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まだ間に合う! 今期見たい2019冬ドラマ3作品

2019年冬ドラマの第1話が続々とオンエアされました。あのふたりが激推しする3作品(『グッドワイフ』『家売るオンナの逆襲』『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』)を<【2019冬ドラマご勝手予報】by小耳沢はさ美&バルサミコ瞬>として取り上げます。

まだ間に合う! 今期見たい2019冬ドラマ3作品

小耳沢はさ美(以下、耳)「あ、バルサミコさん。おめでとうございま~す。もう1月も半ばですけどね」
バルサミコ瞬(以下、バ)「いやいや小耳沢さんこそおめでとうございます。もうすぐ50歳ですけどね、たしか」
「は?」
「とぼけちゃって。ついにまさかの、アレされたんですよね? ご結婚。てっきり婚活プレイは小耳沢さんのライフワークかと思ってましたが」



「やだ、ご存知でしたか。んふ、ありがとうございます。ついに最高のダーリンと出会いまして~」
「最高のってそれ、まさか80歳くらいのご老人、しかも重病とかじゃ……」
「木村佳乃さん主演の『後妻業』じゃないんですから。うちのダーリンは知的で、とっても尊敬できるお仕事してまして……」



「なるほど。敬愛するご主人のために『グッドワイフ』を目指します、と」
「そ。常盤貴子主演のアレみたいにって、あれ、ドラマ評になだれこんじゃった。それでは始めちゃいましょうか」
耳&バ「小耳沢はさ美とバルサミコ瞬の、今クール推しドラマBEST3! 第1話を見ていない、という方も見逃し配信をチェックしてみてくださいね!」

■1推し『グッドワイフ』TBS/日曜夜9時/常盤貴子主演/1月14日スタート

出産を機に弁護士を辞め、専業主婦として生きてきた蓮見杏子(常盤)は、夫が汚職の容疑で逮捕されたため弁護士に復帰することに。

16年という長すぎるブランクを経た杏子は危機に瀕する家庭を守り、ふたたび弁護士として躍動できるのか──。予期せず直面した人生のフェーズに挑むアラフォー女性の葛藤と、勇気あふれる生き様を描く。

2009年から2016年までアメリカで放送され人気を博した『The Good Wife』の日本版リメイク作品。

■2推し『家売るオンナの逆襲』日本テレビ/火曜夜10時/北川景子主演/1月9日スタート

「あのオンナ」が帰ってきた! 2016年夏クールに放送されたヒット作『家売るオンナ』の続編。

「わたしに売れない家はない」を決め台詞に、あらゆる家を意のままに売りまくる三軒家万智。

不動産業界にその名をとどろかすサンチーこと三軒家に、今回は最強のライバル・留守堂(松田翔太)が出現。第1話では留守堂にはじめての敗北を喫してしまうも──。

前クール、戸田恵利香×ムロツヨシの『大恋愛』で視聴者の涙を誘った大石静脚本による人気シリーズが、今クールも圧倒的存在感を放つ。

■3推し『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』日本テレビ/日曜午後10時30分/菅田将暉主演/1月6日スタート

「今から皆さんは、私の人質です」。御しやすいと見られ生徒からあなどられていた美術教師・柊(菅田将暉)が豹変。

卒業を10日後に控えた担任の生徒28人を人質に取って高校に立てこもり、ひとりの女生徒が自死を選んだ理由を解き明かす緊迫のミステリー。

主役菅田将暉は連ドラ単独初主演。ヒロインを務める永野芽郁は、NHKの朝ドラ『半分、青い』でブレイク後、初の民放連ドラ出演。旬のふたりが真価を問われる勝負作!

「1推しが『グッドワイフ』とは、小耳沢さん、奇跡のご成婚がよっぽど嬉しいんですねぇ(笑)」
「その通りと言いたいところですが、実はこの『グッドワイフ』、初回オンエアを観るまではあまり期待してなかったんですよ。TBSの日曜劇場といえば、前作『下町ロケット』をはじめ大仕掛けな勧善懲悪、企業ものというのが定石のところ、今回はちょっとこじんまりしちゃうかなと」



「たしかに。でも実際に観ると、TBS日曜劇場主演は19年ぶりという常盤貴子の芝居がなんともいいですよね。専業主婦生活を16年も経てからの社会復帰というたどたどしさを、ごく自然に演じきってますし」
「そう。長いブランクに不安を抱えつつも、弁護士として法廷に立つ中で徐々に勘を取り戻していく過程が、本当に自然で。『DRESS』読者の皆さんの中にも、子育てがひと段落してから社会復帰っていう方、たくさんいらっしゃると思うんですよね。十何年なんてブランクがあると、復帰を目指すこと自体かなりの勇気が必要で。『資格でもあればきっと楽だったのに』なんて肩を落とす方も少なくないはず」



「ところが実際には、資格があってもね……」
「そうなんですよ。資格があったって、長い空白を経ての復帰は誰だって怖い。でもそこでまず、専業主婦時代のさまざまな経験に価値があるって、ちゃんと自覚することが大事。自信と覚悟を持って挑むことで、道は拓けるんですよね。きっと」
「なるほど。職場となる弁護士事務所で復帰をひややかに見られていることを知りつつ、常盤さん演じる弁護士・蓮見杏子がいいこと言ってましたよね」



「そうそう。『弁護士としてはブランクだけど、私なりに、家事も育児も精いっぱいやってきたから、それがなんの力にもなってないとは思わない』って台詞。グッときますよね。まさにその通りだと思いますし。ああ、復職のことで悩んでいるすべての読者の皆さんに、この台詞を贈りたいなぁ」
「って小耳沢さん、なんかキャラ変してませんか? 今日はやけに優しげで逆に怖すぎ……」



「怖すぎといえば3推しの菅田将暉主演『3年A組』でしょう。初回オンエアで教師役の菅田くんがいきなり生徒の心臓をナイフでひと突きですからね」
「『3年A組』、オンエアを2回終えた時点でかなり話題沸騰してますよね。菅田くんの狂気を帯びたダークヒーローっぷりも見事ですが、生徒役の永野芽郁、川栄梨奈、今田美桜の熱演がすでに白熱してます。自死を選ぶ学園のヒロイン役で上白石萌歌も出てますし、福原遥も有望株かと」
「永野芽郁ちゃん以外の生徒たちは、全員オーディション突破した実力派ですから」



「ポスト大竹しのぶの声もある永野芽郁さんのほか、次世代の主演女優候補がしのぎを削っている注目作」
「注目作といえば2推しの『家売るオンナの逆襲』を忘れてはいけません」
「2016年に1クール、2017年にはスペシャルとすでにシリーズ化した人気作ですが、今回はタイトルに『逆襲』なんてブッ込んできてますからね」
「それ。初回オンエアも視聴率12%台に乗せてきて、快調なすべり出しではあるんですが。おなじみサンチーの『GO!』は、テイコー不動産にダメ社員イモトがいてこそ嫌味なく成立する脅しだったんじゃないかなぁと」



「たしかに。暇さえあれば仕事をサボッて、会社を抜け出してお茶っていうダメ社員イモトになら、あの『GO!』は発破をかける意味でありですが、彼女がいないとただのパワハラに見える気も」
「でしょ。視聴者からそういう声が挙がらないのは、個人としての北川景子が視聴者から愛されているからですよ、きっと」
「夫のDAIGOとは結婚3年を経て、ますます仲のいい様子がインスタでも伝わってきますし、ブログに書く文章が秀逸で聡明さにも定評がありますしね。アラが見当たらない」



「そうなんですよ。いまや俳優も演技だけで評価されるんじゃない。SNSでの発信や私生活も含めて、全人格的に愛されないと人気を維持できない厳しい時代というわけです」
「我々、ペンネームで仕事してる分、楽でいいですよね~」
「は? バルサミコさん偽名なんですか? わたしコレ本名ですよ。ま、結婚したんで苗字代わりましたけど。やったね!(笑)」




小耳沢はさ美/よろず文案作成家。長きに渡る婚活迷子を卒業。晴れて入籍いたしました。世に言うシニア婚ってやつですが、実は若い頃の結婚と何ら変わりはなく。仲良くしたり、ちょっと喧嘩してみたり、仲直りしてもっと仲良くなったり。ま、そんな感じです。ふふ。幸せ~(笑)


バルサミコ瞬/ライター兼放送作家を休止して目下主夫1年生。まさに奇跡のご成婚となった小耳沢先生と同時期に、実は3度目の結婚を。妻の方が圧倒的に稼ぎが上のため、自分が家庭に入る決断を敢行。通勤不要こたつでのんびり。主夫ってこんなに良いものだったとは。

画像/Shutterstock

小耳沢 はさ美

よろず文案作成家。コラムニスト。エンタメ系ニュースから世相まで、くすっと笑わせユーモラスに批評するコラムに定評あり。 hasami.komimisawa@gmail.com

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