今旬のブーツはショート? ロング?
ブーツはどんなデザインのものを所持するか。どんな色を所持するか。それは冬のおしゃれの行方をかなり左右する。今現在、私が持っているブーツはほぼすべてショート丈のブーツ。ブーツの揃え方と日々のコーデについて。
■所持するブーツのほとんどがショートブーツ
シューズボックスの中から、ブーツ類をすべて出して並べてみた。
見事にショートブーツやブーティが多い。ロングブーツは現在1足も持っていない。
5~6年ほど前は、ロングブーツを3足持っていた。
ニーハイブーツが大流行した年には、下駄箱に入らない長ーいブーツが冬の間、玄関の土間にずっと出しっぱなしになっていた。
3年ほど前だっただろうか、「ロングブーツ」になんとなく違和感を感じた。
旬でないような気がして、履いても気分が上がらない。ときめくようなコーデも思いつかない。
でもロングブーツって暖かいし、便利だし、という理由でずるずると所持し続けていた。
あるとき、黒の細身のハイヒールロングブーツを履いて実家に帰省した際に、80代の母に言われた。
「今年はロングブーツは流行ってないんでしょう? あなた、ダサいわ」と。
母親から娘への衝撃のファッションアドバイスだった。
家に帰り、ロングブーツを思い切って断捨離、処分した。
「また流行るんじゃないかしら?」と未練もあったが、そのときには絶対にヒールの形やトゥの形は変わっている。
ちゃんと旬のデザインのロングブーツを新しく買おう、と決断したのだった。
その後、毎年冬がやってくるたびに、新しいロングブーツを買いたい、という気持ちは湧き起こらず、毎年新しいショートブーツを買うものの、ロングブーツは増えないままである。
流行に敏感な私の友人は「デニムとブーツとコート、この3つだけは毎年必ずアップデートする」と言い切る。
逆にこの3つのアイテムさえ更新を怠らなければ、他のアイテムは数年越しのものでも、さほど古臭い印象にならないよと言う。
なるほど、確かにブーツってとてもトレンド感が出やすい。
私がなんとなく惰性でロングブーツを履いて出かけていた頃、「上がらない」気分になったのは、やはり自分自身で「なんか古い臭いなあ」と感じていたからなのだ。
一時期流行ったスキニーデニムをロングブーツにインする着こなし。
ミニスカートにニーハイブーツ。
そういったファッションも、最近街ではほとんど見かけなくなった。
「今、何が流行っているのか?」にさほど執着しない方だと自分では思っているのだが、この「ブーツのトレンド」には、ある程度はアンテナを立てておくべきなのかもしれない、と思うようになった。
■ショートブーツの辛口スタイル
ショートブーツは辛口にも甘口にもコーデ可能。
まずは辛口スタイル。ハードな革のライダースにベイカーパンツ、というトレンドアイテムに、グレージュ×カーキ色のコンビのハイヒールのショートブーツを合わせた。
足元が女らしくなることで、辛口な服もシャープにすっきり着こなせる。
ニットのクラッチバックに、羽根のピアス、カーキ色のハラコのバングルなど、いろいろなアクセサリー類を盛り、おしゃれを思う存分楽しむコーデ。
■ショートブーツの甘口スタイル
ショートブーツは甘口なコーデにも使える。
バッグのリボンが何ともスイートなストロベリーフィールズのショートブーツ。
同じ色の革ジャケットにベージュのフレアスカートを合わせて、ベージュ&キャメル色のトーンでコーデ。
2連のバロックパールのネックレス、ファーのピアスなどアクセサリーも甘口で。
足首が見えるショート丈のブーツはフレアスカートと相性が良い。
うんと女らしく装いたいときもショートブーツは大活躍だ。
私はブーツを買うとき、「色」を切り口にして揃えている。
持っている革ジャケットやバッグの色と同系色になるように気をつけている。
それさえ気をつけて買えば、とてもコーデしやすくなる。
ショートブーツを買うときは、クローゼットの中身をよーく見て。頭に入れてから買いに行こう!
■ブーツの形はボトムスの流行に連動する
どんな丈のブーツを履くか、どんな形のブーツを買い揃えるか。それは、実はめまぐるしく変わるボトムスの流行に影響される。
今は長めの丈のスカート、柔らかい素材のワイドパンツなど、「丈長め」「幅広め」がボトムスの主流。
よってショートブーツがやはり相性がいい。
頑なに昔のブーツを履いていると、どうしても「古臭い」印象になってしまう恐れがある。
80代の母親に「ダサイわ、あなた」と言われては悔しいではないか(笑)。
昨今はプチプラのものでも、驚くほど品質・デザインの良いブーツがたくさん売られている。
最新の旬のブーツを手に入れて、冬の間、足元を更新した女になろう!