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OTAGAISAMA運動のススメ。

先日の「1月17日」、と書いてすぐにピンとくる方はどれくらいるのでしょうか? 関西に住んでいる方、そして神戸に家族、友人が住んでいた方は すぐにピンとくるのでしょうが、そうでない方は、「一瞬なんでしたっけ?そうだ!」と “記憶の風化”を実感した人も多いのではないでしょうか。 6434人の犠牲者を出したこの日、阪神・淡路大震災から18年も経つのですね。

OTAGAISAMA運動のススメ。

先日の「1月17日」、と書いてすぐにピンとくる方はどれくらいるのでしょうか? 関西に住んでいる方、そして神戸に家族、友人が住んでいた方は すぐにピンとくるのでしょうが、そうでない方は、「一瞬なんでしたっけ?そうだ!」と “記憶の風化”を実感した人も多いのではないでしょうか。 6434人の犠牲者を出したこの日、阪神・淡路大震災から18年も経つのですね。 18年前を思い出してください。DRESS世代(アラフォー世代)はちょうど20代。 成人式を終え社会人の仲間入りをし、多感な時でしたよね。 あの阪神・淡路大震災のとき、みなさんは何を思い、 どんな行動をしたのでしょう?

先日『3.11以降を生きるヒント〜普段着の市民による“支縁の思考”』という本を発見。 ”支縁“という言葉に惹かれ、早速購入。 とても共感した本なので、ここで紹介したいと思います。

これは、家庭通信社の記者で、 阪神・淡路大震災後のボランティアや市民グループの活動を取材し 『すきなんやこの町が〜1995・ある避難所の記録』という ドキュメンタリービデオを製作した三好亜矢子さんと、 日本福祉大学経済学部の教授の生江明さんが共同編集された本です。

「お互いさま」の精神で、 「小さく」「多様であること」「現場中心で丁寧」「対話重視」「夢があること」 という”支縁”の5原則に基づき、 東日本大震災で支援する側、される側の垂直方向に傾きがちな 往来の枠組みを軽々と超えて、水平方向にどこまでも「ご縁」を 広げていく自由闊達な支援を実施されてきた11人の方を紹介しています。

この本を通じて、今回の東日本大震災では、 18年前の阪神・淡路大震災の経験が活かされている 取り組みがたくさんあることを知る機会にもなりました。

自然のシステム、お金のシステム、資源のシステムもそうですが、 DoGooders(善い行いをする人々)にとって、循環型のライフスタイルがいかに サステネナブルで健全であるか実感しているのですが、改めて、 「困っている時はお互いさま」という”支縁“、”親切“を社会に循環させることが 2つの大震災で得た知恵として、今後のHappyな社会のための 重要な鍵となるのかなという気がします。

「困っている時はお互いさま」という言葉。 日本人のDNAに脈々と受け継がれている“心のあり方”、 昔の日本ではあたり前であった“支え合う社会”を 一番良く表している言葉かと思います。  (この語源を知りたいところですが、何方か知っている方いたら、教えてください)  大震災は私たちが忘れかけていたこの日本の心を 再び目覚めさせてくれるきっかけとなったのではないでしょうか。

「もったいない」、「いただきます」という、 他の言語にニュアンスを翻訳するのは難しいが、 日本人の精神性をよく表している言葉同様、 「困っている時はお互いさま」は、 私が日本人として生まれてよかったと思う、 日本が誇る心のあり方、日本人の知恵を象徴する言葉だと思います。

ケニア出身の環境保護活動家で、環境分野で初めて ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさん (残念ながら、去年お亡くなりになってしまいましたが……合掌)が提唱した「MOTTAINAI」運動。これによって、日本人の自然や物に対するリスペクト(敬意)が込められている 「もったいない」という言葉が世界中に広まりましたね。

その「もったいない」という言葉以上に、この大震災を機に、 「お互いさま」は世界に浸透させるべき言葉だなーと思っています。 “OTAGAISAMA” movement ぜひ日本の国家キャンペーンとして推進してほしいものです。

前回に引き続き、私の東北復興支援の残り二つのプロジェクトについて 書く予定が、全く違うテーマのことを書いてしましました。 ごめんなさい。次回に続きます。

林 民子

NPOソーシャル コンシェルジュ主宰。ジャンルを超え、社会貢献度の高いヒト、モノ、サービスをより魅力的により多くの人へ広めるための様々なプロジェクトをプロデュース。少数民族の貧困解決を目指し、上質のヤクという素材にフォーカス...

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