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「第17回南のシナリオ大賞」は永合弘乃さんが大賞受賞! 登場人物のことをもっと知りたくなる秀逸設定に唸る

新人シナリオ作家を輩出する「第17回南のシナリオ大賞」で、『DRESS』で人気コラムを連載している永合弘乃さんが「Perfect Worldへようこそ」で大賞受賞! これを記念して本誌に受賞記念作品「魅惑のタイム・トラベル」を書き下ろしていただきました。前中後編の3回連載で来週スタートです。

「第17回南のシナリオ大賞」は永合弘乃さんが大賞受賞! 登場人物のことをもっと知りたくなる秀逸設定に唸る

映画やテレビ、ラジオ、演劇を含めた業界の発展を促進し、新しい才能を発掘するために重要な役割を果たしている「シナリオ大賞」。数々の人気脚本家が、シナリオ大賞受賞後に飛躍している例は枚挙にいとまがありません。

2023年11月、放送メディア文化の普及・発展及び国際的交流を通じて文化向上への貢献を目的として活動する日本放送作家協会 九州支部が主催する「第17回南のシナリオ大賞」の結果が発表され、永合弘乃(なごうひろの)氏が「Perfect Worldへようこそ」で見事、大賞を受賞しました。

「毒島サチコ」の筆名で『DRESS』誌上での恋愛コラムが読者に支持されてきた、永合氏。鋭い洞察力と綿密なリサーチや取材に裏付けされたコンテンツにより読者の心を掴んでいますが、それだけでなく脚本家としてもその才能を発揮しており、その分野での今後の活躍も大いに期待されています。

■永合弘乃(なごうひろの)の「Perfect Worldへようこそ」が大賞受賞

永合さんの作品は、252編という多数の応募作品の中から厳選されたもので、その斬新な発想と緻密な物語構成が高い評価を受けました。「Perfect Worldへようこそ」は、現代社会の複雑さを巧みに描き出しながら、未来への希望と人間の可能性を問いかける内容で、読む者の心に深い印象を残す作品となっています。

■作品情報

オーディオドラマ
永合弘乃:作
タイトル:「Perfect Worldへようこそ」
MP3 [15分47秒 / 14.4MB]

↓ オーディオドラマの視聴はこちらから ↓
永合弘乃:作「Perfect Worldへようこそ」

〇出演

久保大輔(劇団/池田商会)
山本由貴
富田文子
木村亮子
高本和子

〇スタッフ

録音:ワンナイン・サウンドプロデュース
音響効果:柳 和人、坂本夏美
音楽:井上サヤ
演出:盛多直隆
後援:日本脚本家連盟九州支部、日本脚本家連盟寺島アキ子記念委員会
制作著作:一般社団法人 日本放送作家協会九州支部

■永合さんの受賞コメント

昨年、親友が福岡で結婚式を挙げました。披露宴に向かう電車の中、地元の女子高生が放った「なんしようと?」という言葉に強く惹かれ、この物語のヒロインは、博多に住む明るい少女にしようと決めました。

そして、もうひとりの主人公として頭に浮かんだのは、少女と対極的な、生きることをあきらめた暗い男性でした。こうして出来上がったのが「Perfect Worldへようこそ」です。

住んでいるところも、年齢も、全く違うふたりが、どうやって出会い、恋に落ちたのか。ラジオドラマで、物語に息が吹き込まれるのがとても楽しみです。

この度は「Perfect Worldへようこそ」を大賞に選んでいただき、本当にありがとうございました。大賞に恥じぬよう、死ぬまで物語を書き続けます。

■選考会の模様

「Perfect World へようこそ」

皆田氏(以下、敬称略):今時のテーマで面白くて好きです。ただ、なにかと説明コメントが多いのが欠点かな。サチコとヨージのことをもう少し描いて欲しかった。なぜ、この45のおじさんが引きこもりになったのかとか、そういうことを。面白い作品だから、人物のことが知りたくなるんですよね。

松尾:話のモチーフは非常に好きです。タイムリーで時代が今の物語だと思いました。SFの要素もあるし・・・実際いるんですよね、こういう人が。この物語に共感する人もいると思います。ラジオドラマでどれくらいこの世界観を再現できるかなという面白さはあると思います。

日高:バーチャルの世界を取り上げたというのが、今を感じさせていてそこは高評価です。ただ、好みの問題ですが、私はこの世界のような乾いた世界が好きではないというところはあります。私の評価としては、よくできているけど感動は出来なかったという感じです。

町田:私の中では上位です。最終選考に残った作品の中でラジオでしか表現できない物語はこれだけです。「Perfect Worldへようこそ」から始まって「Perfect Worldを退会しました」で終わる流れのセンスの良さもいい。ここでしか生きられない人々を描いている点にも今を感じます。

盛多:アバターの世界と現実の世界で25歳と45歳。23歳と15歳というふうに年齢が入れ替わっていくのも演出的には面白い。感動ポイントは、この女の子が亡くなっているという点です。物語としては高い評価です。ただ最初に出てくる『ライ麦畑でつかまえて』はもう使い古されている気がします。

引用元URL:「第17回南のシナリオ大賞 選考会」https://writers9sib.org/contest.php?con=17d

■【書き下ろし】受賞記念作品「魅惑のタイム・トラベル」

タイムトラベル

〇作品説明

第17回「南のシナリオ大賞」を受賞した永合弘乃による、ちょっと奇妙な恋物語。 ゾクッとする結末をお届けします……。

〈完璧な恋人に出会えました〉
〈まるで、夢のデート。時間を忘れてしまう〉
〈現実に戻れなくなりそう〉
これが『魅惑のタイム・トラベル』に対するネットの評判だった。中には、ぞくっとするような官能的な口コミもある。

【ご利用料金:1日1万円。完璧な恋人をご提供します『魅惑のタイム・トラベル』】

いつもであれば、さらりとスルーするポップアップ広告。だけどこの日、サイトを訪れてしまったのは、私が恋人に不満を抱えていたからだ。

〇公開日時

▶︎前編:2月14日(水)20:00
▶︎中編:2月21日(水)20:00
▶︎後編:2月28日(水)20:00

2月14日以降、毎週水曜夜にお届け予定です!
お楽しみに!!

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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