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『母になる』第1話 あらすじ – 誘拐された我が子と9年後の再会……

『母になる』第1話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔など。少し目を離した隙に、3歳の息子を誘拐されてしまった結衣。気になる1話の展開は――。

『母になる』第1話 あらすじ – 誘拐された我が子と9年後の再会……

■『母になる』第1話のあらすじ(ネタバレあり)

2001年春。両親を亡くし、ひとりぼっちで生きていかなければならなくなった結衣(沢尻エリカ)は、北海道から上京して書店員として働く。

結衣はお店に訪ねてきた大学講師の柏崎陽一(藤木直人)に恋をし、また陽一も結衣に好意を抱いた。ふたりは少しずつ仲を深めていき、やがて結衣が広を妊娠。結婚に至る。

陽一の母、 里恵(風吹ジュン)は結衣を大歓迎し、陽一の上司・西原太治教授(浅野和之)もできちゃった結婚を発表。お相手のキャリアウーマンの 莉沙子(板谷由夏)は結衣と同時期に母親となるため、お互いに励まし合う関係になる。

2008年春。連続幼児連れ去り事件が気になるものの、柏崎家は3歳になった広(吉武歓)と共に、平穏でごく普通の温かい家庭を築いていた。

ところがある日、結衣が広を幼稚園へ迎えに行った際、ほんの一瞬目を離してしまった隙に広はいなくなってしまう。必死で行方を探す中、広の服と靴が川から発見される。

結衣は広ともう一度会えることを信じ、必死の捜索を続けた。

一方、OLの 門倉麻子(小池栄子)はアパートに帰宅後、隣の部屋から不審な声が聞こえることに気づく。隣の部屋を訪ねてみると、ドアに鍵がかかっていない。恐る恐る部屋の中を覗き込んだ麻子の目に入ってきたのは……。

そして2017年春。結衣の元に、1本の電話がかかってくる。その電話の内容は広に関する重大なものだった。

■『母になる』第1話の感想

『母になる』――重たいテーマのドラマです。独身・育児経験なしの私にはなかなかピンとこないものがあります。

第1話は3歳の息子が誘拐されてしまうという、子供を持つ母親が見たらつらく不安な気持ちになるであろうストーリーでした。「うちの子も、もしかしたら目を離した隙に……」と想像するかもしれません。

私が印象に残ったのは、広が行方不明になったあと、結衣が陽一に同窓会の話をするシーンでした。

結衣は、まだ独身の友達が多い同窓会に参加することで、子供がいなかった頃の自由気ままさを思い出してしまいました。お酒が飲める、ご飯を自分のペースで食べられる、時間が自分のために使える……。それらは育児をすることで失われてしまったものたちです。

広が生まれてから、結衣は「ラーメンが熱い」ということさえ忘れていたのです。出産してからアツアツのラーメンを食べることなんてなかったから。久しぶりにアツアツのラーメンを食べて、それを実感するのです。

結衣はそのとき、「子供のいない人生もいいかも」「産むのが早すぎたかも」と考えてしまいました。そのことについて後悔していましたが、誰しも「選ばなかった人生」を想像してしまうこともあるでしょう。

どれだけ子供を愛していても、育児は大変だし壮絶だと、母になった人は口を揃えて言います。育児のなかった日々を振り返って、その良さを噛みしめたり「もしも子供がいなかったら」と想像したりすることは、責められることではないと思います。

育児経験のない私が意見するのはおこがましいですが、そのように感じました。

独身者の私からみて胸がときめいたのは、結衣と陽一の恋です。実は陽一の方が先に恋に落ちていたよう。

まだお互い片思いだったころ、結衣が陽一からの本の注文をメモしているとき、結衣が見ていないからといってニコニコと嬉しそうにする陽一。結衣を見る目に優しさと愛しさがこもっています。

そしてあれだけニコニコしているのに、結衣が陽一を見たときにはスッとクールな無表情に戻りました。瞬時に切り替わるさまがなんともかわいらしい。

おまけに、結衣がバスでお年寄りに席を譲る姿を見たときの陽一の笑顔ったら! 優しく微笑む表情がたまりません。

結衣はバスでの行為を陽一に見られていたことなど、まったく気づいていませんでしたが、日々の何気ない良い行いは誰かが見ているものなのかも。あたりまえのように良い行いを続けていれば、幸運なことが起きるかもしれませんね。

物語の終盤、結衣は13歳になった広と再会できました。この第1話だけでハッピーエンドにも感じますが、謎はたくさん残っています。

広は今までどうやって生活していたのか? 広はなぜ結衣と再会することになったのか? 結衣と陽一の関係は終わってしまったのか? そもそもOL・麻子はなぜ広を発見したときに警察へ届けなかったのか? 第2話以降、これらの謎が解けることを期待します。

■『母になる』作品概要

3歳の息子・広を誘拐されてしまった結衣。夫・陽一とも別れ、家族は崩壊してしまう。9年後、息子は13歳となって結衣の元へ戻ってくる。

広を育てた麻子は、どうしても母になりたかった女性。一方、結衣のママ友・莉沙子は「良い母になれない」と悩む女性。

結衣は失っていた息子との時間を埋められるのか。家族はもう一度やり直せるのか。「母になる」とは、一体どういうことなのだろうか。3人の女性が「母になる」までの物語。

第1話 4月12日(水)22時〜放送分

■『母になる』キャスト

沢尻エリカ
藤木直人
中島裕翔
道枝駿佑(関西ジャニーズJr.)
高橋メアリージュン
藤澤遥
望月歩
浅野和之
板谷由夏
風吹ジュン
小池栄子
ほか

『母になる』第2話 あらすじ – 「もうひとりの母」からの衝撃的な手紙

https://p-dress.jp/articles/3623

『母になる』第2話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは沢尻エリカ、藤木直人、中島裕翔など。愛しい息子と再会できた結衣。しかし、広には大きな秘密があり……。気になる2話の展開は――。

神之 れい

関西在住のフリーライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブメディアを中心に執筆。もやもやを抱える女性のヒントになるような記事執筆を目標に活...

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