幸せを運ぶ法則――心の中の「幸福のバケツ」を満たそう

幸せを運ぶ法則――心の中の「幸福のバケツ」を満たそう

なんだかいつも笑顔で、会うと元気をくれる人、っていますよね。彼らは幸せを運ぶタイプの人。笑顔や元気の好循環が起きれば、あなたとあなたの周りの幸せが増えていくはず。ポジティブ心理学の観点から、ちょっぴり気持ちが楽になり、幸運の波に乗りやすくなる不思議な法則をご紹介します。


こんにちは、島本薫です。寒い日が続きますね。

それでも心には温かな気持ちが満ちるよう、今日は「ポジティブ心理学」から、ささやかな幸せのヒントをお届けしましょう。

心理学といえば、「過去の心の傷」を探り、癒すためのもの――そんなイメージはないでしょうか。

でも、そうしたネガティブな面を研究するより、人のポジティブな面を研究する方が大切なのでは? 不信や失望、怒りやストレス、敵意や恨みではなく、自分の得意なこと、自分の良いところに目を向ける手伝いをしよう――。

そんな思いを抱いたドナルド・クリフトンという心理学者は、こんな考え方を生み出しました。

■いつも心にとめておきたい「バケツとひしゃくの理論」

「人は誰でも心にバケツを持っている。他人に何かを言われたり、されたりするたびに、このバケツの水は増えたり減ったりする。

バケツの水がいっぱいのときは、気分がいい。逆に、バケツが空のときが最悪の状態だ。

人はバケツのほかに、ひしゃくももっている。他人と接するときは、かならず、このひしゃくを使う。

相手のバケツに水を注ぐこともあれば、バケツから水をくみ出すこともある。誰かのバケツに水を注げば、自分のバケツにも水がたまる」

『心のなかの幸福のバケツ』(日本経済新聞社、2005年)より

さあ、どうぞ感じてみてください。あなたの心のバケツ、今どれくらい、水が入っていそうですか?

■幸せを運ぶ毎日にするには「バケツに水をためる選択をする」

多かれ少なかれ、わたしたちは日々たくさんの人と接し、その影響を受けています。ときには気持ちが明るくなり、ときには気持ちが暗くなる。

身近な人はもちろん、すれ違った人の何気ないそぶりやレジの人の対応ひとつでも、ちょっと気分がよくなることもあれば、ムッとしてしまうこともある。

イライラ・そわそわ・プンプン・むっつり……。ネガティブな感情は、伝染しやすい。

それを受けて、心ない言葉を返してしまったり、それでまた落ち込んだりもする。

そうやって、心の中のバケツから、水が少しずつ漏れ出ていく。

バケツの水が少ないときに明るい見方はできないし、ツイてないことにばかり目がいけばツイてないことを引き寄せ、チャンスの女神の手もすり抜けてしまう。

と、いうことは?

そうです、バケツの水を減らすのではなく、水をためる選択をしていけば、幸せを運ぶことができますし、あたたかく幸せな気持ちも増えていくということなのです。

バケツに水をためる選択、それは、幸運の波に乗るための初めの一歩でもあるんですよ。

■「幸福のバケツ」に水を満たそう

バケツに幸福の水を満たしていく、1つ目の方法。まずは、バケツが傾いたことに気づいたら、その都度「まっすぐに持ち直す」こと。

もしも「うっ」とへこむようなことに出会っても、たやすくバケツの水をこぼすことはありません。「ああ、今ちょっと水がこぼれたかも」と思ったら、傾いたバケツをひょいと元に戻すイメージを描いてみるといいですよ。

2つ目は、「自分から水をこぼさない」こと。

自分で自分に腹を立てたり、がっかりするのもよくあること。むしゃくしゃする気持ちに任せて、傷口をさらに広げたり、心の中にもやもやをため込んで、自分を責めたりしてしまうこともある。

ただ、自分から水をこぼしても、いいことはなんにもない。ましてや自分で自分のバケツに穴を開けてしまうのは、あまりに悲しい。

今、自分が「水をこぼす選択をしている」ことに気づいたら、どうぞ自分にやさしくしてあげてください。

最後に、とっておきの、最強最高の「幸福のバケツを満たす」方法をお伝えしましょう。それは、バケツの水を「増やす」こと。

「バケツとひしゃくの理論」の最後の行を繰り返しますね。

「誰かのバケツに水を注げば、自分のバケツにも水がたまる」

■幸せを運ぶには「誰かのバケツに水を注ぐ」

日々周りから影響を受けて過ごしているように、わたしたちもまた、周りに何らかの影響を与えています。

バケツの水が汲み出されるたびに、人は傷つき、元気を失っていくのなら、その逆だってできるはず。ささやかなことでいい。誰かのバケツに水を注ぐことを選びながら、毎日を過ごしてみませんか。

「ありがとう」と伝えること。「いいね」「よかったね」と声をかけること。

きちんと相手の方を向いて、話を聴くこと。目が合ったら微笑むこと。

「おかえりなさい」と笑顔を向けること。名前を呼ぶこと。

不思議なことに、心のバケツの水は、与えても減りません。それどころか、誰かのバケツに水を注ぐと、自分のバケツにも水がたまっていく。逆に、人からもらうことだけを考えていても、バケツの水は増えはしない。

誰かの心にちょっと明るさを灯すことが、なぜだか自分の幸せにつながっていく。それが本当の「幸せを運ぶ」ということ。

心に小さな滴が落ちたのを感じたら、その感じを大切に受け止めて、味わってください。

うれしい気持ちが増えるように。幸せが、また幸せを運ぶように。

バケツの水があふれているときほど、幸運には気づきやすいものだし、人にも幸せのおすそわけができるものだから。

心のなかの幸福のバケツ - トム・ラス,ドナルド・O・クリフトン,高遠裕子|日本経済新聞出版社

http://www.nikkeibook.com/book_detail/31215/

人は誰でも心にバケツをもっている。だから、たくさんの水を注いであげよう。バケツの水がいっぱいのときは気分がいいし、注いだあなたのバケツにも水がたまる。ポジティブな言動がもたらす驚きの事実と方法を紹介。

この記事のライター

もの書き、翻訳家、ときどきカウンセラー、セラピスト。 大切にしている言葉は “I love you, because you are you.” 共感覚・直観像記憶と、立体視不全・一種の難読症を併せ持ち、自分に見えて...

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