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ポンフーのビーチは、はっとするほど美しい【台湾リゾート#2】

この連載は、近年、台湾はもちろん、中国・香港などの旅行サイトで「台湾のハワイ」として紹介されている秘島・ポンフーの魅力について全5回に渡って語ります。連載第2回目のテーマはリゾートに欠かせない“ビーチ”です。ポンフーの地形が育んだ多種多様なビーチをご紹介します。

ポンフーのビーチは、はっとするほど美しい【台湾リゾート#2】

ポンフー、台湾のハワイと称される島へ【台湾リゾート #1】

■ポンフー随一の景観スポット「ダブルハート」について少し

(本題のビーチから少し離れてしまうのですが)、まずはポンフーで一番有名な景観スポットと言われる「雙心石滬(シュアンシンシーフ)」のご紹介です。

雙心石滬は、きれいな海に現われる不思議な形の景観で、「ダブルハート」とも呼ばれる恋愛成就のパワースポット。

©交通部観光局澎湖国家風景管理処

「雙心石滬」©観光局澎湖国家風景管理処

これは、ポンフーの伝統的な漁法によるところの「罠」です。引き潮時になると、珊瑚を積み上げて造った囲み「石滬(シーフ)」のなかに、逃げ遅れた魚が残ります。それらの魚を捕獲するという漁法です。

現在のポンフーでは、この漁法はすでに行われなくなりましたが、こうした「石滬」はいまでも島内にいくつか点在しています。特に、写真の七美郷の雙心石滬は有名で、2つのハートが連なるような形に見えることから、恋愛成就のパワースポットとして崇められています。

ポンフーを代表する景観スポットで、ポンフーの観光案内系のチラシ・ポスターでは、必ずと言っていいほどメインで使われているのが、雙心石滬の写真です。

■ポンフーのおすすめビーチ3選

小さい島に、表情豊かで個性的なビーチが30以上も点在するポンフー。ひとつの観光地で、これだけのクオリティのビーチを多数楽しめる場所は、世界でも類を見ないのではないでしょうか。

夏のビーチの楽しみ方はさまざまです。純粋に海水浴を楽しむもよし、海辺を散歩するもよし。ビーチ付近には自然の眺望を楽しみながら、海風を感じつつ散策できる遊歩道があり、泳ぐ人も泳がない人もゆったりできます。

以下に、それぞれ異なる特徴を持ったポンフーの上質なビーチを3つご紹介します。

レジャー公園内に広がる原生自然の中のビーチ「内垵沙灘」

「内垵ビーチ」©観光局澎湖国家風景管理処

内垵遊憩区というレジャー公園の中にある登山道から5分ほど下った眼前に広がる広大なビーチ。キメが細かく白い砂浜が特徴的です。

登山道(写真の木道)からは、遠くに鱟仔尾岬というスポットを臨みます。このレジャー公園内にある内垵北海漁港には、台湾初となる「海洋牧場」が建設されました。

生態観察、漁村体験などを楽しめるアクティビティに富んだ公園です。更衣室やシャワー室があるのはもちろんのこと、BBQ設備も備えているので、1日中いてものんびり飽きることなく楽しめるビーチです。

島内随一の透明度。島民が誇る美しいビーチ「山水沙灘」

「山水沙灘」©観光局澎湖国家風景管理処

山水沙灘は広さもさることながら、海辺の散策にももってこいのビーチです。海沿いに作られた遊歩道をしばらく歩くと、山水のビーチを一望できる小高い岩場にたどり着きます。

そこでは青い海に白い砂浜、広い空、心地よい波の音に包み込まれ、頭の中を空っぽにできる絶景が広がります。

飛行機を降りたら真っ先に行きたい、空港至近のビーチ「隘門沙灘」

「隘門沙灘」©観光局澎湖国家風景管理処

空港からタクシーで3分程度(!)で到着するビーチです。空港に荷物を預けたまま真っ先に行くのがおすすめ。島ならではの海風に触れ、南国気分が一気に盛り上がること間違いなしです。

隘門ビーチの入口から北へ向かって500mほど歩くと、隣接する林投公園に到着します。

林投公園内のカフェ「及林春」でアフタヌーンティーを

隘門のビーチに隣接する林投公園は、私がポンフーで特に好きな場所のひとつです。中でも公園内にあるカフェ「及林春」には、ぜひ足を運んでいただきたいところ。

海辺に隣接したこのカフェは、ヨーロッパ映画のワンシーンに溶け込んだかのような優雅な景色と、ゆっくりと流れる時間、クオリティの高い食事が楽しめます。

アジアにいるのを忘れてしまいそうなこのカフェで、旅の疲れを癒しつつ、これからの旅に思いを馳せれば、極上のひとときになることでしょう。

「林投公園」©観光局澎湖国家風景管理処

写真©フルカワ トモエ

海辺でいただくランチメニュー。写真は「お魚のランチ」。写真©フルカワ トモエ

写真©フルカワ トモエ

海風に当たりながらアフタヌーンティーを。「及林春」には砂浜に突き出たデッキ席もあり。写真©フルカワ トモエ

■ポンフー・ビーチは他にもたくさん。吉貝郷もおすすめ

前出の3つのビーチは、観光客が宿泊するホテルが集中する馬公(マーゴン)市の中心地から比較的アクセスのよいスポット内で選定しました。

しかし、ポンフーにはまだまだビーチがたくさん! 例えば馬公港から北海方面行きのフェリーに乗ってさらなる離島・吉貝郷へ行けば、息を呑むような魅力的なビーチに出会えます。

「吉貝島」©観光局澎湖国家風景管理処

「台湾リゾート」ポンフー連載、次回第3回は、ポンフーのグルメを紹介します。台湾本島とも違った独特の食文化をお伝えしますのでお楽しみに!

フルカワ トモエ

埼玉県出身。上智大学文学部英文学科卒。エンタメ業界にて勤務。
旅行大好きOL。「ひねり」と「粋」にまみれた人生を歩みたい。

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