【ホテルで優雅に朝食を #1】グランド ハイアット 東京
連載「ホテルで優雅に朝食を」では東京都内のホテルを中心に巡り、優雅にいただける朝食をご紹介。初回は「グランド ハイアット 東京」のブッフェ朝食をレポートします。
■グランド ハイアット 東京の朝食ブッフェへ
近年はパワーブレックファストのブームもあり、ホテル朝食も身近になってきた。朝から会議する気力はなくても、ちょっと贅沢な気持ちを味わえるなら頑張って起きることができる。朝ごはんのために、少しおしゃれするのも楽しい。
研ぎ澄まされた早朝の空気のなか歩く六本木は、夜のあでやかさも昼のにぎやかさも気配をひそめている。到着したのは朝6時。六本木ヒルズの一画にあるグランド ハイアット 東京のロビーもまだ静かで人もまばらだ。
都内には数多くの素敵なホテルがあるけど、初回の今回は六本木にあるグランド ハイアット 東京に足を運んでみた。
■グランド ハイアット 東京とは
六本木のイメージは職場だ。いくつもの会社が集まる場所、打ち合わせ先、出勤先……夜遊びに興味がなかったからか、遊び場というイメージはあまりない。あくまでビジネスの場。街を闊歩する人の多くはビジネスマンというイメージだ。
今回訪れたグランド ハイアット 東京は、そんなビジネスの街・六本木に建つ。オープンは2003年、比較的新しい都会のラグジュアリーホテルだ。館内には10のレストラン・バーがあり、今回はその中から、朝食のブッフェを実施している「フレンチ キッチン」へ。
ブッフェだけでなく、「パリジャンブレックファスト」「ヘルシー ブレックファスト」「和定食」などのセットメニューも用意している。広々とした店内を見渡すと、早朝に訪れていたのはホテルの宿泊客や近隣のビジネスマン。外国人も多い。
■迫力フルオープンキッチンの店内
6時半から始まる朝食は、見た目にも迫力あるフルオープンのキッチンで作られる。自分よりも早く働き始めている料理人の姿を見ると、自然と背筋が伸びるものだ。
ブッフェ台に向かうと、働く人たちの様子が目の前に。見た目にもにぎやかだけど、音や香りが他の五感にも「朝がきたよ」と働きかけてくるのがわかった。これは自然と目が覚めてくる。
さまざまな料理の先に、小分けにされたヨーグルトの瓶が目に入った。いろいろと試せるサイズ感、種類の豊富さ、そして何より朝のヨーグルトは女性にうれしい一品だ。
先にデザートへ目がいってしまったが、主食だって豊富だ。特に小麦好きとしては、何をチョイスするか迷いどころ。
オリジナルレシピで作られる、外はサクッ、中はフワトロのフレンチトーストか。ホテル内で作られるという小ぶりなサイズの焼きたてパンか。豊富なシリアル類も、少しつまみたい気もする。
結局フレンチトーストとスイーツ系のパンをチョイス。こちらのフレンチトーストは1〜2日寝かしたトーストにたっぷりのミルクと生クリーム、砂糖、卵黄を一晩漬け込んだものだそう。
ふわふわトロトロの食感は、間違いなく女性好み! ひとつずつなら何とか食べきれるはず……と欲張って手を出してしまった。
■エッグベネディクトにオムレツ……ホテルならではのメニュー
なにより見逃せないのは、人気のエッグベネディクト。こちらのお店は、マフィンの上に上品な佇まいで、丸い卵が載っている。ナイフで開いた瞬間、とろりと溶け出す黄身。マフィンにたっぷり絡めながらいただく。
オーダーメイドの卵焼きは、ホテルブッフェには欠かせない一品だ。ふんわりと焼きあがったオムレツには、シンプルにケチャップ。ジャンボンブランというハムも目の前で切ってくれる。「シェフの手がかかっている」というのが見えるだけで贅沢な気分に!
もちろん野菜やフルーツも欠かせない! 朝のエネルギー源だし、なによりビタミンが豊富。取れるだけ取って、時間が許す限り、席でゆったりと食事を楽しんだ。何とも言えない、優雅な朝!
■朝の空気を楽しめるオープンテラス
取材に行った時期は冬だったせいか、ぼんやりとした朝焼けが空に広がっていた。
ちょうど今頃、初夏くらいからは、オープンテラスで朝食をいただくのも気持ちよさそう。次は朝のテラス席で朝食を食べに訪れたい。
■グランド ハイアット 東京
https://tokyo.grand.hyatt.co.jp/restaurants/
東京都港区六本木6-10-3
「フレンチ キッチン」TEL 03-4333-8781(直通)
朝食提供時間 6:30~10:30
●メニュー(税・サービス料別)
フレンチ キッチン ブレックファスト ブッフェ 3700円
パリジャン ブレックファスト 2500円
フレンチ キッチン ブレックファスト 3700円
ヘルシー ブレックファスト 3700円
和朝食 3700円
取材/ミノシマタカコ イラスト/O