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映画『クリミナル・タウン』感想。ハリウッドの最旬キャストで贈るクライムサスペンス青春映画!

【シネマの時間】第38回は、政治の街米ワシントンD.C.を舞台にハリウッドの若手最旬キャストで贈るベストセラークライム小説「November Criminals」の映画化『クリミナル・タウン』をご紹介します! 8月25日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!

映画『クリミナル・タウン』感想。ハリウッドの最旬キャストで贈るクライムサスペンス青春映画!

こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。

ベストセラー小説を原作にした映画は多いですが、映画を観たあと原作小説を読むのも楽しいですね。

【シネマの時間】第38回は、”ティーンエイジノワールとして、マーク・トウェインやJ.D.サリンジャーと並ぶ傑作” と絶賛されたアメリカの新進作家サム・マイソンによるベストセラーノベル『November Criminals』を映画化した話題の『クリミナル・タウン』をピックアップ!

メガホンを取ったのは、『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』『ヒッチコック』で高い評価を受けた実力派のサーシャ・ガバシ監督が演出を手がけ、どこまでもクールな視点で、アメリカの首都=犯罪の首都と化したワシントンD.C.の光と陰の実態を10代の甘酸っぱい青春と共に巧みに描き出しています。

主人公アディソン役は、ハリウッド『ベイビー・ドライバー』で大ブレイクを果たしたアンセル・エルゴートがナイーブで傷つきやすく真っ直ぐな主人公を、ヒロインのフィービー役は、『(500)日のサマー』『ヒューゴの不思議な発明』などで、若手トップ女優の地位を確立したクロエ・グレース・モレッツが魅力的に演じています。

さらに、アメリカワシントンD.C.の学園生活の様子やそれぞれの親子関係も繊細に丁寧に描かれ、愛する我が子がさまざまな問題に遭遇したときの親としてのあり方なども大変興味深く、老若男女どの世代の方々が観ても楽しめる映画です。

ハリウッドの最旬キャストで贈る衝撃のクライム・サスペンス・青春映画。

ぜひ、映画館でお楽しみください!

■映画『クリミナル・タウン』あらすじーワシントンを舞台に事件の真相解明に挑む高校生の姿を描くクライムサスペンス!

政治の街ワシントンD.C.は、上流中産階級の人々が暮らすアメリカのシンボルタウンであると同時に、殺人件数・襲撃、強盗件数がトップとされる犯罪の街。

そのワシントンD.C.にある公立高校の卒業を控えたアディソン・シャクト(アンセル・エルゴート)は、趣味は読書とデヴィッド・ボウイを聞くこと、VHSでビデオ日記をつけるといった父とふたり暮らしの高校生。

その日、幼馴染のフィービー(クロエ・グレース)から、「大学に進学する前に心許せる相手に処女を捨てたいの」と爆弾発言され、初めてふたりで親密な時間を過ごすのですが、その直後に親友である優等生のケビンが、バイト先のコーヒーショップで銃殺されたという知らせを聞きます。

警察とメディアは「チンピラの黒人少年が麻薬を巡るギャング同士の抗争に巻き込まれたのだろう」と、早々に調査を終結しようとします。しかし、アディソンはあの文学好きの優等生のケビンが、チンピラと言われ麻薬に関わって殺されたなんて信じられない……と納得がいきません。

優等生のケビンが、なぜ殺されなければならなかったのか?

親友の名誉を取り戻すためアディソンは、校内や各所に「事件の目撃情報求む」と、張り紙をしたりとフィービーと共に犯人捜しに乗り出します。

しかし、証言を取り合おうとしない警察や、大学への推薦状を餌に操作を牽制する学校、「深入りするな」と脅しをかけてくる同級生など、なぜか街中が目を背ける雰囲気に。

ひるまずに捜査を続けるふたりは、ケビンのバイト仲間、担当したカウンセラー、両親などに会いますが、肝心の両親が「息子は、この街に殺された……」と口をつぐむのでした。

まるで街全体がこの事件をなかったかのように処理するさまに違和感を拭えないふたり。

食い違う人物像、不可解な行動。

危険を感じたフィービーが、調査を止めようと訴えるのをよそに、アディソンは事件の核心へと近づいていきます。

しかしそれは、ワシントンD.C.の巨大な闇を突く、最も危険な捜査だったのです。

やがて明かされる残酷な真実とは……!?

ワシントンD.C.に根強く存在する格差と人種差別、高校生たちの間に広がるドラッグなど、今日のアメリカの10代の青春と絡めて鮮やかに社会問題を浮き彫りにしています。

映画『クリミナル・タウン』作品紹介

映画『クリミナル・タウン』は、2018年8月25日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
公式HP:http://gaga.ne.jp/criminaltown/

監督:サーシャ・ガバシ
原作:サム・マンソン「クリミナル・タウン」(ハヤカワ文庫 2018年7月5日発売)
原題:November Criminals
脚本:スティーブン・ナイト、サーシャ・ガバシ
製作総指揮:アンガス・サザーランド、タンニャ・タワージョ、マリンディ・フィックル
製作:ベス・オニール、エリカ・オールド、アラ・ケシシアン、ビル・ジョンソン、ジム・セイベル、マーク・ビエンストック
撮影:ミハイ・マライメア・Jr.
美術:カート・ビーチ
衣装:ジュリー・ワイス
編集:マーティン・ペンサ
音楽:デビッド・ノーランド
音楽監修:ローラ・カッツ
字幕翻訳:牧野琴子
製作国:アメリカ
製作年:2017年
映倫区分:G
上映時間:86分
配給:ギャガ・プラス
© 2016 NOVEMBER CRIMINALS HOLDINGS, LLC

映画『クリミナル・タウン』キャスト

アンセル・エルゴート=アディソン
クロエ・グレース・モレッツ=フィービー
デヴィッド・ストラザーン=テオ・シャクト
キャサリン・キーナー=フィオナ

【シネマの時間】
アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
©︎YUMIMOROTO

諸戸 佑美

本や広告のアートディレクション/デザイン/編集/取材執筆/イラストレーションなど多方面に活躍。

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