【DRESS出版部 活動報告】どうしたら、いい本がつくれるの?

【DRESS出版部 活動報告】どうしたら、いい本がつくれるの?

昨年末に誕生したDRESS出版部の第1回部活が2月9日(木)、東京都新宿区にあるブックカフェ神楽坂モノガタリで行われました。


出版部は毎月5〜6冊のビジネス書を出版し、2016年には「自分を変える習慣力」や「はたらく人のコンディション辞典」といったベストセラーや話題の本を世に送り出している、クロスメディア・パブリッシングとDRESSとのコラボ部活です。今回の部活では、2016年にやはり話題となった「本当に必要なものはすべて『小さなバッグ』が教えてくれる」の著者・横田真由子さんをお招きして、本を出したきっかけ、実際に1冊の本を書き上げるということはどういうことなのかをお話いただきました。

横田真由子さんプロフィール
株式会社ケリングジャパン(旧GUCCI JAPAN)販売スタッフとして有名人やVIP客の担当となり、3年で店長に昇格。顧客獲得数NO.1となる。VIP 客の物選びに女性としての優雅な生き方を学び、独自の「大人エレガンス」を実践。2004 年研修講師として独立。「行動力が人生を変える」との思いから、英語の「do」と同義のイタリア語「fare」を屋号に、「オフィスファーレ」設立。キャリアカウンセラーとして女性のキャリア支援を行い満足度、リピート率は97%。
著書に『本当に必要なものはすべて「小さなバッグ」が教えてくれる』『すてきな靴が一歩ふみ出す自信をくれる』(クロスメディア・パブリッシング)がある。
公式サイト http://www.office-fare.jp/

生まれ持っての行動力が、著作執筆を支えた!

 横田さんはGUCCIの販売員として顧客獲得数No. 1の実績を上げ、その後独立して女性が自分らしいキャリアを築くためのカウンセラーや、企業での研修講師をなさっています。企業で仕事をしていた時から同僚や友人に一目置かれていたのは、行動力と情報収集力だそうです。横田さんのお話から、日常の行動が著書執筆につながっていることが分かりました。

・ 人の話や雑誌の情報などで気になったキーワードがあったら翌日でもすぐ見に行く、調べに行く
・ 素敵だなと思う人がいたら会って話を聞く
・ 自分が収集した情報は惜しみなくアウトプットする

 気になったことを自分の目と耳で確かめることで、体験した確かな情報をつかむことができます。また、何かを知るために出かけることで、新たな人との出会い、そこで聴ける貴重なお話、大きな発見があるといいます。
 横田さんの第1作である「本当に必要なものはすべて『小さなバッグ』が教えてくれる」(クロスメディア・パブリッシング)のコンセプトは、「バッグが小さければ身軽になり、出かけるのが楽しくなる。出かけた先には自分が予想していなかった風景や人との出会いがある」というもの。まさに、横田さんの普段の行動から得た体験や気づきが書籍になりました。

︎時代の流れに合った、キャッチーな視点を持つ

 様々な体験を書籍の企画にするにはまず、「自分だけの視点」が重要だと横田さんは言います。さらに本の担当編集者によると、その視点が時代の空気、受け入れられるものと合致した時に企画として可能性が高まるのだそうです。
 横田さんが「本当に必要なものはすべて『小さなバッグ』が教えてくれる」につながる出版企画を発表したのは、出版のためのスクールに通っていたことがきっかけでした。そのスクールが主催する企画プレゼン大会の審査員が「小さなバッグ」というキーワードにひっかかりを感じたのがチャンスとなりました。さらに担当編集者は「2015年くらいからミニマリストというライフスタイルが注目されていたのですが、横田さんが提唱する『本当にいいものを厳選して持つ』という『ミニマルリッチ』というコンセプトは、ミニマリストがブームになる中で受け入れられやすく、さらに新しいコンセプトだったのでいけると感じました」と、企画がスタートした当初を振り返りました。

・ 時代の空気感、ブームにも敏感になる
・ ブームの一歩先を行く独自の視点を持つ
・ 普段から流行や話題に対して「なぜそれが流行るのか」を深く考える

「流行っていることは多くの読者さんが知りたいこと。その知りたいことを発信する時に、自分だけのフィルター、つまり視点を通して情報の価値を上げることが著者には大切なのではないでしょうか」
 これは横田さん自身、常に心がけていることだそうです。

「すてきな靴が一歩ふみ出す自信をくれる」
2016年12月12日発売(クロスメディア・パブリッシング)

 2016年12月に出版された第2作「素敵な靴が一歩踏み出す勇気をくれる」を執筆する際は「素敵な靴って、どんな靴のことだろう」ということをとことん考えたそうです。世の中にはハイブランドの素敵な靴や高価な靴がたくさんありますが、それだけを「素敵な靴」とまとめてしまうのはどこにでもある情報です。そこで横田さんが考えたのは「女性は普段から様々な役割で生きている」ということ。「働く私」「妻の私」「母の私」といった、日常の役柄を引き立ててくれる靴を素敵な靴として、ポジティブに生きる秘訣を書き上げました。

︎迷ったら走る!

 会場から出た「企画を考えて行き詰まったらどうしたらいいですか?」という質問への横田さんの答えが「まずは走りましょう!」。横田さんはランニングを日課としているそうですが、書籍の企画や執筆に行き詰まった時は、まず走るそうです。走っていると頭がリセットされて、思いがけないアイデアが浮かんでくるそうです。

価値がある本とは、売れる本である!

 後半は、クロスメディア・パブリッシング社長で、学生時代から書籍編集に携わり数々のヒット書籍を世に送り出してきた小早川幸一郎さんのお話を伺いました。実際にヒット書籍を連発してきた編集者のお話を直接聞けたのは貴重な機会です。小早川さんから、これから本を書きたいと思っている人へのメッセージは4つ。


・ 多くの人が興味、関心のあるテーマが企画になる
・ 読者が何を求めているかを常に意識する
・ 企画の付加価値と差異化を考える
・ 制約条件の中で、プロとして仕事をする

 小早川さんは若かりし頃、上司から「自分が関心を持ったテーマを企画にすれば、同じように知りたいと思う読者はたくさんいる」と教えられたそうです。企画の入り口で大切なのは「自分だけが言いたい、知りたい」ことではなく、たくさんの読者が知りたいと思い、実際に役に立つテーマかどうかだと言います。いいテーマを作れたら、読む人が求める内容になるか、さらに類似本との差異があるかというつながりの中で、一冊の本が世に出るというお話は非常に勉強になりました。

 横田真由子さんの書籍にも触れ、「小さなバッグ」「素敵な靴」は多くの人の興味・関心に触れること、さらに「バッグ」や「靴」という誰でも持っているものを通して何を伝えるかという付加価値、差異化が企画実現になったというお話も伺いました。
 部活に参加してくださった方々の多くは、本を出版することに興味をお持ちのかたでした。「出版社に持ち込む企画書はどのくらい具体的に書いたらいいのか」という質問に小早川さんからは「企画と切り口、ターゲット読者の想定は必ず必要。本を出したことがない方の場合、原稿を書いて持ってきていただくと文章の雰囲気などを編集者がつかみやすいです」というアドバイスもありました。

︎1冊の本から世界が広がる、ブックカフェ

 今回、会場協力をしてくださった神楽坂モノガタリは、美術や哲学、絵本といった様々な本が、隣り合わせで並ぶ棚の中でまたひとつの物語を紡ぎ出すプロの選書ならでは書籍が取り揃えられたお店です。書棚に並ぶ本は、カフェスペースで購入前に読むこともできます。1冊の本から、自分の関心がどんどん広がっていく心地よい体験を楽しむのに最高です。部活に参加した方も、休憩時間に思い思いの本を購入されていました。

 出版部は今後も、実際に書籍を世に送り出した著者や編集者を招いて、本の企画がどのようにできていくのか、いい企画とは何かといった実用的なお話を伺っていきます。本が好きな方、本を出してみたいと思う方の参加を募集します!


DRESS部活に入部(無料)する

この記事のライター

人生を自分らしく楽しむ大人の女性たちに、多様な生き方や選択肢を提案します。

関連する投稿


【はじめまして能楽】日本が誇る最古の芸能は癒しにあふれた空間だった(後編)

【はじめまして能楽】日本が誇る最古の芸能は癒しにあふれた空間だった(後編)

まだ能楽の世界に触れたことのない方にこそ知ってほしい。初心者でも楽しめるトークイベントや、体感する能、バックステージツアーなど、能楽の世界にどっぷりと浸かった濃厚な6時間。観劇部イベントレポート後編をお届けします。


【はじめまして能楽】日本が誇る最古の芸能は癒しにあふれた空間だった(前編)

【はじめまして能楽】日本が誇る最古の芸能は癒しにあふれた空間だった(前編)

まだ能楽の世界に触れたことのない方にこそ知ってほしい。初心者でも楽しめるトークイベントや、体感する能、バックステージツアーなど、能楽の世界にどっぷりと浸かった濃厚な6時間。DRESS観劇部イベントレポート前編をお届けします。


【DRESSプロレス部 活動報告】“GK”金沢克彦さん×井上野乃花 部長トークイベント

【DRESSプロレス部 活動報告】“GK”金沢克彦さん×井上野乃花 部長トークイベント

7月12日にDRESSプロレス部で開催した“GK”金沢克彦さん×井上野乃花 部長によるトークイベントの模様をレポートします。


【DRESSプロレス部 活動報告】プロレスリングWAVE「BE  EXCITING」を観戦して

【DRESSプロレス部 活動報告】プロレスリングWAVE「BE EXCITING」を観戦して

DRESSプロレス部では7月2日(日)、東京・後楽園で開催された「プロレスリングWAVE」の大会「BE EXCITING」を有志で観戦してきました。


和太鼓・ビール・イケメンで一足早い夏祭り! 「DRESSビール部」第2回イベントレポート

和太鼓・ビール・イケメンで一足早い夏祭り! 「DRESSビール部」第2回イベントレポート

今回はDRESSビール部が開催する「和太鼓×ビール」のコラボ企画にお邪魔して、当日の様子をレポートします。和太鼓演奏をしてくれたのは、イケメン和太鼓パフォーマーとして知られる「無限」の皆さん。キレのあるビールの代表格・アサヒビールを飲みながら、力強く華麗な和太鼓の音色に体を預ける贅沢な時間となりました。


最新の投稿


栗をたっぷり贅沢に。銀座・和光の「マロンフェア」

栗をたっぷり贅沢に。銀座・和光の「マロンフェア」

和光アネックス(銀座)では、今が旬の栗をふんだんに使った、秋限定のスイーツを味わえる「マロンフェア」を10月1日〜31日まで開催します。毎年人気のマロンパイのほか、2種類の栗を贅沢に使用したパフェなど、秋の味覚を堪能できる美味しいスイーツが揃います。


オーガニック野菜を100%活かして、美味しく味わおう

オーガニック野菜を100%活かして、美味しく味わおう

体に良さそうだけどお値段高めのオーガニック。でも、食べてみるとひと味違います! 美味しい味わいに驚かされるオーガニック・メニューやオーガニック・クッキング、アメリカと日本で相互認証もされているオーガニックの意味合いなど、日米を行き来するジャーナリストの小野アムスデン道子さんがご紹介。


男性が不倫する理由は性欲だけじゃない。既婚者だけが知る飢餓感とは

男性が不倫する理由は性欲だけじゃない。既婚者だけが知る飢餓感とは

既婚の男性の不倫する理由なんて、どうせ性欲だけなんでしょ? と思う女性は多いですが、実際は切実な思いで女性を求めている人もいます。もちろん不倫は許されることではありませんが、なぜ妻以外の女性を求めてしまうのか、そこには家庭があっても満たされない「飢餓感」がありました。


スキニーフレンチネイルの簡単なやり方【マニュキュアでセルフネイル】

スキニーフレンチネイルの簡単なやり方【マニュキュアでセルフネイル】

スキニーフレンチネイルが今季、大人気です。マニキュアを使って簡単に挑戦できます。細いラインが繊細で洗練されたイメージ。そんなスキニーフレンチを、スキンカラーに合わせて上品なデザインに仕上げました。オフィスでも浮かない上品なスキニーフレンチのやり方を豊富な画像を交えて解説します。


相手に見返りを期待するような恋に先はない

相手に見返りを期待するような恋に先はない

気持ちの入った料理が食卓に並ぶとつい頬が緩む。「結婚の決め手は彼女の手料理!」はなにも男性ばかりでない。疲れているときに、「今日は僕が料理するね」とラーメンを作ってくれたことに、とても癒されたのを今でも覚えている。ただ、胃袋を掴むつもりが、逆に相手を遠ざけてしまうときもあって……。


おっぱい