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がんばる私へのご褒美に。「月イチ理容室」で顔からうなじまで、つるすべ美肌を叶える

プロによる顔剃り未経験の女性ライターが、理容室「ヘアーサロン銀座マツナガ」の女性向けシェービングメニューを体験。そこには美容室では味わえないトキメキが……。

がんばる私へのご褒美に。「月イチ理容室」で顔からうなじまで、つるすべ美肌を叶える

「理容室」というと、白い施術着を着た男性が髪をカットするいわゆる「床屋」を連想する方も多いでしょう。女性の多くは美容室に通っているため、理容室には縁遠い印象です。しかし、最近では女性向けメニューを用意する理容室も増えてきています。創業40年以上を誇る「ヘアーサロン 銀座マツナガ」では、レディースメニューとして、顔剃りや、ブライダルシェービングとしての背中そりなどの女性にうれしいメニューを展開。理容室とはどんな場所なのか、実際に足を運んでみることにしました。

■美容師と理容師の違いは、カミソリを使えるかどうか

今回訪れたのは、GINZA MATSUNAGA DE CLASSE(銀座マツナガ ドゥ クラス)。ハイブランド店が立ち並ぶ銀座に位置し、木と積み重なるレンガをイメージして作られたという店内は、高級感が漂います。

国内外・姉妹店も合わせると23店舗を展開する銀座マツナガですが、こちらの店舗はなんと、全室個室という贅沢な環境。他のお客を気にすることなく、ゆったりと施術を受けられるのです。銀座という立地柄、会社経営者や医者、弁護士などのお客様が多いそうです。また、スタッフは女性4名に男性2名。女性向けメニューは女性スタッフが担当してくれるというのもありがたいところ。男性に肌を触れられるのに抵抗がある方でも安心です。

店内は木とレンガを積み重ねたようなデザインの落ち着いた空間。こんな雰囲気ならば、にぎやかなBGMが響き渡る美容室より、理容室の方が心地良いと感じる人もいそうです。そもそも、美容師と理容師の違いは何なのか、常務取締役の千葉智子さんにうかがいました。

「理容師と美容師の違いは、わかりやすく言うと、カミソリを使えるか使えないかの違いです。刃物であるカミソリを扱えるのは理容師の資格なので、美容室では受けることのできないシェービングをご提供できるんです」

確かに、男性客の顔にたっぷりとシェービングクリームを塗り、キラリと光るI字型のカミソリでヒゲを剃っている理容師さんはすぐに思い浮かびます。それならば、女性も男性と同じようにモコモコとしたシェービングクリームを塗って施術するのかと思いきや、「女性は男性と違い、お肌が敏感ですので、保湿効果のあるクリームを塗ってシェービングを行います」とのこと。

■月イチのシェービングで美肌を保てる

シェービングのメリットを千葉さんはこう語ります。

「まず、化粧ノリが良くなります。そして、古い角質がピーリングされることで、肌がワントーン明るく見えるようになります。肌のターンオーバーを整えることが美肌に繫がるんです。お肌の産毛を剃ると濃くなるのではないかと心配される方もいるかもしれませんが、濃くなるのではなく、伸びてきた際に産毛の断面が面積をもつことにより濃くなったように見えるだけです。でも、1ヶ月に1回、シェービングをすれば美肌を保てます」

気になったときに鼻下や眉の周りを女性用電動カミソリで処理をする程度で、一度も本格的な顔剃りをしたことのない筆者。今回は銀座マツナガにてシェービングを体験してみることにしました。コースはスタンダードでお値段は5,400円。このコースはお肌のエステもついています。

さっそく個室に案内してもらいました。4〜5畳ほどのスペースに椅子と洗面台がついています。

担当してくれたのは女性理容師の深山さん。

女性スタッフの深山さん

最初にカウンセリングシートに、シェービングの経験はあるか、化粧品でお肌が荒れたことはないかなどを記入します。そして、驚いたのが施術の際に座る椅子。足を置く部分が上がり、完全に足を伸ばして横になった状態になれる特注品。とても寝心地が良く、思わず眠りの世界に落ちていきそうになります。

シェービングの前には、これから使用する新品のカミソリの刃を見せてくれます。衛生面の管理もバッチリ。

エステで使用する機械はエステサロンで使われているものと同じ、本格的なもの。シェービング前にこちらを使って蒸気で毛穴を開き、毛穴に詰まった皮脂や古い角質を洗浄します。

蒸気を当てながらシェービングをしていくので、その際にアロマを選べます。ベルガモットとラベンダー、シダウッドの中から、筆者は柑橘系の香りのベルガモットをチョイス。

さっそく施術開始。フェイシャルエステの機械で毛穴を洗浄します。温かいミストが毛穴を一掃してくれる感じがとても気持ち良いです。この日は化粧下地のみ塗っていたのですが、それもこのときに落としてくれました。きっちりと化粧をしている場合、クレンジングもしてくれるそうです。

■顔だけでなく耳やうなじもきれいになる

エステ後、保湿化粧水を塗り、シェービングへ。カミソリが顔を滑っているのですが、もちろん痛みはまったくなく、快感すらおぼえます。アロマ効果もあり、ウトウトしてしまいました。

頬やおでこ、眉毛、鼻、鼻下、顎、もみあげと、顔全体をシェービングしていきます。鼻なんてカミソリを当てたことがありませんが、目には見えない透明な産毛が生えているのは確かです。顔だけでなく耳もシェービング。ゾリゾリと耳元で剃る音が聞こえるのは少し不思議な感覚でした。

最後は椅子を起こして襟足へ。これからの季節、髪をアップにしたり思い切ってショートカットにしたりしてしまいますが、うなじから背中に向かって恐竜の背びれのように茫々と髪の毛とも産毛ともつかない黒々とした毛が生えている女性を見かけると、残念な気持ちになります。しかし、見えない場所なので気づかないだけで、自分もおぞましい毛が生えているかもしれません。そんな残念ゾーンも深山さんは手慣れた手つきで処理してくれました。

一通りシェービングが終わると、頭皮や肩をマッサージして終了。目を開けて鏡を見ると、ワントーン明るい肌になった自分の顔が映っていました。肌の触り心地もすべすべのもちもち。帰宅後、メイクをしてみると化粧ノリが全然違います。リキッドファンデーションがするっと滑って伸び、少しの量でもベースメイクがキマりました。施術から1週間経った現在も、お肌はツルツルのままです。

エステとシェービングを合わせた所要時間は50分ほど。実際に体験してみて、ここまでエステにたっぷり時間をとっていただけるとは思っておらず、感激しました。
「日々働いている女性のみなさんに月に1回、ご褒美だと思って通っていただけるとうれしいです」と千葉さん。

■技術を安売りせず、理容師の地位を上げていきたい

他にも女性向けシェービングをやっている理容室はあるものの、回転率を優先し、ここまで丁寧にやる店は少ないとのこと。

「うちの女性向けシェービングメニューは予約制です。私たちとしては、技術を安売りしたくないんですね。お客さまが施術に関して心配事を抱えられている際は、きちんと理解していただいてからでないと、カミソリを当てられないんです。特に、ブライダル前の女性はナイーブになっています。ですので、きちんとカウンセリングを行い、なぜ私たちのお店を選んでくれたのかを考えて施術するよう心がけています」(深山さん)

「理容の技術は誰にでもできる技術ではありません。しかし、理容師のイメージはまだ低いのが現状です。社会的な部分でもっと一般の方に認めてもらえるよう会社を上げて取り組んでいる最中です。働く私たちが自信を持って腕をふるうことこそが、真のお客様満足につながっていくと信じています」(千葉さん)

今回、理容室にて美容室では味わえないトキメキを得ました。これからは、女性だからこそ理容室に行くという選択が珍しくない時代になりそうです。

Text/Photo=姫野ケイ

【店舗情報】
GINZA MATSUNAGA DE CLASSE(ギンザマツナガ ドゥ クラス)
東京都中央区銀座七丁目4-5 銀座745ビル 4階
03-6280-641(予約優先)
営業時間:月~金/11:00~21:00 土日祝/10:00~19:30
http://ginzamatsunaga-de-classe.com

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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