【ジルデコ chihiRo 連載 #5】今夏はジャズフェスに行こう
ジャズ初心者にとって、ジャズライブは敷居が高い？ それならまずはジャズフェスへ行ってみよう。8月〜開催されるジャズフェスから、chihiRoさんがよりすぐってご紹介します。
ジャズフェス出演のため札幌へ来まして、
このコラムの締切が気になりながらも大通公園へフラフラと出かけ、出演予定の会場を偵察……というのは口実で、大通り公園のトウキビにがっついていたら、ふとテーマが浮かびました。
そうだ、今回はジャズフェスについて書こう！
夏から秋にかけて全国で一斉に開催されるジャズフェス。
ジャズライブをおすすめしたところで、敷居が高く感じている大人女子も多いに違いない。
それならばまずはジャズフェスに足を運んでみてはいかがでしょうか。
中には野外での観覧無料ライブもあり、ロックフェスに劣らず盛り上がっていますよ。雰囲気だけでも最高なのです。
■SAPPORO CITY JAZZ
今年も出演させていただきました。今年は声優の林原めぐみさんとジルデコという、Twitterが多少ザワつく特殊な組み合わせでの出演。
アニメファンにもジルデコを聴いてもらえる貴重な機会でした。
約1ヶ月間、大通り公園に設置されたテントを中心に札幌の街中でライブが開催されています。会社の休憩時間にふと音がする方へ行ってみるとビジネスホテルの庭でライブに遭遇なんてことも。
短い夏を競い合うように楽しむ北海道特有の、そこらじゅうビアガーデンも相まって、ちょっとトランス状態になりそうなお祭り騒ぎです。
今年は8月12日まで。
http://sapporocityjazz.jp
■東京JAZZ
ジャズミュージシャン憧れのフェス。2012年に出演させていただきました。
本番が始まると、ベースの音が出ないという機材トラブルがあり、私の登場までイントロを2分くらい回すことになり、初登場のわりにかなり大物感を漂わせてしまった思い出。もったいぶるなぁー。
海外からのアーティストが多く出演し、かなり豪華なジャズフェスなので、
自分たちが出演しなくとも、プロのミュージシャンがかなり個人的に見に行っているようで、やたらと会う（笑）。
会場は国際フォーラムやコットンクラブというと敷居が高く感じるが、国際フォーラムの外では観覧無料で今をときめくジャズミュージシャンの演奏が見られる。出店も充実していて見逃せない。
今年は9月2日・3日・4日の３日間。
http://www.tokyo-jazz.com
■中洲JAZZ
周りのミュージシャンがやたらと楽しそうな様子をSNSにアップしていてずっと指をくわえて見ていたジャズフェス。
2014年に念願叶い、出演させていただきました。
中洲の街の至る所にステージが組まれ、たくさんのアーティストが出演するのですが、「え？ こんなにジャズ好きな人いるの？ うっそーん」と思うくらい、多くのオーディエンスで溢れ返っています。
ものすごいストイックで激シブなジャズに人が群がっているのを見て、私は仰け反りました。
全てが観覧無料なこともあってジャズに詳しくなくとも、みなさん、お祭りの雰囲気もまるごと楽しんでいるんです。
私はステージであまりの幸せな光景に興奮しすぎて死んじゃうかと思いました。
今年は9月9日・10日の2日間。
http://nakasujazz.net
■金沢JAZZ STREET
素敵な金沢の街が音楽で溢れ返る３日間。駅前でビッグバンドが演奏しているのも珍しくなく、ジルデコは神社の境内や、ショッピングセンターの中、立派なホールにも出演させていただきました。神社は蚊との戦いでした。しかも出演ミュージシャンは夜になるとRiver Sideというジャズクラブへ遊びに行き、明け方までセッションをするという、呆れるくらい音楽漬けになる３日間。
今年は9月17日・18日・19日の3日間。
http://kanazawa-jazzstreet.jp
他にもおすすめしたいジャズフェスは数多くありますが、これからやってくるフェスを中心にご紹介しました。
音楽を通して街を活気づけようという取り組みもとても共感できるし、
旅行がてらなんていうのもかなり素敵。
ジャズ入門として、まずはフェスの雰囲気から入ってみるのはいかがでしょうか。
ちなみに私が今、個人的に出たいジャズフェスは鳥取県の「境港妖怪ジャズフェスティバル」（笑）。
水木しげるさんを感じながら歌えるなんて最高。
来年あたり狙いたいところです。
