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『東京タラレバ娘』第10話(最終回)あらすじ – 幸せは自分で決める。だって自分の人生なんだから

『東京タラレバ娘』第10話(最終回)のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは吉高由里子、榮倉奈々、大島優子など。KEYに惹かれる気持ちにフタをする倫子。KEYを選ぶのか、早坂を選ぶのか……気になる10話の展開は――。

『東京タラレバ娘』第10話(最終回)あらすじ – 幸せは自分で決める。だって自分の人生なんだから

『東京タラレバ娘』第9話のレビュー・あらすじ

■『東京タラレバ娘』第10話のあらすじ(ネタバレあり)

倫子(吉高由里子)は、亡き妻の七回忌帰りで落ち込みボロボロになっていたKEY(坂口健太郎)を放っておくことができなかった。早坂(鈴木亮平)に嘘をついて予定をキャンセルし、KEYを自宅に連れ帰り泊めてしまった倫子。

倫子はKEYに惹かれていることを感じつつも、自分の気持ちにフタをして気づかないふりをし続けた。今回の件も、「ただの人助け」で終わらせる。

早坂との仲は順調で、同棲に向けて着々と物件探しをしていた。いよいよ女の幸せをつかめるというときだったが、ひょんなことから早坂に倫子のKEYへの気持ちを知られてしまい――。

一方、元カレ・涼(平岡祐太)とキッパリ別れて婚活を再スタートしていた香(榮倉奈々)の元に、涼が姿を現した。本命の彼女とは別れたから、香とちゃんと付き合いたいと主張する涼。

女好きの涼が変わるとは思えない香だったが、涼の真剣さに気持ちが揺らぐ。立ち去る涼に向かって、香は「考えておく」とだけ返答した。

小雪(大島優子)は丸井(田中圭)との不倫関係を解消したものの、偶然にも街で丸井を見かけてしまう。丸井は子どもを連れており、ちゃんと“お父さん”の顔になっていた。

丸井と二人だけで話した小雪は、丸井に言いそびれていた「ありがとう」という言葉を伝える。前回言えずに後悔していた言葉だった。丸井も小雪に「ありがとう」と伝え、二人はその場を後にした。

■『東京タラレバ娘』第10話の感想

ラストのKEYの笑顔は反則ではないでしょうか。なんてかわいい笑顔をする人なのでしょう。惚れた男があんな顔をしたら、胸キュンどころの騒ぎではありません。

倫子の告白に対し、KEYは「俺もあんたのこと好きかも……って言ったらどうする?」と答えました。「かも」とか「どうする?」とか、ハッキリしない言い方が小憎たらしい。

おまけに「考えといてタラレバさん」という、最後の最後まで名前を呼ばないところも生意気です。

でも、「タラレバさんって名前じゃないから」と言う倫子への、あの輝かしい笑顔は最高です。どんなに憎たらしいことを言われても、あの笑顔があれば何でも許してしまえそう。

年下男性の生意気さと憎らしさとかわいらしさがギュッと詰まったラストでした。早坂派だった女性も、ラストのKEYに心つかまれた女性は多いのではないでしょうか。

それにしても、幸せってなんなのでしょう。結婚適齢期を迎えれば、やれ結婚だ、やれ婚活だと、自分の周囲どころか世間が”女の幸せ=結婚”を追い求めるようにせっついてきます。

個人の感情は置いてきぼりのまま、テンプレ通りの”女の幸せ”が手に入らないと「可哀想」なんて言われたり。自分では納得している生き方でも、世間がそれを許さないのです。

子供時代から刷り込まれている幸せを手に入れるため、倫子はKEYに惹かれている気持ちにフタをして、早坂との幸せを手に入れようとしていました。

それはそれで、いいと思います。せっかくつかみかけた幸せなのです。わざわざ手放して、実るかどうかわからない恋愛を新しく築いていくには労力がかかりすぎます。おまけに、相手は年下イケメン。実る可能性は低そう……。

奥田のときはいろいろと違和感があったので、自分から手放しても仕方がなかったと思います。でも、早坂は素敵な男性です。世間が望む「理想の結婚相手」と言ってもいいほど。自分から手放すわけにはいきません。

でも、倫子のKEYへの思いを知ってしまった早坂は、もう倫子と付き合い続けることが無理だったよう。

「僕はタラレバ男になりたくない」という早坂は、なんて強い男なのだろうと思いました。このまま黙っていれば、好きな女性と同棲、やがては結婚できるはずだったのに。

せっかく倫子が、気持ちにフタをしようとしていたのに。

早坂は「気持ちにフタをすることも、嘘をつくことと同じじゃないかな」と言いました。早坂に対しての嘘はもちろん、自分自身にも嘘をついてしまう行為は、結局は自分を苦しめてしまうだけかもしれませんね。

ドラマでは倫子とKEYの仲はうまくいきそうです。現実はあの二人のようにはいかないでしょうけれど、せめて自分の気持ちにフタをするようなことは避けたいもの。

フタをすることで「タラレバ娘」になってしまうのなら、いっそのこと世間や周囲の声なんてふさいでしまい、自分が幸せだと思える道へと進めばいいと思います。

世間的には幸せな状況だとしても、自分自身が幸せだと思えないのなら虚しいですもんね。

ドラマは終わりましたが、現実はまだまだ続きます。タラレバばかり言う女子会もたまにはいいじゃないですか。自分なりの幸せを噛み締めながら、楽しく生きていきましょう。

■『東京タラレバ娘』作品概要

女子会と称して居酒屋「呑んべえ」でお酒を飲みながら「あのとき、あーだっ“たら”」「もっと、こーして“れば”」とタラレバばかり言う30歳・独身・彼氏ナシの倫子と香と小雪。

「東京オリンピック開催までに結婚したい」と願う彼女たち「タラレバ娘」3人組を中心に、かつて倫子がフッた男・早坂や生意気なイケメンモデルのKEYなどを交えて、恋に仕事に、ひたすら幸せを求め続けるラブコメディ。

第10話(最終回) 3月22日 (水)22時〜放送分

■『東京タラレバ娘』キャスト

吉高由里子
榮倉奈々
大島優子
坂口健太郎
平岡祐太
石川恋
金田明夫
田中圭
鈴木亮平
ほか

神之 れい

関西在住のフリーライター。1984年11月5日生まれ。ライターとは無関係の短大へ進学、一般企業で5年ほど勤めた後にライターへ転身。女性向けウェブメディアを中心に執筆。もやもやを抱える女性のヒントになるような記事執筆を目標に活...

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