『監獄のお姫さま』第7話あらすじ - 混線する事態、真実はどこに
『監獄のお姫さま』第7話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは小泉今日子、満島ひかり、伊勢谷友介ほか。エドミルクに戻ったわかばは警察に問い詰められる。カヨたちはわかばが裏切っているかもしれない、と不信感を抱き始め……。
■『監獄のお姫様』第7話あらすじ(ネタバレあり)
2014年、自立と再生の女子刑務所。タキシード姿で現れた担当検事の長谷川(塚本高史)に、交際を申し込まれるカヨ(小泉今日子)。
そんななか、雑居房では吾郎捕獲作戦会議が始まる。なかなか具体的な計画には発展しないものの、復讐計画を実行するために、カヨたちは資格取得に向けて懸命に励む。
一方、2017年。吾郎(伊勢谷友介)誘拐について尋問を受けるふたば(満島ひかり)は、カヨたちのあだ名をばらすなど嘘と真実を混ぜて話す。その場をしのいだものの、吾郎の妻・晴海(乙葉)はふたばに疑惑の視線を投げかけていた。
アジトでは、洋子(坂井真紀)が服役した理由、刑期満了までの話を語り始める。同室で一番古株だった洋子の罪とは。そして、カヨたちの間にはわかばが裏切っているのでは、という疑惑も持ち上がり……。
■『監獄のお姫さま』第7話感想 - 一体誰が真犯人なのか頭が混乱してきた
7話まで明かされなかった女優こと洋子の過去。2.5次元俳優にハマり、ストーカーをして月100万円以上をつぎ込んでいた。その資金を稼ぐために結婚詐欺をして刑期7年。
洋子がハマッていたミュージカルは『行け! 面! 胴!』。主人公の決めゼリフは「俺の手拭い、欲しい人!」。
殺人や放火ではなさそうだな、と思っていたけど、ある意味で一番ヤバい人だった。出所後、ストーカーしていた主演俳優がまだ下北沢でひっそりと続けていると聞いて再び観にいくが、まったくときめかない。結婚して今はヒモ状態。さらにはファンに手を出そうとする。
下北沢の小劇場というのが、なんともリアルというか。ストーカーしていたころの主演俳優は伊勢谷勇介さんだったのに、出所後にはAMEMIYAさんになっているのも、冷めたあとの現実はこれか、とため息が漏れた。「勝手に好きになって勝手に飽きやがって!」という俳優のセリフがなんとも沁みる。
……とつい洋子の過去に気を取られてしまっていたけど、2017年は不穏な空気が漂い始めている。ふたばが裏切っているのでは、と疑念を抱き始める面々。
わかば誘拐事件のニュースを見てなぜふんわりと微笑んでいたのか。そんなふたばに晴海は真相を知っているのでは、と迫る。
長谷川は獄中交際をカヨに申し込んでいたけど、今はこれと言って深い関係のようにも見えない(1話ではカヨのことを久しぶりに思い出した、という様子だった)。平然とカヨたちと一緒にいるけど、捕まってしまったら……。
偶然、カヨの復讐もとい復習ノートを見つけたわかば。その内容をコピーしている様子は何とも不気味だったけど、何を思っていたのか。
そもそもわかばが復讐計画に加担(むしろ主に計画を立てた)のはなぜなのかが未だに見えてこない。勇介に感情移入したからとか? 遠距離恋愛の彼がいる、などと話していたけれどそれも何かの伏線なのか。
そういえば、しのぶ(夏帆)は冤罪で、真犯人は吾郎だって信じ切ってしまっているけど、違う可能性もあるわけで……だいたい、吾郎がちょいちょい優しいから困る。
居眠りしている明美にもっと暖かいところで寝なさい、なんて声をかけるし、なんだかんだ言いつつ洋子の話もちゃんと聞いているし……小ネタも満載だし、なかなか頭が追い付かない作品である。
もし、しのぶが悪だったとしたら、このドラマの見方がガラッと変わるな……などと考えてしまった第7話だった。
事件も動き出し、まったく展開が読めなくなってきている。真実はどっちなのか。
■『監獄のお姫さま』作品概要
女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。
「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。
第7話 11月28日(火)夜10:00〜放送分
■『監獄のお姫さま』キャスト
小泉今日子
満島ひかり
坂井真紀
森下愛子
菅野美穂
伊勢谷友介
夏帆
塚本高史
猫背 椿
乙葉
神尾楓珠
池田成志
ほか
『監獄のお姫さま』第8話あらすじ - 「大好きだから会いたくない」の理由
https://p-dress.jp/articles/5659『監獄のお姫さま』第8話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは小泉今日子、満島ひかり、伊勢谷友介ほか。皆が続々と出所していく中、カヨも仮出所が決まる。カヨの釈放前教育を担当するのは若井だった。