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甘え上手な人は生き方上手

甘え上手な人がうらやましい。私もあんなふうに甘えられたらいいのに。なんて思ったことはありませんか? 男性も女性も、仕事でもプライベートでも、良い意味で甘え上手な人は、人生がとてもスムーズに進んでいく傾向があります。今回は甘え上手になれる考え方をご紹介します。

甘え上手な人は生き方上手

甘え上手になれない……

疲れた。もうやだ。甘えたい。

仕事もたまって、面倒な相談も飛び込んできて、自分ひとりでは正直いっぱいいっぱい。誰かに甘えられたらいいんだろうけど、どうも甘えられない。

甘え上手になれない。だって、なんて言ったらいいかもわからないし、どうしたらいいかもわからない。

責任感があって真面目な人ほど、陥りがちなパターンですよね。自分でやればできないことでもないし、嫌いなことでもないから、ついつい受け入れてしまって、苦しくなってしまう。

それは決して悪いことではありませんが、大変なときほど、誰かに助けてもらいたい、たまには全部忘れて甘えたいという気持ちも湧いてくるもの。

でも、大丈夫。もう何度も聞いているかもしれませんが、本当に誰かに頼ったり甘えたりしてもいいんですよ。

どうして甘え上手になれないのか?

甘えたくても甘えられない「甘え下手」な人にはいくつかのタイプがあります。

まずは、「甘えちゃいけない」と思い込んでいる人。厳しい家庭に育っていたり、自分のことは自分でやらなければならないと思っていたり……それが甘え下手の原因になっているパターン。

「プライドの高い人」も甘え下手です。甘えることは自分のプライドが許さない――チームプレーより個人の実力でキャリアを築いてきている人の中には、そう考えている人もいます。

さらには、「甘えること自体を考えつきもしない人」。いままで特に大きな苦労をした自覚がなく、一通りどんなことも自分でできてしまっていて、誰かに甘えたり頼ったりする必要がなかった人もいます。

上記は一例なのでこれがすべてではありませんが、甘え下手な人はやっぱり何かしらの理由があって、甘え下手なんですね。

甘えることの意味を考え直して

甘えるとは、誰かの力を借りることですが、それは力を貸してくれる相手に、「人の役に立つ機会を与えること」でもあります。そして、よほどのことでない限り、頼られた人は嫌な気分になることもなく、気軽に「いいよ! じゃあ、やっておくね!」と言ってくれるでしょう。

甘え下手なあなたも、誰かに頼られたときに応えてあげて、とても相手が喜んでくれた経験はありませんか? その喜びの経験を、あなたが誰かにプレゼントしてあげられるということは、悪いことではありませんよね。

それに、自分ができないことをできる誰かにやってもらうということは、それがそもそも仕事や社会というものですし、お互いを支え合っていくからこそ、人間関係もより深く豊かになります。

また、ひとりでやることをふたり、3人など共同作業でやることで、効率もぐっと良くなるし、クリエイティビティも高まります。仕事の内容にもよりますが、単独作業より共同作業で取り組んだ方が、皆のアイデアが溶け合って、結果的にいい仕事になる場合もあるでしょう。

このように、甘えること、甘え上手になることの意味を違う視点から考え直してみれば、それは決してマイナスなことでも悪いことでもなく、むしろプラスに良い方向へと進めていけるのだと、おわかりいただけると思います。

気軽に頼る。気軽に甘える。

甘えることに、代価も代償もいらない

それでも、「甘えたり頼ったりしたら、お返しをしなきゃいけないし」という理由で甘えることをためらう人もいます。

確かに、してもらったことのお礼はきちんと返さなければという考えもあります。これまでもそうしてきたし、仕事をしていればなおさらギブアンドテイクが染み付いて、それがプライベートに影響することもあるでしょう。

でも、ここでちょっと考えてみてください。私たちはずっと小さい赤ちゃんだったころ、周りにたくさん甘えたり頼ったりしてきたはずです。

そのとき、お返しをしなきゃとか、してもらった以上のことをしなきゃとか、思いましたか? もちろんまったく思っていなかったはずですよね。

赤ちゃんは、自分のことをどうこう思ってもいないし、相手のこともどうこう思っていません。できないことがあればできないからと言って大人に頼り、甘えたくなったらそれだけでべったり甘えたりします。

そもそも、甘えるということ自体に、代価も代償もいらないのです。

「いやいや、大人になったら話は違うよ」と言うかもしれませんが、そう思っているからこそ、辛いときや大変なときに甘えられなかったのではないですか?

甘えたいから甘えるの。

甘え上手な女性は自分の弱さをわかっている

また、甘えるということには3つの大切な要素が隠れています。

ひとつめは「自分の弱さを認める」ということ、ふたつめは「自分の弱さを認めた分だけ、ちょっと強くなれる」ということ、そして3つめは「自分以外の誰かを信頼すること」です。

特に3つめの「自分以外の誰かを信頼すること」は、ついつい自分ひとりでがんばってしまいがちな人には、大きなターニングポイントになるくらいに大切なことです。

甘え上手になるということは、この3つができる自分になるということ。そして、この3つができている人は、自分を労わることもできているし、不要なプライドも捨てることができているし、周りの人たちとも心地よい人間関係も築けているはずです。

甘え下手な人が、この3つができるようになり、甘え上手になれたなら、毎日どれだけ楽な気持ちで、仕事もプライベートも楽しく世界も広がっていくか、想像できますか?

甘え上手になってみよう

自分の弱さを認めることは、いままで真面目に誠実にがんばってきた人にとっては難しいことかもしれませんが、それでもやってみる価値はあります。

肩の力を抜いて、最初は小さなことでも、お返ししなきゃとかお礼を用意しなきゃとか考えず、すべて手放して甘えてみてください。甘え上手を目指すのです。

「あたしもう疲れちゃったから、今日は奢って!」

「今日はもう終わり! 飲みにいきたいから付き合って!」

「これ、あなたにプレゼントしてもらいたいな。いい?」

ほんとに買ってきてくれたの? ありがとう!

甘え上手な女性になって、人生をより楽しく

さすがにプレゼントのおねだりは恋愛上級編ですが、それでも、ぜひ楽しい気持ちで甘えてみてください。上司に、先輩に、仲間に、友人に、そして、大好きなあの人にも。結果はどうあれ、あなたが楽しい気分で甘えれば、きっとそれはいい結果になるはず。

自分の弱さを認めて、その分ちょっぴり強くなって、自分以外の誰かを信頼する。

あなたも甘え上手になって、さらに楽しくて面白い人生にしていきましょう。

2017年5月30日公開
2019年5月22日更新

安 憲二郎

20年で22回の転職、40の職種を経験。現在は【ことばライフデザイナー】として「人生誰でも右肩上がり」になるアドバイスをAmebloをメインに提供している。また、クリエイティブな才能を活かし、ボーカリスト、映像作家、コミュニ...

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