フランス女性はランジェリーを着けずに眠るって本当?
フランス女性は夜ベッドに入るとき、ランジェリーを身につけない。そんな話を聞いたことはありませんか? 彼女たちは体を締めつけず、開放感を大切にして眠りにつくのです。しかしそれは、理にかなった習慣であるともいえそう。今回は夜のランジェリーについてご紹介します。
■フランス女性に「夜のランジェリー」について聞いてみた
昔のフランス映画でベッドに入った夫婦が、それぞれ本を読みつつ、会話をするシーンがありました。
観たのは10年ほど前になりますが、女性が身につけていた白いネグリジェがずっと頭の中にあり、フランス女性は寝るとき、ネグリジェを着用するのだと思っていた時期がありました。
しかし後になって、就寝時は何も身につけないということを耳にするのです。就寝時の服装は人によって異なるかもしれませんが、それが多数を占めるのであれば、本当に何ひとつ身につけないの? と聞きたくなってしまいますよね。
今回は夜のランジェリーについて、フランス女性に聞いてみました。
■就寝時にショーツをはかないのは普通のこと
どうやらフランスでは、ショーツをはかずに寝ることが多いそう。これは幼少期からなので、はかないのが一般的といえるかもしれません。そうすると、やはり全裸でベッドに入るということなのでしょうか?
以前フランスのサイトで、「なぜ就寝時にショーツをはいてはいけないのか?」というコラムを読んだことがあります。はかないで寝るのは衛生的にどうなのかと、疑問に思う方もいるでしょう。
しかしショーツをはいて寝ると蒸れが生じ、かえって不衛生であるとも考えられるのです。このことから、もし着用するのであれば肌にやさしいコットン素材で、ゆったりとしたものを選ぶのがベストだとわかりました。
フランス女性は体を締めつけないという開放感や、心地良さだけを求めているわけではないのです。
実際私の友人(フランス人)も、夜はゆったりとしたショーツ1枚で寝ることが多いといいます。
基本的にタンガやストリングといったTバックを好む彼女ですが、就寝時はヒップ全体を包み込むキュロットタイプを選んでいるのだそう。
彼女がショーツをはいて就寝する理由は、幼い子供がいるから。
「夜中に娘が泣き出してしまったら、部屋に様子を見に行かなきゃいけないじゃない? そのときにショーツをはいていなかったら、なんだか滑稽よね」と、笑いながら話してくれました。
■パジャマはベッドに入るまでのアイテム
全裸で寝る人が多いとはいえ、フランスにもパジャマは存在します。しかしそれは、就寝時に着るものではなく、ベッドに入る直前までのアイテム。
夜はパジャマやルームウェアで過ごし、ベッドに入るときには脱ぐ。さらにショーツまでとなれば、その光景は私たちからすると、ちょっと不思議なものに映るかもしれません。
ちなみに友人のお気に入りは「Kimono」というネーミングがついた、日本の着物をイメージしたナイトガウン。素材は光沢が美しいサテンで、サイドに透け感のあるセクシーなネグリジェがセットになっているそうです。
また彼女がこだわっているのが肌触りで、滑らかなものを選ぶようにしているのだとか。それは肌寒くなった季節のパジャマ選びにおいても同じです。たとえそれが長袖Tシャツ&パンツといった、比較的カジュアルなものだとしても。
フランス女性の夜のランジェリー事情には、新鮮な驚きがある一方で、考え方は理にかなっていて、興味を引く部分がたくさんあります。
今回は、パジャマについてもお話ししましたが、デザインだけでなく、着心地や肌触りにもこだわること。それがフランス女性のエレガンスを高めているのだと、改めて感じるのです。