1. DRESS [ドレス]トップ
  2. ライフスタイル
  3. 下谷神社(上野) - 仕事運・家庭運にご利益があるパワースポット

下谷神社(上野) - 仕事運・家庭運にご利益があるパワースポット

仕事運・家庭運向上のご利益がある上野のパワースポットとして知られる、下谷神社(したやじんじゃ)。 今回はご利益を得るためのポイントを、陰陽コンサルタントの高澄さんに尋ねてみました。

下谷神社(上野) - 仕事運・家庭運にご利益があるパワースポット

下谷神社は「仕事運」「家庭運」のご利益があるパワースポット。

東京メトロ「稲荷町」駅から徒歩1~2分の場所にあります。この稲荷町駅の駅名の由来になった神社でもあります。

稲荷町駅は今からちょうど90年前の昭和2年(1927年)に日本で最初の地下鉄である銀座線の駅として開業しました。上野駅からも徒歩7~8分ほどで着きます。

下谷神社は、明治5年以前まで「下谷稲荷社」が正式名称でした。その歴史は古く、奈良時代までさかのぼり、都内で最も古いお稲荷さまになります。

また江戸で始めて寄席が催された寄席の発祥の地でもあります。

正岡子規の句には「寄席はねて 上野の鐘の 夜長哉」という句があり、下谷神社が寄席発祥であることにちなんだ句碑も建てられています。

下谷神社(上野)

■ご利益ポイント1 本殿に参拝する

稲荷町駅から下谷神社に向かって歩くと、真っ先に目の前に飛び込んで来たのは大きな赤い鳥居。ビルとビルの間に立っていますが、大鳥居にもパワーを感じます。

神社の敷地自体は広くないのですが、外国人を含めたくさんの参拝者がいて驚きました。上野や浅草に近いという立地のためなのか、はたまた何かに引き寄せられているのかもしれません。

仕事運や家庭運のご利益のお力をもらうには、まず本殿に参拝をするとよいでしょう。

基本的に神社では、まず水で手と口を清め、本殿から参拝することが礼儀とされています。

下谷神社には本殿の他に稲荷さまのお社もあります。そちらにお詣りする場合は本殿に参拝したあとがよいでしょう。

参拝方法は、心を静め、二礼二拍手一礼で参拝しましょう。

下谷神社では、夏にはドライミストも登場するそうです。これは手水と同じく、水には清めの効果もあります。積極的にお清めのための水を取り入れている神社です。

水でお清めをすることが大事になりますので、水で手と口を清めることを忘れずに。

下谷神社(上野)

■ご利益ポイント2 お稲荷さまを知る

下谷神社は先述しましたが、都内で最古のお稲荷さまです。

お稲荷さまのルーツは2つあります。「稲をつかさどる神様」と「キツネの神様」です。長い歴史のなか、この2つが一緒になったものが現在のお稲荷さま(稲荷信仰)につながっています。

「稲」ルーツは、元々「稲生り(いなり)」や「稲成り(いなり)」などと書かれていたもので、五穀豊穣を願い農作物の神さま「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」をお祀りするものです。日本最古の歴史書である古事記にも出てくる神様です。京都にある伏見稲荷大社が代表格になります。

「キツネ」ルーツは、仏教の神「荼枳尼天(だきにてん)」です。インドのヒンドゥー教から中国の密教に伝わり、日本では真言密教の仏さま(神さま)として信仰されています。

愛知県にある豊川稲荷(曹洞宗)や岡山県にある最上稲荷(日蓮宗)などの仏教系寺院はこれがルーツになります。

お稲荷さまのように神社と仏教寺が一緒になることを「神仏習合」といいます。

平安時代になると多くみられるようになり、お稲荷さま以外では鶴岡八幡宮寺などの神宮寺もその色を残しています。

京都の伏見稲荷大社や佐賀県の祐徳稲荷神社(ゆうとくいなりじんじゃ)は11月12月になると「お火たき」という行事が行われます。これは願い事を書いた火焚串を焚き、神楽女の神楽舞が行われる行事です。願い事を書いて護摩木に火にくんで、すべての煩悩を焼き尽くすという密教の護摩焚きと共通したような行事です。

元々のルーツは2つあるのですが、平安時代以降神仏習合のもと、神社でも寺でもキツネを神さま仏さまのお使いであるとキツネをお祀りするようになりましました。その結果、どちらがルーツであれ、1000年の間にキツネの神霊があつまるようになったように感じます。

■ご利益ポイント3 私的なお願いごとをするのではなく、日々の感謝を

本来、神社は自身の私的なお願いごとではなく、五穀豊穣、国家安泰、家内安全など自然とともに生きるため、自分以外の人の幸せをお祈りする場所です。

下谷神社の神様は、特にその傾向が強く感じられます。平成23年(2011年)の東日本大震災の当日には、帰宅困難者に社務所を開放して食事を提供したり、被災地への支援を積極的に行うなどした神社でもあります。

下谷神社での祈願は自分だけの私的なことより、仕事であれば関係者全体の繁栄、家庭であれば家内安全などがいいでしょう。

下谷神社(上野)

■ご利益ポイント4 参拝のあとは中華料理を食べるのが吉

参拝のあとは「精進落とし」をしましょう。陰陽道は「陰と陽」、「表と裏」、「男と女」、「昼と夜」といった相反するもので世の中は成り立っているという考え方が基本にあります。

パワーのある良い気を得るということは、反面、悪い気が出ていくという事でもあります。その悪い気が戻ってこないように、またより良いパワーを得るためには、食事をして帰宅しましょう。

食べるものは中華料理がよいでしょう。ラーメンでもよいです。お稲荷さまにはキツネの神霊がたくさん集まっています。キツネは中国も含め、東洋では不思議な力を持った動物とされています。「妖狐」という名で妖怪になったり、「稲荷」という名で神さまになったりもします。

まさに陰と陽が全面に出ている動物です。特にその傾向は中国で強いため、中国では色々な工夫をされた料理が基礎となっています。このことからも中華料理を食べると良いのです。食べ物には精進落としという不思議な力があるので、中華料理を食べて悪いものを落とし、いいものを得ましょう。

陰陽コンサルタント 高澄

京都市生まれ、東京都在住。立命館大学法学部卒。 大宝二年(西暦702年)より続く陰陽師の家系に生まれ、家業で修養を積みながら個人や企業のご祈祷・ご供養のため全国各地を巡る。その過程を通じて、あらゆるパワースポット・パワーフ...

関連記事

Latest Article