フランス女性のネイルにエレガンスを感じる理由
フランス女性のネイルは、とてもシンプルで自由。彼女たちの手元・足元を見ていると「塗らない美しさと塗る楽しさ」が伝わってくるかのよう。特に手元は視線を集める場所だけど、ネイルカラーを施していないからといってエレガントに見えないわけではないのです。その理由を彼女たちから学びましょう。
■フランス女性はセルフネイル派が多数
日本では多くの女性がネイルに注目していますよね。自由気ままにセルフネイルを楽しむ人もいれば、定期的にサロンに足を運んで、お気に入りのデザインにしてもらう人も。
プロにおまかせすると自分ではできないデザインに仕上がりますし、長持ちするのも魅力ですよね。
現在はフランスにもネイルサロンがたくさんあるようです。パリがメインなのでは? と思いきや、友人が暮らす南仏にもあるとのことでした。
ただ、日本と同様に金額は決して安くはないようで、友人も試したのは一度だけといいます。
基本的にフランス女性はセルフネイル派が多いみたい。では、どのようなネイルを好むのでしょうか?
■フランス女性は濃い色のネイルカラーを好む
先日フランス女性とネイルカラーの話をしているとき、どのような色が好きか聞いてみたところ、シックな赤や茶色、黒といった濃い色が好みとのことでした。
茶色や黒というのは意外だったのですが、フランス女性は一般的に「濃い色」を好む傾向にあるよう。また、赤というのが彼女たちらしいですよね。フランス女性がポイントに赤を加えるのが好きだというのは、リップを見れば一目瞭然。
しかしそのネイルカラーを、手の爪に塗るということはあまりないよう。それは街行く女性の手元をチェックするとわかります。
たいていの女性はネイルカラーを塗らないナチュラルな手元。どちらかといえば、ブレスレットなどのアクセサリーに目がいきます。そして爪は、きれいに切り揃えられていることが多いのです。
長い爪に派手なネイルカラーを施しているフランス女性には、未だ出会ったことがありません。アクセサリー効果で十分女性らしさをアピールできているのです。
■フランス女性はフットネイルを楽しむ
フランスの友人にネイルカラーを塗っているかどうかを聞いたところ、ハンドネイルはすぐに剥げてしまうので、ときどき塗るとのことでした。きれいを保つためにケアできれば良いのだけれど、それをすることが自体が苦手だから……といいます。
ただし、フットネイルは好きで、夏の間はずっと塗っているそう。その理由はシンプルに素敵だから。また色に関しては、「フランス女性は濃い色や、鮮やかな色が好きだと思うけれど、私はやさしげなピンクも好きよ」とのことでした。
実際、夏のフランス女性の足元を観察していると、鮮やかなネイルカラーが目立ちます。フラットなサンダルに、赤やオレンジ、イエローなどのネイル。そしてそれらは、シンプルシックな装いのポイントにもなっているのです。
私が夏になると無性にフットネイルを楽しみたくなるのは、彼女たちから影響を受けているからかもしれません。
■フランス女性のネイルに宿るエレガンス
また友人は長く尖った爪や、ラメ入りのネイルカラーが苦手。ゴールドなどの煌めきは好きなようですが、ラメがびっしりのデコラティブなものはNOだといいます。ハンドネイルなら、短めの爪にナチュラルなネイルカラーを塗るのが好みだそう。
ヘアメイクの友人曰く、目立たないクリアなネイルカラーであっても、塗るのと塗らないのとでは人に与える印象が変わるとのこと。さらに微妙に先が剥げてしまっても、目立ちにくいのがポイントといえるでしょう。
フットネイルは鮮やかな色を好んでも、ハンドネイルは上品に。これは手元でアクセサリーを楽しむ分、ネイルは控えめにするということなのかもしれません。ここにもフランス女性らしさが見えてくるような気がしませんか?
理想的な手の爪の長さは白い部分が2~3mmほどといわれています。清潔感があり、そのままはもちろん、ネイルを塗っても美しく見える長さ。
この理想的な爪の長さとフランス女性のネイルは、一致しているのではないでしょうか。彼女たちのネイルには、まるで計算されたかのようなエレガンスが宿っているようです。