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2017年冬ドラマ、視聴率とは関係なく推したい作品TOP3

2017年冬ドラマの平均視聴率もそろそろ出揃う頃。初回オンエア視聴後、あのふたりが激推しする3作品(『嘘の戦争』『就活家族』『東京タラレバ娘』)をご紹介します。

2017年冬ドラマ、視聴率とは関係なく推したい作品TOP3

小耳沢はさ美「ああもう!(と長嘆息、パタリと机に突っ伏す)」
バルサミコ瞬「どうしました? 小耳沢さん。婚活断られ連敗記録、ついに53,338人に達しましたか?」
「『53,338=コミミサワ』とか、ビミョーに小ネタ差し込むのやめてください。てか、違いますよ。ほら今クール、SMAPのキムタク主演の『A LIFE~愛しきひと~』と草彅(くさなぎ)くんの『嘘の戦争』、ふたりの主演ドラマがオンエアされてるじゃないですか……」
「『元』SMAPですよね。解散して1ヶ月。もうSMAPというグループは、地球上から消滅したのだ、ははは」


「いやっ、わざと大きく言わないで! もうね、もしキムタクがあのときアレしなかったらとか、中居くんがもうちょっとナニしてくれてればとか。解散、回避できたんじゃないかって悔やまれて……」
「出たな、『たられば〜』! 小耳沢さんがいくら『たられば』並べたところで、『東京タラレバ娘』にはなれませんよ。あれはアラサー女子の話なんで(笑)」
「非・坂口健太郎くんな非イケメンの方がうるさいので、本題いっちゃいます(笑)。初回オンエア確認のうえでお届けする、『これがほんとの2017年冬クールの推しドラマ』!」

■2017年冬ドラマ 1推し 『嘘の戦争』

フジテレビ/火曜21時/草彅剛、藤木直人、水原希子、山本美月ほか

<ストーリー>
幼くして家族を皆殺しにされた浩一(草彅剛)は、真犯人の顔を見たと主張するも嘘吐きだと決めつけられ、被害者であった父が家族殺しの犯人にされてしまう。30年の時を経て、稀代の嘘つき、天才詐欺師となった浩一は、真犯人と再会。詐欺師としての全知全能を賭けた壮絶な復讐劇が始まる──。


<推しポイント>
小耳沢「男の哀感を演じさせると出色の草彅くん。前作『銭の戦争』以来、復讐劇の主人公を演じて気を吐いてます。家族を皆殺しにされ、父が犯人だと嘘を吐かされ。壮絶な動機を駆動力として、関係者全員を一気呵成に破滅へと追い込む急展開のストーリー。オンエア中、一瞬も目が離せません。視聴率も初回の11.8%から、第2話で12.0%、第3話で11.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と堅調に推移しています」
バルサミコ「視聴率低迷にあえぐフジテレビ一連のドラマにあって、関西テレビ制作枠は安定のクオリティ。怨念、復讐と描き出すのは負の世界観だが、息を吸うように嘘を吐く天才詐欺師が、出会う人すべてをたらしこんで復讐を成し遂げていく姿にカタルシスを実感できる」

■2017年冬ドラマ2推し 『就活家族』

テレビ朝日/木曜21時/三浦友和、黒木瞳、前田敦子、工藤阿須加ほか

<ストーリー>
父は大企業の人事部長、母は私立中学の国語教師、宝飾メーカーに就職した娘、就職活動中の息子。
一見平穏に見える家族だが、それぞれに抱える秘密と苦悩があった。それらが許容量を超えたとき一家の転落が始まった。全員が無職という先の見えない家族。懸命の就活が実り、家族が再生できる日は来るのか!?


<推しポイント>
2推しは完成度の高さに驚いた作品を。身につまされるリアルなエピソードを、ずらり揃った演技派の役者陣が見事に演じ切っています。主要キャストのほか、新井浩文、木村多江ら実力派が脇を固めていて、その充実度は目を見張るほど。基本的に明るいストーリーではありませんが、失業、ブラック企業、就活など、大人にとってはリアリティを感じるテーマが目白押し。オンエア後、映画を1本観たくらいの満足感を味わえるドラマ。第3話までの平均視聴率は9.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)ですが、もっと上がってもいいかも、と思えるくらいおすすめです。

■2017年冬ドラマ3推し 『東京タラレバ娘』

日本テレビ/水曜22時/吉高由里子、榮倉奈々、大島優子、坂口健太郎ほか

<ストーリー>
主人公の倫子は脚本家。30歳、独身、彼氏もなし。「あのときああしていたら」「あのときああすれば」こんな悲惨な状況で30歳を迎えずに済んだのに。友人たちと過去を悔やんでは「たら」「れば」話を繰り返していたが、こんなことではいけないとやがて力強く立ち上がり───。累計発行部数260万部の同名人気コミックをドラマ化。


<推しポイント>
彼氏がいない、結婚の予定もないアラサー女子って、誰もが自信なさげで、見ていてちょっと切ない。彼女たちは大抵根が真面目でかなりドジ。ハイスペックな男性をちゃっかり捕まえて夫にできるスマートな女子より、実はよほど愛すべきキャラクターの持ち主たちなのです。登場する3人の「タラレバ女子」も、恋に仕事に頭を打ちながら、懸命に明日をつかもうと奮闘します。そのいじらしい姿に共感をおぼえ、つい応援したくなってしまうのです。第2話までの平均視聴率も11.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と好調。

小耳沢はさ美/よろず文案作成家。一見地味な作品ですが、一度観ると必ず次も観たくなるのが『就活家族』。役者陣の演技力もレベルが高いけれど、脚本、ディレクションの精度も今期No.1かも?

バルサミコ瞬/ライター兼放送作家。『嘘の戦争』と同時に前作『銭の戦争』の再放送を観始めたら、そっちが面白すぎて『嘘~』のストーリーがやや物足りなく感じられるという弊害が。それでも今期イチ推し。

小耳沢 はさ美

よろず文案作成家。コラムニスト。エンタメ系ニュースから世相まで、くすっと笑わせユーモラスに批評するコラムに定評あり。 hasami.komimisawa@gmail.com

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