愛宕神社(虎ノ門) - 恋愛運・出世運にご利益があるパワースポット
虎ノ門ヒルズのすぐそばにある「愛宕神社」。虎ノ門ヒルズは2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京メトロ日比谷線の新駅や、新設道路(※1)を走るBRT(バス高速輸送システム)の発着地として、交通の中心となることが期待されています。そんな注目の場所には「(港区)愛宕」という神社からとった地名があります。
「愛宕(あたご)」は、北と西は「虎ノ門」、東は「西新橋」、南は「芝公園」に囲まれ、大部分が愛宕山という丘陵です。
愛宕山の中心、愛宕神社は出世の石段があり、出世や蓄財のご利益だけでなく、恋愛運も向上するパワースポットです。
■ご利益ポイント1 出世の石段を登ろう!
虎ノ門駅から愛宕下通りを南へ進み、虎ノ門ヒルズを過ぎると、右手に愛宕神社の鳥居が見えてきます。鳥居の奥には長い石段が続きます。
この石段は「出世の石段」と呼ばれ、江戸時代に三代将軍の徳川家光公が「愛宕山の上にある梅を誰か馬に乗って取って参れ」とおっしゃいましたが、誰も取りに行かないところに、曲垣(まがき)平九郎という武士がその梅を取ってきて、家光に気に入られ、出世した。というエピソードが残っている石段です。
実際に行ってみるとわかりますが、かなり急な階段です。後の世に本当に馬で登って降りてきた人が何人かいるそうですが、出世の石段はそのような思いが詰まった石段なので、登ることでご利益があるでしょう。
愛宕山は標高25.7mで、自然に形成された山では23区内では一番の高さを誇ります。(※2)25mというと8階建てのビルと同じ高さです。まだ高層ビルがない時代は、東京の街が一望できたそうです。そんな都内一高い山の山頂に愛宕神社があります。
愛宕神社は愛宕信仰の神社で火を防ぐ神さま「火の神・火産霊之命(ホムスビノミコト)」を祀っています。
愛宕神社の総本社は京都にありますが、京都の飲食店では「防火」のお守りとしてコンロの上に愛宕神社のお札を貼るのが習わしです。
■ご利益ポイント2 本殿で恋愛運の向上、弁財天で蓄財のパワーをもらおう!
出世の石段を登りきるといよいよ本殿です。
手と口を清め、心を落ち着かせ、二礼二拍手一礼をし参拝しましょう。また、本殿をよく見ると胡蝶蘭のお供えが多くあります。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」。恋愛運が向上した人のお供えでしょうか?
筆者の感覚では恋愛運のパワーを感じました。恋愛運の向上に一役買うかもしれませんね。
本殿を参拝したあとに、右手後ろにある池のほとりの弁財天にも参拝しましょう。
弁財天は七福神のひとつで水の神さまです。また金を洗うとお金が増えるという言い伝えがあります。愛宕神社の弁財天も参拝すると蓄財の運気が向上するでしょう。
■ご利益ポイント3 参拝の後は新橋あたりでリンゴを食べると吉
参拝後は“精進落とし”をしましょう。
陰陽とは「いいもの」と「悪いもの」が表裏一体であるとの考えです。良いものを得ることで、同時に悪いものももらうことがあります。
それを落とすため、参拝後は必ず何か飲んだり食べたりすることを推奨しています。
今回は火の神さまである愛宕神社です。
愛宕神社は江戸時代初期、徳川家康公の命により防火の神さまとして祀られました。
江戸城を火災から守り、邪気を防ぐ目的で作られたと思われ、当時一番高かった山を愛宕神社としたのでしょう。しかしながら、江戸城からみると南です。
五行学的には火をまつる場所に南は適していません。東南か西北がベストです。実際、京都の愛宕神社は京の都からみて北西の山になります。
江戸はどうでしょうか? 火事と喧嘩は江戸の花、3年に一度は大火事が起きていたといいますから、もしかしたら何か関係があるかもしれませんね。
さて、精進落としの場合、進むべき方向は火の神さまの方角、つまり東南か西北ではない方が望ましいと思います。つまり北東か南西方向。今回の場合は北から東にかけて進むのが良いと思われるので、新橋、有楽町、東京駅方面がいいでしょう。
食べるものとしては、水物といわれる果物がよいでしょう。中でもリンゴは秋から冬にかけて旬を迎え、陰陽的にご利益のある果物です。リンゴを使ったデザートあたりがいいように思います。
愛宕神社参拝後は、純粋な愛を求め、火遊びはしないようにすれば、きっといいご縁があることでしょう。
(※1)新設道路上にある築地市場の移転延期問題など課題が残っています
(※2)23区内で一番高い山は人工的な山である新宿区の箱根山(標高44.6m)