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『監獄のお姫さま』第4話あらすじ - 監獄にいる女たち、それぞれの理由

『監獄のお姫さま』第4話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは小泉今日子、満島ひかり、伊勢谷友介ほか。しのぶの妊娠が発覚、馬場カヨは刑務官であるふたばにそれを伝えようするがままならない。そうこうしているうちに、しのぶは倒れ……。

『監獄のお姫さま』第4話あらすじ - 監獄にいる女たち、それぞれの理由

『監獄のお姫さま』第3話のレビュー・あらすじ

■『監獄のお姫さま』第4話あらすじ(ネタバレあり)

しのぶ(夏帆)の妊娠を知ってしまったカヨ(小泉今日子)。そんなとき、夫の武彦(赤堀雅秋)が面会にやってくる。

何もなかったかのようにおしゃべりを始める武彦。息子の近況を話し、相談し、これまでの自分の行動は自業自得だったと詫びる。そして、何事もなかったのように離婚届を出すように、と言って帰ろうとする……。

刑務所内の状況にも進展があった。カヨはふたば(満島ひかり)にしのぶの妊娠を相談しようとするが、なかなかうまくいかない。そしてついにしのぶは倒れ、救急車で搬送されてしまう。

一方、2017年12月24日。息子・勇介の本当の母親は誰なのか、板橋吾郎(伊勢谷友介)に迫るカヨたち。

しかし、吾郎はもちろん認めない。そこへカヨの担当検事だった長谷川(塚本高史)がやってくる。

■『監獄のお姫さま』第4話感想 - 自分の人生以外は喜劇よ、ピエロよ

しのぶの妊娠の件のほか、明美(森下愛子)や千夏(菅野美穂)の過去も明らかになった今回。

明美は赤坂の高級クラブのママから極道の妻へ。しかし、組長である夫に嵌められて、営利目的による輸入売買で懲役5年の実刑を受けることになる。さらにはすべて罪を認めて、形だけと言われて離婚も。

千夏は吾郎に話して聞かせる形で子どもの頃を回顧する。小さな会社の社長だった父親は蒸発、母親は莫大な借金を抱え、子ども3人を育てた。とにかく金! 金がないと心も体も腐る、と学んだ、と話す。

しかし、千夏は父親を会社の役員にしていた。借金も返していた。なのに父は週刊誌にも千夏のことを売って小銭を稼ぐ始末。もし、タイムマシンがあったら、自分が生まれる世界に行きたい、両親が会わないように絶対に邪魔をしてやる、と。

セリフのリズムがとても良く(途中、カヨが長谷川に「(電話)したわよ出なさいよなにしてたのよセックス!?」というのが何とも小気味の良いリズムだった)、ドラマがポップな雰囲気だから、忘れてしまいそうになるけど、人生って大変だ。でも、大変なのはひとりじゃない。

しのぶは合コンに行く、カヨはせっかく息子が会いに来てくれたのに、面会が1回しか許されないがために結局会えずじまい。千夏はしのぶの話を聞いて「あんたって本当にお姫さまだよね」とつぶやく。

作中、千夏が言う。「自分の人生以外は喜劇よ、ピエロよ、女ピエロ劇場よ」。

たぶん娑婆でも同じことが言えるんだけれど、獄中内はよりドラマチックなので劇場化する。

それぞれにさまざまなことが起こっているけれど、その「さまざまな事件」があって、彼女たちはここに存在して、キャラクターができあがっている、というのがよくわかる。

さて、吾郎は相変わらず拘束されたままだが、「伊勢谷さん自身」はちょこちょこと出てくる。回想シーンでは明美の組の「わけぇの」の役やるし、千夏の父親もやるし、途中、『王様のブランチ』に出演して、カレーを食べる。

伊勢谷友介自体はよく見るが、実のところ、「吾郎」のバックボーンは何も見えてこない。彼についてあれこれみんな言うが、何も明らかにはなっていないのだ。女性陣の過去が明らかになりつつあるだけに、ますます吾郎の異様さが目立ってきている。

姫は子どもを守るために罪をかぶって刑務所に入った。さらに、産む前に子どもの名前について語っていた。

吾郎は「自分は事件に関与していない」と言い張るが、カヨたちがしのぶから子どもの名前を聞いているのだ。そして、明美は第1話で勇介に向かってこう言っていた。「前に一度会ったことがある」と。そのあたりについては次回、明らかになりそうだ。

■『監獄のお姫さま』作品概要

女子刑務所の中で生きる、罪を犯した5人の女たち、罪を憎むひとりの女性刑務官――女たちによる群像劇。器用とは言えない人間たちの切なさや悲しさを、時に笑えて、時に泣ける物語として、脚本家・宮藤官九郎が描く。

「人はなぜ生きるのか」「幸せとはなにか」「人と人との絆とはなにか」。そんな普遍的なテーマを面白く、明るく、そして深く問いかける、これまでにない「クライムエンターテインメント」に仕上がった作品。

第4話 11月7日(火)夜10:00〜放送分

■『監獄のお姫さま』キャスト

小泉今日子
満島ひかり
坂井真紀
森下愛子
菅野美穂
伊勢谷友介
夏帆
塚本高史
猫背 椿
乙葉
神尾楓珠
池田成志

ほか

『監獄のお姫さま』第5話あらすじ - 母性ってなんだろう

https://p-dress.jp/articles/5457

『監獄のお姫さま』第5話のあらすじや感想(ネタバレあり)をお届けします。キャストは小泉今日子、満島ひかり、伊勢谷友介ほか。しのぶが無事に出産を終え、子どもの勇介と一緒に刑務所へ戻ってきた。協力し合い、勇介を育てていくことになるが……。

ふくだ りょうこ

シナリオライター。1982生まれ、大阪府出身。大学卒業後、2006年よりライターとして活動を始める。現在は胃が虚弱な痩せ型男性と暮らしながらラブストーリーについて考える日々。焼き鳥とハイボールと小説、好きなアイドルのライブに...

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