【恋愛上手はどっち？】今彼がデートで選んだのが元彼と訪れた店だったときの対応

人生30年も40年も生きていれば、デートで行くお店が被ることもあるでしょう。

そんなときあなたは彼にポロっと、そのお店に来たことがある旨を伝えますか？　それとも彼の気を悪くしないためにも、さりげなく内緒にしてその場を楽しみますか？

正解のない恋愛ではありますが、男性の本音を集めてみると、ベターな大人の回答が見えてくるかもしれません。

■言わないでほしい派の意見

「がんばって気合をいれて探したお店でそんなことになったら、自分は黙っていてほしいです。別に怒ったりはしないけど、彼女を喜ばせたい！　驚かせたいっていう当初の目的が100％達成されないってわかった時点で、なんだかテンションが下がるので」（30代・医師）

こちらの男性は、以前来たことがあると告白されると、前の彼と勝手に脳内で比較ごっこが始まってしまうため、そういう意味でも言われたくないとのことでした。

ちなみに東京ディズニーリゾートなどの、誰もがデートで来たことがありそうな場所についても、「（以前彼ときたことがあると）わかりきったことでも、いちいち言わないでほしい」とのこと。

多くの女性は「彼が好きだからこそ嘘を吐きたくない」という理由から、真実を話そうとする人もいると思いますが、大人の恋愛こそ「愛情から吐く嘘も方便」なのかもしれませんね。

「言わないにこしたことはないんじゃないでしょうか。だって今言ったところで、デート内容が変えられるわけじゃないし、良くない情報が今このデートの中にぽんと投げられるだけでしょ？　一回隠すと決めたのなら、途中でボロが出るのはヘタだな〜と思う。隠すなら最後まで隠せばいいし、そっちの方が平和な関係になるんじゃないかな」（30代・マーケティング関連）

彼の場合は、知ったからといって怒ったり凹んだりすることはないけれど、言う必要のない話を口にする女性に対して「幼い」という印象を受けると話してくれました。

もし正直に話す場合は、せめてデートプランが変更可能な時点で言う方がスマートとも。この指摘は正論ですが、女子の真実の告白は嘘を吐き通すのが精神的に辛くなったからこそ出てくるもの。

そう考えると、彼のコメントは、冷静に大人の女性として対処せよという、ややハードルの高い要望なのかもしれません。

■別に気にしない派の意見

言わないでほしい派の意見を「男が幼い」とするか、正論と捉えるかはあなた次第ですが、続いては少数派だった言ってほしい派の温かい意見を紹介します。

「別に言われたからって気にしないです。だって過去の出来事だから。ただもし可能なら『あ、ここかw』とか、通常のノリでさらっと来たことがある旨を伝えてほしいかな。伏せられても多分気づかない話ではあるけど。言われたことで自分も『あ、そっか』と少しだけ安心できるので。まあでも基本スタンスとして、昔のことを僕自身があまり気にしない性格なので、どっちでも良いかも」（30代・自営業）

彼の話では「過去は過去、今は今」という確固たるスタンスがあるように感じました。ただ今回聞いた中だと、「言わないでいい！」という意見が多数を占めていたので、言わない方が2人の間に波風はたたなさそう。

どうしても真実を受け止めて欲しいのであれば、お店の変更が可能なタイミングでのみ、誠実に告白せよというのが1つの解決策になりそうです。

■恋愛上手への道は険しい

ちなみに筆者はその昔、蒙古斑も消えかけだった頃、彼へのプレゼントを男友達（やましい関係ではない）と遊んだついでに購入。それを彼氏に渡したときにぽろっと告白してしまい、大ゲンカになるという事態を引き起こしたことがあります（笑）。

なんてバカで情けない話だと思うものの、当時は嘘や内緒を抱える精神力が自分になかったのだと思います。

今は息を吐くように嘘を使い分けられる自分ではありますが、それは逆に年をとってスレたな……と思ったりもするのでした。

Text/おおしまりえ
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター
10代より水商売やプロ雀士など人気商売に身を投じ、のべ1万人の男性を接客。20代で結婚と離婚を経験後、現在鋭い観察眼と、男女のコミュニケーションの違いを研究し、各種エッセイを執筆中。