アラフォー独身でマンションを買うってこんな感じ

アラフォー独身でマンションを買うってこんな感じ

人生のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を大きく左右する住環境。できれば条件の良い場所に住みたいけれど、ピンとくる物件に巡り合うのはなかなか大変。そこで今回は、アラフォー×独身の筆者がマンションを購入するに至った経緯についてご紹介します。


■利便性重視で選んだ「新しい部屋」だったけど……

前夫と離婚が決まり、一軒家の持ち家から引っ越した先は、1Kのマンションだった。

選んだ基準は環境より利便性。最寄駅から徒歩1分、ターミナル駅からも歩こうと思えば歩けるくらい。

前夫と10年近く暮らした家はとても住み心地がよかったけれど、職場まで1時間程度かかった。深夜残業のためタクシーで帰宅しようものなら1万円近くかかり、もったいないなという思いがあった。

そこでせっかく身軽になったのだからと、利便性を重視した住まい選びをした。通勤時間が圧倒的に短くなり、タクシーで帰宅することもなくなった。管理人さんも親切で、清掃も行き届いていて、いい家を見つけたな、そう思った。

ただ一点を除いては――。

■料理好きにとって、単身者用のキッチン設備では物足りない

趣味のひとつが「料理」といってもいいくらい、私は自分で料理するのが好きだ。前夫と暮らしていた家は一軒家だったこともあり、料理をするにあたって不自由さを感じることはほとんどなかった。

一方、単身者向けのマンションというのは、キッチンが手狭なことが多い。コンロ2口を譲れない条件として決めた部屋だったけど、コンロが2口あっても、鍋の大きさによっては同時に調理がしづらいことに、引っ越しした後で気づいた。また、作り途中の素材を置くスペースも狭かったため、仕方なく床に置くこともあった。

最初は「仕方ない」と思っていたものの、暮らしていくうちにストレスが溜まっていった。そこで次のマンションの賃貸契約更新の前までに、引っ越そうと決意した。

■「いいキッチン」は高くつく現実

次の住居を探して不動産を巡ることになり、すぐに気づいたのだが、「いいキッチン」を軸に部屋を探すと、値段が折り合わない。キッチンの広さは部屋の広さに比例する場合がほとんどで、当然家賃にもそれが上乗せされる。

都心から離れれば、今と同じ家賃でキッチン設備が充実したふたり暮らし用のマンションへの住み替えはできそうだった。けれど、ひとりでは身に余る広い部屋に住む、というのは私の場合、あまり気が進まなかった。

さらにこのとき、老齢を理由に賃貸の契約更新を断られるケースが発生している問題をテレビで見た。実際は法律でいろいろ保護されているため、そう簡単に断られはしないようだが、そんなことがあるんだと衝撃を受けた。

よくよく考えると賃貸で部屋を借りるとき、物件によっては保証人が必要になる。年金暮らしを始めた自分の両親に、今後保証人は頼めないのかもしれないということに、このニュースを見て気づいた。きょうだいがいるものの、できれば彼らとはあまりそういうやりとりをしなくないな、とも思った。

そこから私は、新築・中古マンションも見学に行くようになった。そして20軒くらい見学した後に、「購入」という決断をした。

■「マンション購入」を決めた理由

購入する決め手になったのは以下の理由だ。

老後のための住まい確保

賃貸の契約と違い、不動産購入の購入には保証人がいらない。購入すれば、よほどのことがない限りそこに住み続けることができる

私にはそれがとても魅力的には思えた。

財産としての不動産価値

マンションを購入しても、仕事などの都合で住み続けることが難しくなった……という事態も想定した。

けれど、もしそうなった場合、マンションを賃貸に出すという選択もできると考えた。マンションの月々のローン支払い額と、賃貸に出したときに得られる月々の家賃収入を比べてみても、後者のほうが大きい金額になりそうだった(私は、このエリアの賃貸をかなり探していたため、家賃相場もわかっていた)。

台所の問題

分譲マンションのキッチン設備は、単身者用の間取りであってもファミリー向け物件と同等のものが使われていることが多い。

購入を決めたマンションも、キッチン設備が充実していてそれが決め手になった。

そして最後に、「自分名義で家を買う」ということに興味があった。月並みな言葉ではあるものの「自分の城」を手に入れるということを魅力に感じた。

■「マンション購入」のリスクをどう考えたか

アラフォー×独身でマンションを購入する場合の懸念は大きく分けてふたつだと思う。

まずは今後、家族形態が変わるかもしれないという懸念。

私の場合、もし誰かと「再婚」という形をとりたくなったとき、どうするか。

これについては、そうなったとき考えればいいと私は気楽に考えている。というのも広めの物件なので、ふたりで暮らそうと思えば暮らせないこともないのと、状況に応じて「売却」や「賃貸」という選択肢もあるからだ。

もうひとつはローンが最後まで払えるかということ。

私は35年ローンを組んでいるので、完済予定は75歳を超えている。

これについては、賃貸であっても「家賃」が発生するため、リスクは同じだなと考えた。むしろ購入したマンションの場合、繰り上げて返済してしまえば、住まいにかかる費用は「マンションの維持管理費」と「固定資産税」のふたつだけになる。そちらの方が、収入が心細い老後がより安心になるのではと思った。

そして何らかの事情で払えなくなるようになった際は売却すればいい。そう思った。

■購入してから3年――実感は「買ってよかった」

マンションを購入してから3度目の夏がきた。

ベランダ菜園にはまり、今はミントやバジル、ローズマリーといったハーブを中心に育てている。自分のベランダでとれたハーブで料理をする、というのはとても楽しい。また最近は、炭酸水にベランダでとれたミントを入れて飲むのにはまっている。

購入の決め手になった台所もいつもフル活用。床に素材を置く必要がなくなったのは本当に大きい。
そしてこれは引っ越してから実感したのだけれど、賃貸マンションに比べてお風呂場や洗面台も整い、暮らしやすい。

結果、ずいぶんと快適な毎日を過ごしている。

住まいにどうしても譲れないポイントがあるのであれば、アラフォーの独身女性にとって、マンション購入は有効な選択肢のひとつ。私はそんな風に思っている。

この記事のライター

1977年生まれ、宮城県仙台市出身、早稲田大学卒。大学在学中から大手女性誌やムック本などで占い、美容、投資、セックスなど多岐にわたるジャンルの記事を執筆。 結婚、離婚を経て、現在は外資系企業でのマネージャー業務のかたわら、...

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