あらすじ:主人公のタエコ(小林聡美)は、都会からとある海辺の小さなまちに一人やってきた。独特な島の住人に振り回されつつも、ゆっくりとした時間を過ごしながらタエコ自身も変化して行く。
監督・脚本:荻上直子
キャスト:小林聡美、市川実日子、加瀬亮、もたいまさこ
ベルリン国際映画祭 パノラマ部門 マンフレート・ザルツゲーバー賞受賞
アクアブルーな海に感動、鹿児島県最南端の島「与論島」へいっておいでよ。
まるで海外リゾート地のような青くて透明すぎる海。実は日本にもあったのです。青すぎる海の待つ島・与論島へ、ひとり時間を楽しみに行ってみませんか? 何もすべきことのない場所でただただ美しい景色に癒されておいで。
■鹿児島県最南端の島「与論島」
ある出張先での夜、「疲れたなぁ……」と部屋でゴロゴロしていた時に、いくつか置いてあったリーフレットの中に与論島の紹介をしたものがあったのがきっかけでした。
あまりにも美しすぎる海の色に魅せられ、「誰かの予定を待っていては行くタイミングを逃してしまいそうでダメだ、すぐ行こう。何よりこの目で今すぐ見たい、癒されたい!」となり、ひとりで行くことを即決。
実は現地に着いて散策している時にようやく気づいたのですが、小林聡美さん、加瀬亮さんが出演されていた映画「めがね」のロケ地だったそう。
人口5千人ほど、ぐるっと一周20kmの小さな島。鹿児島県最南端、西の方の浜からはもはや沖縄が海の向こうに見えそうな位置。
沖縄が1972年に日本に返還されるまでは、パスポートなしで行ける日本の南国リゾート地としてとても賑やかだったそうで、私は与論島をみつけて行く事にするまではお恥ずかしながら全く知らない島だったのですが、父は何度か行ったことがあると逆に自慢されてしまうというオチ。
父が学生の頃にはとても人気のあった観光地だったのですね。
与論島がロケ地となった映画「めがね」
どうやっていくの? 与論島へのルートは沖縄か鹿児島を経由
地図でみると、沖縄よりほんの少し上。鹿児島県の島ではあるけれど、沖縄の方が近くて珊瑚礁が隆起してできた島です。
東京や大阪からの直行便は無く、沖縄か鹿児島を経由して向かいます。交通手段はそれぞれの場所から飛行機かフェリーで。
⑴ 沖縄経由
・空路:沖縄那覇空港から35分
・航路:沖縄泊(とまり)港から約4時間40分
沖縄本部(もとぶ)港から約2時間30分
⑵ 鹿児島経由
・空路:鹿児島空港から80分
・航路:鹿児島港から約20時間
この時の私は沖縄にも寄りたかったので、沖縄経由にしました。
前日から「美ら海水族館」で有名な本部(もとぶ)へ宿泊し、早朝の本部港からフェリーで出発。
フェリーを選んだのは、料金的にも安く済むし、大好きな青い海をのんびり眺めている時間もいいかなと思ってのこと。日差し除けと水分をしっかり準備して甲板でのんびり大好きな音楽を聴きつつ読書をしながら時々海を眺めて過ごしました。
海はただひたすら青くて感動しきりだったのですが、何よりも一番興奮したのは与論の港に近づいた時の青さ。青い絵の具を溶かしたような透き通った美しさに、早速「来れてよかった!」と大満足。
■数時間しか現れない白い砂の島「百合ヶ浜」
与論島といえばこの場所をきっかけに知った人も多いのではないでしょうか、島の東側にある大金久海岸の沖約1.5kmにある干潮時にしか現れない砂浜、「百合ヶ浜」。
百合ヶ浜へはグラスボートで上陸します。※海況・潮の潮位により百合ヶ浜に上陸できない場合はクルーズになるとのこと。
島へ向かう途中、運が良ければウミガメも見れます。
とにかくプールのような透明度の高いアクアブルーの海に、興奮しすぎて動悸が激しくなるほど。
リゾート地の一人旅は寂しいかなぁ、と心配でしたが一人旅で訪れている人は意外と多いみたい。
島ののんびりとした時間がそうさせるのか、ボートで初対面の人たちも終始和やかな雰囲気でした。
■百合ヶ浜の詳細
住所:住所:鹿児島県大島郡与論町大字古里
■百合ヶ浜ツアー例
所要時間 2時間 料金 3,600円(子供2,520円 幼児1,800円)
催行人数 4名~
※催行は通年となりますが1月~3月は海況が良くない日が多いため、事前にご相談ください。
■ 全室コテージの離島リゾート「プリシアリゾートヨロン」
宿泊先はいくつか候補がありましたが、与論初心者でなおかつ一人旅でもあったので、百合ヶ浜へのツアーの手配をしてくれたり、バイクや自転車のレンタルサービスもあったり、何より空港や港や中心街に近いという理由もあり「プリシアリゾートヨロン」へ宿泊を決めました。
海が目の前のコテージもあったりします。ホテルから海はすぐそこなので、ぶらぶら散歩するにも気持ちの良い場所です。
■プリシアリゾートヨロンの詳細
住所:鹿児島県大島郡与論町立長358-1
※与論島へのアクセスも丁寧に紹介してくれています。
■サンセットビーチで美しすぎる夕暮れを眺める
せわしない毎日を過ごしていると、空の色が変わるのをじっと眺める時間もなかなかなくて、海辺へ行くと日の出、日没の時間は海を眺めたくなります。
1日の終わりに、日が沈んでいくのをただぼんやりと眺める時間もたまにはいいのかもしれません。
さっきまで青かった海が、今まで見たことがないほど柔らかくて淡いピンク色の夕暮れに染まり、ストレスも溶けていく気がした至福の時間。
■何もしない、ゆっくり過ごす。目の前の自然と景色を楽しむ。
海外リゾートもいいけれど、日本にも驚くほど美しい海があるんです。
是非、読みそびれていた本を数冊持って行ったり、好きな音楽を聴いたりしてゆっくり時間を過ごして欲しい場所。勿論、マリンスポーツが一通り楽しめる場所でもあるのでダイビングなども楽しんでみては。
せっかくなので、百合ヶ浜の出現可能性が高い日を事前に調べてみてくださいね。
素敵な旅になりますように!
Photo by カナエナカ