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『母になる』第3話 あらすじ – 生みの親 VS 育ての親

『母になる』第3話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔など。広と陽一、3人で一緒に暮らすことになった結衣。ぎこちない親子生活の幕開けになり……。気になる3話の展開は――。

『母になる』第3話 あらすじ – 生みの親 VS 育ての親

『母になる』第2話のレビュー・あらすじ

■『母になる』第3話のあらすじ(ネタバレあり)

結衣(沢尻エリカ)は再会できた広(道枝駿佑)と元夫・陽一(藤木直人)と一緒に暮らすことを決意する。

木野(中島裕翔)からは広の育ての母親・麻子(小池栄子)を裁判で訴えるという道もあると聞かされるが、結衣は騒ぎを起こすことは望んでいないため、裁判はせず3人での生活をする準備に意識を向けた。

結衣は、広の誕生日プレゼントとしてスマホを購入する。そして柏崎オートで広のお誕生日会が開かれた。広の祖母・里恵(風吹ジュン)は孫の存在に大喜びし、莉沙子(板谷由夏)も広の素直でいい子な姿に安心する。

表面上は問題なく過ごせているように見えたが、広と一緒に暮らすためには環境を整える必要があると広に言われる。親が離婚している状態では良くないと判断した結衣は、つい「離婚はしていない」と嘘をついてしまう。

アパートを引き払って柏崎オートに引っ越した結衣。陽一とはまだギクシャクしてしまい、お互いに距離感がわからずにいた。それでも仲良し夫婦でいようと努力するふたり。柏崎家が再び明るい家族に戻るための努力が始まった。

そんな中、広は誕生日プレゼントとして結衣からもらったスマホを使い、隠れて麻子に連絡をしていた。

広から連絡を受けた麻子は、広に「会いにいく」と告げ、結衣の前へと現れた。そこで麻子は、広にあることを告げる――。

■『母になる』第3話の感想

「行かないで」。ノートにたくさん書かれたその言葉は、広の心の叫びそのものでした。

施設に預けられるまで、ずっと一緒にいた育ての母親・麻子。広にとっての母親は彼女だけで、彼女と会えなくなるなんて考えられないはずです。そんな日がくることを、広は想像もしていなかったでしょう。

子どもにとって世界とは、「学校」と「家族」の二つが大きく占めていると思います。というよりも、その二つしかないかもしれません。

そうなると、広にとって家族である麻子がいなくなったら、広の世界の半分は消えてしまいます。

これから柏崎家と新しい家族を築いていくとしても、広はまだまだ子ども。育ての親である麻子と一緒に暮らせず、生みの母親とはいえ、まったく知らないおばさんと暮していかなければいけない現実を、今すぐ受け入れることは簡単なことではないでしょう。

それでも、第3話の最後には「行かないで」と書いたページを破り捨てていました。この行動には、広の覚悟を感じられます。もう、麻子の元へ戻ることはできないと悟ったように見えました。

覚悟といえば、麻子も相当な覚悟を決めて広を手放したと思います。7年間も一緒にいた、愛しい我が子。

生みの母親ではなかったとしても、小さい頃から育てているのですから、離れ離れになるのは身を引き裂かれる思いのはずです。

麻子が広に言った「柏崎さんは新しいお母さんじゃない。本当のお母さんだよ」「本当のお母さんのとこ行きな」という言葉は、とても印象に残りました。

”本当のお母さん”。この場合は生みの母親のことですが、育ての親だって本当のお母さんだと思います。結衣も麻子も、本当のお母さん。

しかし、生みの母親が優先されてしまう世の中のような気もします。

麻子が3歳の広を発見したとき、虐待されていると思ったから助けようとしたそう。警察に届けずそのまま自分の子どもとして育ててしまったのは問題かもしれませんが、彼女のおかげで広の命が助かったのです。それはとても良かったと思います。

麻子は最後に、スマホに残っていた広の画像をすべて消していました。もう会わないと決めた息子の写真まで消すなんて……。

せめて写真くらいは残してもいいのでは、と思ったものの、それでは未練が残ってしまうかもしれません。潔く消すほうがいいのかも? ここは見ているだけでつらくなるシーンでした。

次回予告によると、広が結衣の手作りお弁当を捨てたり、「あなたのことお母さんと思えません」と言ったり、麻子が2年間刑に服していたという過去がわかったり……!

まだまだ平穏とは程遠そうな柏崎家と、麻子の隠された過去が気になります。早く来週が来ないかな、と願う日々です。

■『母になる』作品概要

3歳の息子・広を誘拐されてしまった結衣。夫・陽一とも別れ、家族は崩壊してしまう。9年後、息子は13歳となって結衣の元へ戻ってくる。

広を育てた麻子は、どうしても母になりたかった女性。一方、結衣のママ友・莉沙子は「良い母になれない」と悩む女性。

結衣は失っていた息子との時間を埋められるのか。家族はもう一度やり直せるのか。「母になる」とは、一体どういうことなのだろうか。3人の女性が「母になる」までの物語。

第3話 4月26日(水)22時〜放送分

■『母になる』キャスト

沢尻エリカ
藤木直人
中島裕翔
道枝駿佑(関西ジャニーズJr.)
高橋メアリージュン
藤澤遥
望月歩
浅野和之
板谷由夏
風吹ジュン
小池栄子
ほか

『母になる』第4話 あらすじ – 子どもを手放す母の思い

https://p-dress.jp/articles/3728

『母になる』第4話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔など。広によそよそしい態度をとられてしまう結衣。気になる4話の展開は――。

神之 れい

関西在住のフリーライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブメディアを中心に執筆。もやもやを抱える女性のヒントになるような記事執筆を目標に活...

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