なぜ!? したいのに夫が拒否! 辛くて切ない40代セックスレスの現実
「結婚生活が長くなるにつれセックスが減ってしまった」そんな悩みを抱えるカップルは多く、40代以上の夫婦の半数以上がセックスレスに陥っているというデータもあります。辛いセックスレスの体験談や、妻とセックスしない夫の本音を調査しました。

■辛い40代のセックスレス
結婚前や新婚当初はお互いを求め合うように激しく体を重ねていたけれど、今では……。
夫婦のつながりが深くなればなるほど、体がつながらなくなるジレンマ。抱かれたいのに抱いてもらえない。辛いセックスレスに苦しむ40代女性の体験談と夫の本音をのぞいてみましょう。
ラブライフアドバイザーOliviA(オリビア)さんが語る、セックスレスを解消するためのヒントもご紹介しています。セックスレスに悩む方はぜひ最後までご覧ください。
■【セックスレスの体験談】Sさん(42歳)の場合

記事中の写真はすべてイメージです
結婚したばかりの頃はセックスレスの気配もなかったのに、一緒にいる時間が長くなるにつれ夫から求められなくなるどころか拒否されるように……。そんな40代セックスレスの実体験を紹介します。
ところが子どもたちが手を離れ、寝室が私たちふたりだけになったのにセックスの頻度は復活するどころか減る一方。とうとう今はセックスレス3年目です。思い返せば夫からセックスに誘ってこなくなり、私が誘うばかりに。もう若くもないので、恥や照れもなくあの手この手で迫りますがまったく応じてくれません。最後に私が誘ったのは2年前です。1年近く試行錯誤を繰り返しても、その気にならないと言われ続けたので私もとうとう心が折れて今では誘うこともありません。
セックスがないことは性欲の行き場がないだけでなく、夫から求められないこと、拒絶されることが辛いです。セックスは夫婦の体だけでなく心をつなげる大切な行為だと思っているので、もう私たちはダメかな……と思っています。
夫から「その気にならない」と拒否され続けているSさん。夫がなぜそうなったのか、はっきりした理由はわかりません。ここからは、妻とのセックスを拒否する男性側の心理を探っていきます。
■セックスレス、夫の本音
「妻とはセックスできない、したくない」
そんな夫たちの本音を探ってみました。彼らの言い分はいかに?
1.妻は好きだけど体型が変わりすぎて無理

2.妻もセックスも変わらず好きだけど中折れが気になって……

妻のことは相変わらず愛していますしセックスも気持ちがよかったのですが、最中に私が中折れするようになってしまって……。妻は気にするそぶりは見せませんが、学生時代のような硬さを維持できない自分が情けなくて意識的にセックスを避けるようになってしまいました。抱き合って眠ることもあれば、ディープなキスもするので妻は盛り上がるのですが、私が拒否してしまいます。情けない姿を見せたくありません。(45歳/男性)
3.妻の一言でその気にならなくなって

4.妻の浮気を契機にセックス拒否

5.特に理由はないけれど、もうそんな元気はない

6.もともとセックスが好きではなかった

■40代のセックスレス、どう向き合う? 専門家のアドバイス
夫婦間のセックスレスを解消したいと思ったとき、どのような行動や心構えが必要なのでしょうか。性に関する総合アドバイザーとして執筆や講演を行う、ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんに聞きました。
夫から拒否されると「私に魅力がないからかも」と悩む女性は多いですが、40代に突入する頃からセックスレスになった場合は、男性の性機能に問題がある可能性もあります。年齢的に、中折れなどのトラブルが生じやすいお年頃。これまでうまくできていたセックスが思うようにできなくなったとき、男性は一方的にセックスを拒否しやすい傾向があります。
「挿入と射精が伴わないとセックスではない」と考えていると、性機能の衰えをきっかけにセックスレスに突入することになります。しかし、挿入をしないオーラルセックス、ディープキスや裸でのハグなどのスキンシップも性行為。セクシュアルコンタクト(性的な接触)と定義されています。
なので、セックスレスを機にふたりの価値観をすり合わせると良いでしょう。好きなプレイの内容やセックスの頻度、生活におけるセックスの優先順位などをふたりで話し合ってみると、新たな発見があるかもしれません。挿入&射精は本当に必要なのかも含め、お互いに満足のいくポイントを改めて探ってみましょう。セックスの話題をふるのが難しければ、恋愛映画やドラマの話など、ライトな恋愛の話題から入ってお互いの恋愛観を話してみるのもおすすめです。
実はセックスレスの危機を迎えない夫婦のほうが少数派。セックスレス夫婦はむしろマジョリティです。セックスレスに陥っていない夫婦は、お互いが満足できるセックスライフを満喫できるように何かと工夫しています。
昔のような激しく情熱をぶつけ合うようなセックスから、お互いを癒やしじっくりと熱を高めるようなセックスに切り替えるときかもしれません。セックスの定義を見つめ直し、ふたりのセックスをアップデートする機会ととらえてみてはいかがでしょうか。(ラブライフアドバイザー OliviAさん)
専門家プロフィール

OliviA(オリビア)
ラブライフアドバイザー。2007年より性生活の総合アドバイザーとして活動。カウンセリング・レッスンで「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著『セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ』(日本文芸社)他多数。
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※ こちらは2021年10月7日に公開した記事内のリンク切れなどを修正した上で再掲載したものです。