算命学の命式の見方を知って、運命や本質を読み解く 2/3
3.自然界から与えられた要素を知る「陰占」
陰占は、
<精神を表す十干>
・甲(こうぼく)
・乙(おつぼく)
・丙(へいか)
・丁(ていか)
・戊(ぼど)
・己(きど)
・庚(こうきん)
・辛(しんきん)
・壬(じんすい)
・癸(きすい)
<行動を表す十二支>
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
から成っていて、このふたつの組み合わせを「干支(かんし)」といいます。
日干から見るあなたの本質
十干と十二支の組み合わせを「干支」といいますが、この干支の十干の部分のことを「日干」といいます。
自分の日干は「陰占」の左上に表示されます。この図だと「丙」があなたの日干ということになりますね。精神を表す十干のうち、あなたに与えられた性質がここに表されています。
算命学で自分の性質やその月の運勢を知るときは、この日干が必要になってきます。見方を覚えておきましょう。
十干の性質
乙:草花 「芯が強く、どんな環境でも生きていける人」
丙:太陽 「明るく人生を楽しみ、周囲を平等に照らす人」
丁:灯火 「闇を照らすがその明るさは不安定で、繊細な心を持つ人」
戊:山岳 「行動力に欠けるが器が大きく頼れる人」
己:田畑 「内助の功を発揮する粘り強く優しい人。家庭的」
庚:金属 「鍛えられれば鍛えられるほど強さを増す真っすぐな人」
辛:宝石 「プライドが高く傷つきやすいけど品のある人」
壬:海 「雄大で自由を愛する夢とロマンを追い求める人。冒険的」
癸:雨 「常識的で思慮深い、慈愛に満ちた人。すべての人に対して優しい人」
4.自然界から与えられた人生の設計図を知る「陽占」
陽占は3×3のマス目に表される星の性質から、その人の表面的な性格や人生のサイクルを読み取っていきます(左上だけは除きます)。
その人の性格の主となるのが中央に表れる星で「主星」と呼んでいます。この図だと「鳳閣星(ほうかくせい)」がこの人の主星になりますね。
陽占の見方を知っていると、その人の性格が把握できるので人間関係にも活用できますよ。
感情や性格を表す「十大主星」
中央にある星が「貫索星」と「石門星」の人
【木性】タイプの人です
陽:貫索(かんさく)星
「大木のように真っすぐな人。自我が強いので独立心があるがマイペース。努力型の人」
陰:石門(せきもん)星
「協調性や社交性に秀でています。仲間づくりなど集団の中で自分の李を作り出すことができる人」
中央にある星が「鳳閣星」と「調舒星」の人
【火性】タイプの人です
陽:鳳閣(ほうかく)星
「明るくて周りの雰囲気も温かくする人。行動はのんびりしているが理性的。情に流されず中立的な立場を取ります」
陰:調舒(ちょうじょ)星
「感性が鋭く非常に繊細な心の持ち主。物事の考え方、捉え方が偏りやすく主観的思考の傾向があります」
中央にある星が「禄存星」と「司禄星」の人
【土性】タイプの人です
陽:禄存(ろくぞん)星
「困っている人がいると放っておけない人。魅力の星でもあり人を惹きつける引力があります」
陰:司禄(しろく)星
「堅実的にコツコツと積み重ねていく人。蓄積の星でもあり財運の強さがあります」
中央にある星が「車騎星」と「牽牛星」の人
【金性】タイプの人です
陽:車騎(しゃき)星
「行動力と決断力に優れていて、その場その場の対応が上手です。竹を割ったようなサッパリとした性格ですが短気なところも」
陰:牽牛(けんぎゅう)星
「自尊心が高くプライドが高い人。非常に我慢強いので一度物事に取り組むと、ストイックに結果を追求していきます」
中央にある星が「龍高星」と「玉堂星」の人
【水性】タイプの人です
陽:龍高(りゅうこう)星
「どんなことでも自分自身の目で体感しながら吸収していく好奇心旺盛な人。開拓者」
陰:玉堂(ぎょくどう)星
「分析力に富んでいて、ひとつのことをじっくり考えるのが得意な人。保守的で理論家」