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「ウェルフェアトレード商品のお話」〜 前編

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4年前、表参道ヒルズにて、1年間の期間限定で「DoGood, BeHappy! 」というエシカルなセレクトショップをプロデュースしたことがあります。そこでは、Good Story, Good Design, Good Quality のバランスの良い、贈…

「ウェルフェアトレード商品のお話」〜 前編

4年前、表参道ヒルズにて、1年間の期間限定で「DoGood, BeHappy! 」というエシカルなセレクトショップをプロデュースしたことがあります。
そこでは、Good Story, Good Design, Good Quality のバランスの良い、
贈る側も、受け取る側も、そして生産者も、(そしてお店も)“3方良し(4方良し?)、みんながHappy になるようなギフトアイテムのショーケース、を目指したショップでした。

商品にGood Story が秘められていると、モノは人格(物格かな?)を持ちます。
そのストーリーに共感して選んで頂けることは、モノ冥利に尽きますし、自分たちもお店でそんな商品を紹介するのが楽しくて仕方ありませんでした。
 
エシカルなギフトは、贈る人を媒介として、受取とる人と作り手の間に温かいつながり生じさせる魔力があります。
その魔力を信じて、「DoGood, BeHappy! 」では、ウェルフェアトレード商品も多く販売していました。


ウェルフェアトレード商品って?
 
ご存知の方も多くなってきていますが、 
〈Welfare=社会福祉〉と〈Fair Trade=公正な取引〉かけあわせた造語。

身体や精神に障害をもつ方の就労の場、技能取得を手助けする授産施設、作業所でつくられる製品。適正な価格で購入し、障がいを持った方の自立支援につながる製品のことを言います。授産商品とも言います。
 
もともと“授産商品コレクター”として、日本全国の作業所で作られるアイテムの中で面白いものを発見しては応援買いをしていました。それがきっかけで、
2007年に、トップクリエイターのデザインの力を借りて、障害を持つ方がつくる商品をさらに魅力的にし、自立支援をサポートするプロジェクトをプロデュースし、そのアイテムたちも「DoGood, BeHappy! 」で紹介していました。
 
今年1月、障害者の差別禁止や社会参加を促す国連の障害者権利条約を日本政府が批准し、2月19日の発効を受け、「インクルーシブ教育」の大切さが問われていますが、欧米に比べて、日本の社会は障害をもった方ともたない方との間に大きな壁があると感じていました。自然にその両者がつながる機会、場がもっと増えると良いのにな〜と思っていました。
 
ウェルフェアトレード商品を、純粋に商品自体に魅きつけられ購入した後に、そのストーリーを知り、作り手の障害をもった方、施設とつながるきっかけになればとの思いから、この企画が生まれました。
 
このプロジェクトがご縁で、4年前より、全国の障害をもつ方の共同作業所ネットワークである「きょうされん」で毎年開催されている、グッズデザインコンクールの審査員をさせて頂いています。
 
全国の作業所の利用者の方々が描いた絵を公募し、選ばれた素敵な絵をカレンダーやいろんなアートグッズにしています。過去に生まれた、面白い作品を紹介したいと思います。
 
商品名「MR.FUJIO」


 Mr. Fujio って誰?
と思われるでしょ。
これは福岡県に住む斉藤 龍樹さんの「My夢」というタイトルで、施設の藤尾先生を描いた作品です。クリエイターの吉田マリモさんがその絵に吹き出しのアレンジを加えグッズ化したものです。なんともシュールなクリアファイル(A5サイズ)でしょ?
ポストイットもあります。

斉藤さんは、福祉施設の藤尾先生のこと、大好きなんだな〜。その気持ちが伝わってくる、とてもインパクトのある絵でした。後から聞いた話ですが、斉藤さんは東日本大震災により、福島から北九州へ避難を余儀なくされたそうです。今回見事入賞となり、その受賞式が今年は福島で開催されたのですが、表彰を受けるため、故郷の福島に久しぶりに訪問することができ、感動に涙されていたそうです。
 
こちらのアイテム、A5クリアファイル、PILOTボールペン、付箋の3点セットで、「きょうされん」の「TOMO市」というサイトで販売しています。


http://www.tomoichiba.jp/s_kyousaren_1959.html

去年のグッズデザインコンクールの審査風景。選ばれた作品が今年商品化され販売されます。さて今年はどんなユニークなアイテムが誕生するでしょうか?
楽しみです。

グッズデザインコンクールの審査員そして運営委員のみなさんと一緒に。

去年はこんなミニタオルも誕生しました。
 
先述「インクルーシブ教育」とは、
障害の有無によらず、誰もが地域の学校で学べる教育のこと。国連の障害者権利条約の批准に向けて国内の法整備が進む中、昨年7月に成立した改正障害者基本法でインクルーシブ教育の理念が盛り込まれました。 (kotobank.jp より引用)
 
異質なものを受け容れる学校文化でなくなっていることが、現在のいじめ、不登校、学級崩壊の増加の一因と言われます。学校は社会の縮図。
 
数年前、養護学校教諭のかっこちゃん(山元加津子さん)をフィューチャーしたドキュメンタリー映画「1/4の奇跡〜本当のことだから〜」の試写会トークイベントにお邪魔した際、かっこちゃんがお話されていたこと思い出します。
「古代ペルー、インカ帝国では、障害を持った赤ちゃんが生まれてきたら、神が生まれ変わった子としてコミュニティーのみんなで大切に育てていた」と。
 
異質なものを受け容れられる社会(“ノーマライゼーション”とも言いますね。)に変わるきっかけを与えてくれるウェルフェアトレード商品。最近では、以前に比べ洗練された面白いウェルフェアトレード商品がどんどん増えています。愛好者が増えると世の中がもっと変わる気がします。後編に続きます。
 
=おまけ情報=
「1/4の奇跡〜本当のことだから〜」
すべてのことやものは必要があって存在していること、
みんなが違っていていい、ことを改めて気づかせてくれる映画です。こちらもおすすめです!

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林 民子

NPOソーシャル コンシェルジュ主宰。ジャンルを超え、社会貢献度の高いヒト、モノ、サービスをより魅力的により多くの人へ広めるための様々なプロジェクトをプロデュース。少数民族の貧困解決を目指し、上質のヤクという素材にフォーカス...

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