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日本の若手写真家6人の展覧会「BEYOND2020」10月5日~15日まで東京のIMA galleryで開催。

ビジュアルコミニケーション事業を展開するアマナが、日本のアートフォトをリードする若手写真家の支援と育成を目指し、2013年より本展覧会「LUMIX MEETS BEYOND 2020」を企画。第5回目となる今年は「ポストトゥルース時代のポートレイト」とテーマを掲げ、現代の写真表現の先端を追求します。

日本の若手写真家6人の展覧会「BEYOND2020」10月5日~15日まで東京のIMA galleryで開催。

ビジュアルコミニケーション事業を展開する株式会社アマナが、日本のアートフォトをリードする若手写真家の支援と育成を目指し、2013年より本展覧会を企画。第5回目となる今年は、昨年に続きアムステルダム、パリ、東京の3都市で本展を開催し、各地の写真フェスティバルなどとも連携、「ポストトゥルース時代のポートレイト」とテーマを掲げ、現代の写真表現の先端を追求します。

今年は、IMA メディアプロジェクトが選出した計6名が参加。自身のアイデンティティと現代社会と対峙する菅野恒平、アノニマスなポートレイトを通して環境と人との関係性を考察する矢島陽介、写真の持つ真実性を映像によって問いかける白井晴幸の3名は、LUMIX GH5を用いた撮り下ろし作品を発表します。

さらに上田順平、平澤賢治、山谷佑介も加わり、現代におけるポートレイトを作家の眼差しを通して探っていきます。それぞれの個性が立ち現れる実験的なインスタレーションによって、写真の可能性はさらに拡張されるでしょう。日本の若手作家6名が、写真とは何かを問いかける、挑戦的かつ瑞々しい写真表現の展示会となりました。

平澤賢治
サーモグラフィーカメラを用い、国内外で幅広い活躍をしている平澤賢治。本展で展示する「PLAY FACE」は、被写体の心や魂を、動きや変化のプロセスをサーモグラフィーカメラで写し出すことによって表現しています。また「FIGURE」は同じくサーモグラフィーカメラを使用しながらも、その温度数値をそのまま画面に用い、対照的な画面作りによって普遍性や不変性を追求しています。
(c)Kenji Hirasawa Jo Phipps, London, 2017

菅野恒平
自身のアイデンティティと現代社会との対峙をテーマに制作しています。本展では作家個人を構成するデモ、スカートを履いた男性のポートレイト、福島という3つの要素をテーマに、撮り下ろした作品を発表。ごく個人的な感情を純化していくことで、普遍的なイメージへと昇華しています。
(c)Kohey Kanno A male in a skirt 2017

白井晴幸
映像と写真を駆使し、現実と非現実、実在と不実在の境を巧妙に表現する白井晴幸の「invisible man」は、かつて実在し、絶滅してしまった部族をモデルに、造形された部族との遭遇を記録しています。演劇を専攻していた作者ならではの、綿密な舞台設定によるユーモアと創意に富んだ作品です。
(c)Haruyuki Shirai invisible man 2017

上田 順平
「Picture of my life」は、両親の相次ぐ自死という悲劇的な経験から生まれています。画家であった上田の父が残した絵画、家族アルバムなどの写真と、上田自身が撮影した写真を組み合わせることで、それらの作品群は愛や死に向き合うプロセスそのものになっています。この作品を元に手製で制作し、発売後1カ月で完売となった作品集の普及版が、7月にイタリアの出版社CEIBAから刊行されました。
(c)Junpei Ueda Father's Paint Second son From “Picture of My Life 2017

矢島 陽介
「anonymous work」シリーズは、後ろ姿の人物像というモチーフを使い、背景のプリントは天地が正しいとは限らず、また人物のポーズにも意味はありません。どこかチグハグで奥行きのない空間を生み出すことによって、かねてよりテーマにしている、環境と人の関係性に横たわるズレや違和感を表現しています。その作品の世界観には、郊外の生活が孕む疎外感と匿名性が漂います。 
(c)Yosuke Yajima anonymous works 2017

山谷 佑介
山谷はこの数年で父親になってから家の周りで過ごす時間が長くなったと自覚し、東京郊外の住宅地を赤外線カメラによって撮影するようになりました。ぼんやりと白く浮かび上がる、無機質なコンクリートで覆われた建物、細々とのびる草木。深夜の住宅街に漂う、自己と他者との圧倒的な隔たりの中で、「見ること」と「見られること」がより強く意識され、山谷が新しいリアリティに直面して感じた混乱や現実感の喪失が描き出されています。
(c)Yusuke Yamatani Into the Light #005 2017

「LUMIX MEETS BEYOND2020」展示会概要

期間: 2017年10月5日(木)~15日(日)
時間: 11:00-19:00(初日は17:00閉廊)
会場: IMA Gallery 〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-43 T33ビル1F
お問合せ:TEL.03-3740-0303(IMA gallery)
出展作家: 平澤賢治 / 菅野恒平 / 白井晴幸 / 上田順平 / 矢島陽介 / 山谷佑介
主 催: 株式会社アマナ /IMA メディアプロジェクト
特別協賛: パナソニック株式会社
入場料: 無料

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