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勝負の日に“最高の私”になる!【元宝塚スター真織由季さんインタビュー #2】

元・宝塚の男役スターとして活躍していた真織由季さんのインタビューを全4回に分けてお届けします。今回は第2回です。

勝負の日に“最高の私”になる!【元宝塚スター真織由季さんインタビュー #2】

インタビュー #1はこちらから
https://p-dress.jp/articles/1953

真織由季さん
1967年横浜生まれ。ストレスケア・カウンセラー。
ジェンヌ VBM宝塚受験クラス講師。日本アンチエイジング歯科学会理事etc
宝塚音楽学校を卒業後、新人公演では『ベルサイユのバラ』のオスカル役に抜擢される。
星組の男役スターになりながら、心身の不調によりトップスターを目前に退団。
その後も女優業を続けるかたわら、自身がストレスに苦しんだ経験から、ストレスケア教育のパイオニアBTUにて学び、併せて講師資格も取得。近著『勝負の日に“最高の私”になる30日のレッスン』(WAVE出版)の他に、『プラス』(ポプラ社)『心の疲れをス~ッと消す方法』(KADOKAWAメディアファクトリー)などがある。

■毎日リラックスしてイキイキと暮らせば、勝負時にうまくいく

―― “勝負の日”に一番大切なことは何ですか?

どれだけ力を抜いて、リラックスして臨めるかがポイントです。
毎日をいかにリラックスしながらイキイキと生活するかで、“勝負の日”に力を発揮できるか決まってくるからです。普段の生き方や考え方を丁寧に磨いて紡いでゆくと、オーラが輝いてくるんですよ。白くクリアに見えるの(笑)。宝塚の人たちって皆、白くて透明感のある独特なオーラを放っているんです。合格した3人の子たちは、受験前から白いオーラが見え始めていたので「あ、今回は受かるな」と心の中で思っていました。彼女たちも前年は落ちてるんですよ。脳(脳幹)がリラックスすると心と体にも伝わって、本番で底力を発揮できるんです。

実は私自身、宝塚時代や退団後に女優をしているとき「真織由季には華がない」と言われ落ち込んだ経験があります。逆にBTU講師になってからは「オーラがあるね。どこからでも見つけられるよ」と頻繁に言われるようになりました。この本の出版社の方に初めてお会いしたときも、私は黒いスーツを着ていたのに「真織さんが白く見えます」と言われ「今の私、オーラが出てるんだわ。きっとこの企画は上手くいく!」と確信したんです。

■意識して脱力、ストレスをためないで

―― DRESS世代にとって、いわゆる“勝負の日”とは何でしょう?

DRESS世代の女性なら、企画のプレゼンや転職の面接、お見合い、デートとか……(笑)。自分を最も輝かせたい、ここぞという場面のことですよね。でも、たとえ試験に落ちても、相手とのご縁がなくても、ちゃんと別の道が用意されていたりするんですね。とてもがんばったのに宝塚受験には受からなくても、もっと自分に合った場所で輝いている子たちがたくさんいます。もし“勝負の日”の結果がダメでも「きっと何か意味がある」「いつか分かる時が来る」と前向きに受け止めることも大事です。

―― この本では終始、リラックス(脱力)の大切さについて書かれていますね。

そうなんですよ。タイトルほどイケイケな内容じゃないんです(笑)。
昨今、脳科学やマインドフルネスで実証され話題になっていることを、BTUでは既に35年前から行っていました。ようやく時代が追いついてきた感じですかね(笑)。
一昔前は、うさぎ跳びで下半身を鍛えたり「運動中は水を飲んじゃダメ」と厳しくしたりするのが当然の世界でしたが、今では膝などを痛めるからやらせないし、脱水症状を起こすので適度な水分補給は必須です。もう根性論だけでは通用しないんですね。うつ病も同じことです。かつては心の病など理解してもらえませんでしたが、これだけストレスで溢れた世の中では、本人の努力とか以前に、もう脳が疲れ果てていて、心と体にも不調が起きてしまうんです。だから私がよく言うのは「心の力だけでがんばろうとしないでね」ということ。イキイキと生きるのにも、ちょっとした技術が必要ですから。

#3につづく

Text=鈴木ユミコ(MC & Writer)

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