パリジェンヌが選ぶ夏ファッションは「優しげシルエット」ワンピ
暑い夏が訪れる前に、「パリジェンヌの夏ファッション」をお届けします。普段はスキニーデニム一辺倒のパリジェンヌも、夏は「ワンピース」にシフトチェンジ。一枚着るだけでサマになる便利なアイテムだけど、パリらしさもちゃんとアピール。街を行く彼女たちから学んだリアルなワンピース選びと着こなしをご紹介します。
■パリジェンヌの夏ファッションを作る「優しげワンピース」
夏のパリ。カフェのテラス席で冷たいドリンクを飲みながら、会話を楽しむパリジェンヌ。サングラスをかけたクールな雰囲気と、肌見せルックが夏気分を高めます。
定番のスキニーデニムにシンプルなキャミソールというのが、彼女たちらしい着こなしですが、目を引くのは何といってもワンピース姿。サマースタイルを思う存分楽しみたいという気持ちが伝わってくるかのようです。
ワンピースの魅力は、一枚さらりと着るだけでおしゃれに見えるところ。コーディネートに迷わないという利点もありますね。とはいっても、そこにもパリジェンヌらしさがしっかり出ているのです。
彼女たちが好むワンピースとは、どのような傾向や特徴があるのでしょうか?
ワンピースのシルエットにこだわるのがパリジェンヌ流
大人のエレガンスを求めるパリジェンヌは、ボディラインに沿うようなワンピースを好むように思えますが、フワッと風を通すようなデザインが好きな様子。
私がパリジェンヌのワンピースをイメージするとき、まず最初に浮かぶのがチュニック風のものです。深めのVネックと七分袖、脇から裾にかけてゆるやかなラインを描きます。
素材は薄手のコットンで少し透け感があるタイプ。色は白や黒のワンカラーはもちろん、リバティ風の小花柄などさまざまです。
続いてサックワンピース。サックとはフランス語で「袋」を意味します。袋のように少し丸みのあるストンとしたシルエットが特徴的です。
サイドには大きめのポケットがついていたり、脚長効果が得られるハイウエスト切り替えだったり。
彼女たちが求めているのは、「優しげなシルエット」。ギャザーは控えめ、フレアタイプなら広がりすぎないこともポイントです。これを頭に置いておけば、パリジェンヌな一枚とすぐに出会えるかも。
ワンピースの着丈は「膝より上」が鉄則!
若いパリジェンヌはもちろん、マダムだってワンピースの着丈は膝上がお約束。中途半端な着丈を選ぶより、膝が見える丈の方がすっきり見え、バランスの良いコーディネートに仕上がります。
着丈が長いと感じるときは、細めのベルトで軽くブラウジングして理想の長さに。レザーを編み込んで作られたメッシュタイプなら、夏らしさも増しますね。
足元はフラットサンダルで女性らしく演出。ワンストラップやバックストラップがついたシンプルなデザインが好まれます。素材にレザーをセレクトするのもパリジェンヌ流。
レザーは丈夫なので長く愛用できますし、さまざまな夏の装いと合わせやすいことも選ばれる理由のひとつでしょう。
数年前までは、ローカットスニーカーを合わせる姿をたくさん見かけました。私も同じように楽しんでいましたし、パリジェンヌらしい着こなしのひとつでした。
もし今、スニーカーを取り入れるなら、アディダスの「スタンスミス」や「スーパースター」といったスポーティなものがおすすめ。ワンピースを今年っぽくカジュアルダウンさせるのに最適ですよ。
■パリジェンヌのリアルな夏ファッションを実践
本格的な夏に向けて、クローゼットをパリっぽく更新させてみませんか?
今回は、リアルパリジェンヌのスタイリングを再現してみました。
シックなネイビーのサックワンピースに、キャメルのグラディエーターサンダルを合わせて。ネックラインは開襟タイプで、女性らしく肌を見せているのがポイントです。
バッグは流行りのミニショルダーをオン。ゴールドの金具が着こなしに上品さを添えてくれます。
靴とバッグは同系色で統一するのもアリですが、コーディネート全体の色がダークであれば、どちらかを明るめカラーに。そうすることでやわらかい印象になりますし、おしゃれ度もアップしますよ。
この夏は、優しげシルエットのワンピースに注目を。定番小物だけでなく、トレンド小物とも合わせて、まわりとはひと味違うリアルなパリジェンヌルックを堪能してくださいね。