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ぴよととなつきさんの『#ピヨトト家』が面白かった【おすすめ育児本】

ぴよととなつきさんといえば、インスタグラムで育児日記をアップしたら、フォロワー10万人と大人気になり、ついに書籍化に至った、あの「なつきママ」。なつきママが子育て絵日記本『#ピヨトト家〜うちのアホかわ男子たち〜』で描く3歳と1歳のふたりの男の子は、アホでかわいくて、子育て中のママ&パパなら、誰もが思わず笑っちゃうはず。

ぴよととなつきさんの『#ピヨトト家』が面白かった【おすすめ育児本】

■我が家のことを少々

こんにちは、安憲二郎です! いつもは生き方をテーマにしたコラムを書いていますが、今回はインスタフォロワー10万人の「ぴよととなつき」さんによる、子育て絵日記本『#ピヨトト家〜うちのアホかわ男子たち〜』のレビュー記事をお届けします。


我が家は妻が42歳で第一子を授かり、現在は2歳9カ月になった息子がいます。いまは家族3人で暮らしています。息子は生後2カ月で百日咳を患って入院したこと以外、ケガも病気もせず、朝早くから起き出しては元気に毎日走り回っています。

さて、『#ピヨトト家〜うちのアホかわ男子たち〜』著者のぴよととなつきさんは関西在住、長男のシンくん(3歳)と次男のカイくん(1歳)の2児のママ。

子どもが生まれる前は、営業ウーマンとして5センチのヒールを履いて仕事も遊びも思いっきり楽しんでいたようですが、現在はふたりの男の子たちの子育てに奮闘中です。

育児絵日記ということで、いろいろなエピソードが1〜2コマのイラストで書かれていて、人の親としてはどれにも共感! 笑い! うちの息子と同じような、つい笑ってしまうアホなことや驚くようなことをシンくんカイくんは毎日のようにしでかしています。

■ぴよととなつきさんのイラストにほのぼの

イラストは読み手の数だけ好みがありますよね。僕にももちろんイラストの好き嫌いはありますが、なつきさんのイラストは嫌味がなくてすごく見やすいんです。

盛りまくっているイラストではありませんが、子どもたちの表情もなつきママの表情も気持ちも、すっと伝わってきます。

キラキラしている子どもの目とか、なんとか言うことを聞かせようとするママの気持ちとか、たまに登場するパパのほのぼの感とか、気づけば友達のママがおしゃべりしてるのを、そばで聞いているような感じがしてきます。

この心地よい距離感は、手に取った他の多くの方も感じているんじゃないかな?

■それ、わかる〜(笑)がいっぱい!

なつきさん、一人目と二人目で子育てが大きく変わったのをネタにしているんですが、これがもう本当に「わかる〜(笑)!!」なんです。

一人目シンくんの子育ては、うちもまったく同じようにしてました。洗濯物は息子の分だけ別に洗ったし、ごはん食べるのも「あーんして〜?」とか「服が汚れないように!」とか、とにかく気をつけて気をつけてでしたが、なつきさん家の二人目カイくんの扱いは本当に雑!(笑)

洗濯物は家族全員一緒だし、ごはんは勝手に食べさせてあとで拭けばいいし、特にテレビのリモコンをガジガジしちゃうところなんて、シンくんのときは「ばっちいからダメ!」だったのが、カイくんには「壊れるからアカン!」って。

そうなんです、子育てもなんだかんだ慣れてくると雑になってくるんですよね。けっこう大丈夫なんだって親も分かってくるので、ついついね。

■子どもには響かない

男の子同士の兄弟は、それはもう元気でやんちゃで毎日とっくみあいです。長男シンくんが、次男カイくんを泣かすことなんてしょっちゅう。

でも、それをなつきママがガミガミ叱っても、長男シンくんにはまったく響かず。「よーかい(了解)しました!」って敬礼のようにやるけど、全然反省してません。

これ、うちもそう。ちょっと思い通りにならないことがあると、すぐにキャー! と言って持っていた物を投げます。もちろん「投げちゃダメ!」と叱るんですが、まったくもって響かないんですよね。

どうしたもんかと夫婦でうんうん考え込むのですが、でもね、なつきママのいろいろな話を見ていると、どこのおうちも同じなんだなと気持ちが楽になります。子どもってこうやって学んでいくんだよなあって。

で、そんなことを思ってふと息子を見ると、こっち見てニコッと笑ったりするもんだから、僕も思わず苦笑いです。

■改めて、ママへの感謝の思いが生まれる

こうして#ピヨトト家の子育てを見ていると、なつきママの奮闘ぶりを本当にリアルに感じます。

うちは保育園に行っていないので、息子とママは毎日一緒にいます。僕自身が1日に必ずある程度まとまった自分の時間を取らないと苦しくなってしまう中、なつきママも僕の妻も毎日ずっと子どもと一緒に過ごしている。

そう思うだけで、ママの大変さと、愛情の大きさ、深さ、感謝を感じずにはいられません。子どもなんてこちらの思い通りのタイミングで動いてくれることなんて皆無だし、言うことは聞かないし、すぐ泣いたり騒いだりするし、子育て中のストレスって、家の窓を全開にしたってモヤモヤしてくるものです。

でも、それもまるごと含めても、ママは子どもを全身全霊で愛してくれているし、無償の愛を注ぎ続けてくれるし、家族の中心でいてくれます。子どもの笑顔にはちゃんと笑顔で応えてくれるし、自分が眠くてもおっぱいをねだられたら授乳してあげるし、子どもの一生のうち、大事な大事な幼児期を、一生懸命に愛情を注いで過ごしてくれています。

当たり前のようで、決して当たり前ではない毎日の一つひとつを、なつきママもどこのご家庭のママも、本当に一生懸命にやってくれているんですよね。

■褒められることはパワーになる

子どものころは、親や大人にたくさん褒められたのに、自分が大人になるとなかなか褒められることはなくなります。

でも、なつきママがインスタグラムで育児絵日記を公開し始めたとき、投稿につくいいね! で「久しぶりに誰かに褒められたよう」な気持ちになって、嬉しくなったそうです。

大人になっても、がんばっていることを褒められたら、やっぱり嬉しいんです。それは子育てしてるママでも同じですよね。

「ありがとう」「愛してる」も素敵な言葉だけど、その前に「いつもがんばってくれて」の一言を改めて付け加えたいなと、じんわり思わせてくれた一冊でした。

全国の子育て中のママとパパへ。子育ては大変なことも多いけれど、やっぱり嬉しいこと、幸せなことのほうがいっぱいですよね。共に日々子どもたちの成長を楽しみながら、面白おかしく子育てしましょう!

『#ピヨトト家〜うちのアホかわ男子たち〜』書籍情報

著者 ぴよととなつきさんプロフィール

関西出身の30代。夫の転勤により現在は東京在住。3歳と1歳の男の子を育てる専業主婦。“#ピヨトト家”のハッシュタグで育児日記を投稿中(@naxkiiii)、フォロワー約10万人。Webサイト「赤すぐみんなの体験記」「kiraraPost(キララポスト)by mamagirl(ママガール)」でコラムを連載中。

安 憲二郎

20年で22回の転職、40の職種を経験。現在は【ことばライフデザイナー】として「人生誰でも右肩上がり」になるアドバイスをAmebloをメインに提供している。また、クリエイティブな才能を活かし、ボーカリスト、映像作家、コミュニ...

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