楽しむことができます。

自室は明治の蔵造り。もともと昔から自宅にあった古い調度品や地元のヴィンテージ家具屋さんで出会ったデスク、チェアで本を読みながらジャズを流したり、お酒をいただいたりするのが自分なりの楽しみです。

飯能のいいところは、「ゆったり過ごすのは自然の中が良くても、人に会ったり、仕事をがんばるのはやっぱり東京がいい」という希望が叶う地域であること。

西武池袋線 池袋駅から特急に乗って39分。副都心線直通の渋谷駅までは60分もかかりません。風光明媚な場所でありながら、東京へのアクセスは抜群です。

昨年末からゴルフを始めた私には嬉しいことに、飯能にはゴルフコースや練習場がたくさんあり、ゴルフ三昧の日々を送れます。たまにお隣りの秩父でプレーすることも。

ゴルフだけでなく、トレッキングや魚釣り、BBQ、キャンプ、マウンテンバイク、ロードバイク、サバイバルゲームなど、多種多様なアウトドアを楽しめるのは大きな魅力です。

■地方で心身をリフレッシュし、余白をつくる

先日、東京で忙しい数日を過ごして飯能に帰ってきたとき、改めて実感したことがふたつありました。ひとつは、地方は時間の流れがとてもゆっくりで、穏やかであるということ。そして、もうひとつは、いつのまにか季節が春に移り変わっていたこと。

東京にいると、1分1秒が問われる忙しなさから、1日の時間感覚がマヒしてしまいがちです。都会の喧騒の中では、五感で自然の移り変わりを感じることは、少し難しいような気もします。公園を散歩でもしない限り、美しい季節の草花の彩りを見ることも匂いを嗅ぐこともできませんね。

私の目には、地方の牧歌的な時間感覚はとても人間的であり、東京の時間感覚は異常なまでに機械的で無機質なもののように映ることがあります。人間らしさ、自分らしさとは何だろうという視点が持てるのが地方の素晴らしいところなのかもしれません。

自分の中の時間感覚が地方のそれと合ってくると、それまで適度に緊張していた心身がふっと軽くなるのを感じます。いくら好きなことを仕事にしているとはいえ、かなしいかな、東京でどれだけ無意識なストレスを感じていたんだろうと飯能に帰ってきて気づくのです。

飯能で旬のものを食べて、自然を満喫し、大切な家族や地元の人々とコミュニケーションを取るうちに、心とカラダに余白が生まれてきます。すると不思議なことに、ふと良いアイディアが浮かんだり、詰まっていた思考が急に深まったり、感覚が研ぎ澄まされたりしていきます。

このように、ローカルで心身をリフレッシュして英気を養い、そしてまた東京で仕事に打ち込むことができるという一連の営みが私の2拠点ライフスタイルです。

東京、飯能。どちらも私にはなくてはならない大切な人生の舞台なのです。

中里 彩

il Colore代表。メンズスタイルデザイナー。UX / UIデザイナー。埼玉・飯能のローカルWebメディア『hanoum』編集長。コワーキングスペース「co-nowa」コミュニティマネージャー。人々のモノ・コトの価値をリ...

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