「いつもセフレ止まり」で悩むあなたへ。意中の人を振り向かせる会話術
気になる人ができても、なぜかいつもセフレになってしまう……。それはセックス前の言動が原因かもしれません。セフレにならずに意中の相手を振り向かせる会話術について、ビジネス心理研究家の神岡真司さんに伺いました。
セフレにならずに意中の相手を振り向かせる会話術について、ビジネス心理研究家の神岡真司さんに聞きました。
■セックスはすぐさせずに「引っ張る」! その理由は?
ーー好きな人とのセックスはすぐしない方がいい、というのは本当ですか?
そうですね。もし好きな相手だからといって、求められたらすぐに応えるのはおすすめできません。セックスに限らずですが、男性との関係では「引っ張る」ことが重要だと私は思います。
ーー「引っ張る」とはどういうことでしょうか?
男性には、「好きな女性を追いかけたい」と思う狩猟の精神があると言われています。そのため、すぐにセックスを許したり、相手の言いなりになると思わせると、結果的に自分の価値を下げてしまうことになるんです。
ーー追いかけられる存在でいた方がいい、ということですね。
その通りです。相手に媚びを売るようなセックスをすると、セフレで終わってしまうことになりかねません。大切なのは、自分を安売りしないことです。
ーーセックスをしてしまう前に、気をつけておくとよいポイントはありますか?
セックスでもデートの誘いでもすぐにOKせず、一度は断ることをおすすめします。というのも、男性には「狙った人を追いかけて自分のものにしたい」という狩猟本能があります。一筋縄ではいかない人間だとを示すことで、相手の本能を刺激するんです。
デートの誘いを断るときには、具体的な理由は言わずに忙しいアピールをするなど、ミステリアスな雰囲気を見せておくとよいです。ミステリアスな部分を残しておくことで、後にギャップが生まれ、相手にとっての自分の価値を引き上げることが可能です。
■今日から使える! 意中の人の心をつかむ会話術
ーー男心を掴む会話術について教えてください。
もしも、相手に断られずにデートに誘いたいなら、「ダブルバインド」で誘ってみてください。ダブルバインドは、ふたつの矛盾した命令をすることで、相手を板挟みの状態にするコミュニケーションのことを指します。
恋愛場面で使えるのは、「イエスかノーか」の2択ではなく、「イエス」を前提としてふたつの選択肢を提示することで、相手を断りにくくする方法。
たとえば、男性をご飯に誘うときは「今度の水曜日か土曜日、飲みに行きましょう!」または「ご飯食べにいきましょう! 和食かイタリアン、どちらがいいですか?」という誘い方をします。食事に行く前提で選択肢をふたつ出すことで、「食事に行かない」という選択肢をなくすというわけです。
あとは、「バーナム効果」を使うのもいいですね。これは、誰にでも該当するようなことでも、自分だけに当てはまることのように捉えてしまう現象です。
「〇〇さんって真面目なんですね」と、さも相手を見抜いているかのように言い切ると、相手は「自分のことをわかってくれている」と思うんです。
ーー「今日は帰りたくない……!」という日に使える心理テクニックってありませんか?
そんなときは「系列位置効果」を使いましょう。実は、言葉の並べ方によって人が受ける印象は変わるんです。
「今日は帰りたくないな」という夜には、「今日は帰る? それとも泊まる?」と「泊まる」という言葉を最後に持ってきてください。このようなふたつの選択肢では最後の方が印象に残りやすいので、「泊まる」に誘導しやすいんですよ。わかりやすい例でいうと、「彼はケチだけど、いい人だよ」と言われたら「いい人」が印象に残りますよね。
ただし、これはあくまでふたつの選択肢の場合なので気をつけてください。3つ以上の場合は、「最初もしくは、最後が記憶に残りやすい」 という傾向もあります。順番に自己紹介をすると、最初と最後が印象に残りやすいのもこのためです。
ーーその他、意中の男性を射止めるために使えるテクニックがあれば教えてください。
まずは、繰り返し相手の視界に入ることで、好感度が高まる「単純接触効果」を狙いましょう。会う回数や会話をする回数をできるだけ増やすよう心がけてください。
あとは、相手が好きなものや興味があるものを自分の周りに置いておくのがおすすめです。
これは「カクテルパーティ効果」の視覚版。カクテルパーティ効果とは、パーティのようにざわざわしている場所であっても、自分に関する話には無意識に耳が反応する、というもの。
恋愛の場面ではこれを応用して、自分の興味関心にまつわるものを見ると、思わず目にとまってしまうという現象を利用するんです。
ーー具体的には、どんなことでしょうか?
たとえば、相手が好きなものを待ち受け画面にしておく。相手が車好きなら、車の写真などを待ち受けにします。他にも、相手がスイーツが好きなら、スイーツ屋さんのチラシをデスクに置いておくのもいいでしょう。
こうして共通項を作ることで相手が自分に興味を持つので、自分から行かずとも、相手から話しかけてもらうことができますよ。
意中の相手の心を掴むには、自分を安売りせずに「引っ張る」こと。会話で使える心理テクニックも取り入れてみれば、相手との距離感に変化が訪れるかもしれません。
ただし、神岡さんも仰っていた通り、相手に合わせすぎた「自分の安売り」には要注意。媚びるのではなく、対等なコミュニケーションを培いながら、距離を詰めていくためのテクニックとして応用してみてくださいね。
Text/市川茜
神岡真司さん プロフィール
ビジネス心理研究家
日本心理パワー研究所主宰。法人を対象にした組織活性化コンサルティング、モチベーションアップトレーニングなどを行う。著書に『頭のいい人が使うモノの言い方・話し方 ちょっとした話し方のコツが相手に与える印象を大きく変える』『絶対折れない「心」のつくり方 無理せず、落ち込まず、悩まずに生きる秘訣』『モテすぎて中毒になる 男女の心理学』『男と女のLOVE心理学「恋愛」から「結婚」まで自在にコントロール』など。
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。