梅毒患者が急増中、『コウノドリ』が「梅毒」エピソードを緊急無料公開
梅毒の患者数が48年ぶりに6000人を超え、爆発的に流行していることを受け、産科医が主人公の人気漫画『コウノドリ』(鈴ノ木ユウ、講談社)が、梅毒にかかった患者のエピソードを取り上げた回(第4話)をネットで緊急無料公開しました。
梅毒が爆発的に流行しています。患者数が48年ぶりに6000人を超えたのを受け、人気漫画『コウノドリ』(鈴ノ木ユウ、講談社)が、梅毒を取り上げた回(第4話)をネットで緊急無料公開しました。
Webサイトとスマホアプリで漫画を配信する「コミックDAYS」で閲覧できます。公開期間は12月14日〜20日まで。なお、この梅毒の回を収録した最新単行本25巻は、12月21日発売予定。
第4話では、梅毒と思われる症状を訴える夫婦が登場し、感染する経緯や対処法、妊娠した女性への影響や、早期の検査や治療の重要性、罹患者が急増している背景などについて描いています。
読んだ人からは、
「すごい勉強になった。初期の妊婦健診ってお腹の赤ちゃんがきちんと育ってるか、母体の健康状態のチェックだけだと思ってたんだけど病気の検査なんかもしたりするんだね。ぜひ多くの人に知ってほしい」
「自分は平気だろう。その思い込みが感染を拡大させ、パートナーや大事な人を傷つけることも。クリスマス前に無料公開するなんて、タイミングさすがだと思う」
など、この回が多くの人に読まれ、梅毒への知識を持つ人が増えることを願う声が、ツイッターに多数あがっていました。
梅毒は、性的な接触などによって移る感染症で、感染すると陰部や口唇部、口腔内、肛門などにしこりができたり、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れたりと、全身にさまざまな症状が出ます。
早期の薬物治療で完治もできますが、感染を繰り返すこともある病気です。梅毒は“昔の病気”でも、“人ごと”でもありません。
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