ぽっちゃり・不美人でも婚活がうまくいく女性の特徴
「婚活に疲れた」「一休みしたい」「戦略を練り直したい」。そんな女性たち必読の書『となりの婚活女子は、今日も迷走中』を取り上げます。
どうしても年下男性と結婚したい「年上女子」、母親がいつまでも娘の人生に介入する「箱入り女子」、高学歴すぎて一般男性との釣り合いがとれない「学歴女子」、相手を質問攻めにしてしまい自滅する「質問女子」……。
結婚相談所経営者で、婚活アドバイザーの大西明美さんの著書『となりの婚活女子は、今日も迷走中』に登場する、迷走中の婚活女子たちの「一例」です。他にも恋愛をサクッと器用に進めることができず、苦労する婚活女子たちのリアルがずらり。
実際に大西さんが関わってきた婚活女子(卒業した方も含む)へ膨大な聞き取り調査を行い、まとめられているため、ディティールまで丁寧に描写された、実に生々しいエピソードで読み応え抜群です。こんな婚活女子がいるの!? と驚愕したり、ちょっと笑ってしまったり。
一方で、男心をグッとつかんで、素敵な男性を見事にゲットし、婚活界を旅立っていく女性もいます。「料理下手なのに胃袋掴み女子」「おごられ女子」「インスタ女子」「読書女子」「玉の輿女子」「福女子」「一発逆転女子」「穴場女子」など、なんとも気になるカテゴライズの女子たちとして、事例で紹介されています。
たとえば「料理下手なのに胃袋掴み女子」事例で登場するのは、婚活では不利ともいえるぽっちゃり体型で、料理が苦手だという、ゆうなさん(33歳)。ぽっちゃり女子は「太っているけれど、料理が上手」という“見せ方”をすると、体型をカバーできる可能性があるのだと、著者の大西さんは語ります。
しかし、ゆうなさんは料理が致命的に下手……。これはピンチ! ドライブデート当日、サンドイッチすらきれいに作れなくて、大慌て。残り1時間しかない。それでもお相手の胃袋を完全に落とした秘策は「失敗の少ないおにぎり弁当に切り替えた」「おしぼり、ゴミ袋などを準備して、女性ならではの細やかさで勝負した」ことでした。
お米を炊く間にコンビニへ行き、おかずとなる唐揚げ、おにぎりの具材となる海苔の佃煮、梅干し、味付け昆布などを買うという、とっさの判断力、臨機応変力が婚活成功のカギとなったのです。
もうひとつ、「福女子」の事例を紹介しましょう。こちらでは、ぽっちゃり体型で、10年間母親の介護をしながら、中小企業の派遣社員として働いていたしょうこさん(38歳)が登場。年収800万円超の地方公務員・ひでゆきさん(43歳)と玉の輿婚を果たした女性です。
大西さんが、しょうこさんと結婚を決めた理由をひでゆきさんに尋ねたところ「純粋で前向きなところ」「1日の中で楽しかった出来事を、毎日メールで送ってくれたこと」「結婚したら一緒に楽しいことを探して生きていけそう、と感じたこと」などの答えが返ってきたといいます。
最後に、ひでゆきさんはこう締めました。「そうそう、福女ですよ。まさにしょうこは」。大西さんはそれを聞いてハッと気づきます。「たとえ若くなくても、美人でなくても、人生で抱えるものがあったとしても、不幸になるわけじゃない。福女はそんな環境でも笑顔を絶やさず、周りの人にも笑顔を与えるのだ。とてもシンプルだ」と。
若さでは勝てなくても、今から美人にはなれなくても、誰でも福女にはなれます。ポジティブで、素の顔=微笑み顔で、ときには豪快に大笑いする。極端な比較かもしれませんが、やっぱり暗い美人よりも、明るい不美人が選ばれるのです。そんな基本に立ち返らせてくれる、婚活事例&ヒント満載の1冊でした。