コラージュノートで知らない自分、新しい自分と出会える。
素敵な大人の女性は流行に左右されず、自分の個性を表現する。とあるファッション誌の記事を読んで、インテリアも同じだと思いました。「インテリアスイッチ」に関する連載、今回は「自分らしさ」や「個性」をキーワードにしたコラムをお届けします。
■自分らしさであふれた空間は心地よい
空間もファッションと同じように「自分らしさ」や「個性」で彩られます。
今のお部屋では気持ちよく過ごせていますか? とてもくつろげる感覚でしょうか?
自分らしさが表現された空間では、自分にとってかけがえのない居場所として、ゆったりとくつろげるように思います。
もし、心地よさを感じていないのであれば、個性を活かした心地よい空間のイメージを、もう一度ふくらませてみてはいかがですか。
見慣れていたものが、意外と実は必要ではなかったりします。反対に必要であったものが部屋にはなかったと気づくこともあるかも。
そんな気づきをイメージすることから始め、「引き寄せる力」も一緒に伸ばすテクニックがあります。
それが今回ご紹介する「コラージュノート」です。
■コラージュノートを作ってみよう
コラージュとは、フランス語で「貼る」という意味です。
絵画の技法のひとつで、本や雑誌、お店のチラシやカフェのショップカードなど自分が好きな写真や文字などを集めて、ノートにどんどん貼っていきます。
この技法を使って、好きな写真や絵などを集めて、テーマに沿って貼っていくと、自分の好きなものが見える化されるメリットがあります。
自分のことを知るために、頭の中にあることを整理する必要があります。
今思うことを紙に書いたり、誰かに話したりするのも、もちろん整理になりますが、ビジュカル化できる写真などを使って、自分の目で確かめると、よりリアルに「今の自分を知る」ことができ、さらにそれを頭の中に画像としてインプットできます。
■コミュニケーションツールにもなるコラージュノート
仕事でインテリア計画を立てるときには、この手法を使います。
お客さまとの会話の中から、お部屋の要望や好み、必要なことなどを拾い集め、導き出していきます。その内容をまとめて、提案という形で表現するものがあります。
それが「プレゼンテーションボード」と呼ばれるもの。
部屋のタイプをいくつかのテーマに沿った形で、純和風的な部屋の場合、ニューヨークのアパートメントの場合、バリ島のホテルの場合など、要望に近い部屋の写真などを集めて、ボードに貼っていく方法です。
床のサンプルや壁の塗装の色なども追加していきます。
たくさんの情報量ですよね。
つまり、プレゼンテーションボードは、言葉だけではなく写真を使って、お客さまとイメージを確実に共有し合う「コミュニケーションのツール」となるのです。
■【実践編】コラージュノートの作り方
では、実際にコラージュノートを作り始める前に、あなたの情報を集めてみましょう。
2つのテーマで情報を集める
□ 好きな部屋のスタイルを見つける。
□ 自分の好みの素材を集めてみる。
ノートを選ぶ
どんなノートでも大丈夫ですが、大きめの方が写真を貼りやすく、見るときもわかりやすいので、おすすめします。私は無地のA4サイズの横型ノートを使っています。持ち運ぶのに重宝するサイズです。もし、近くに画材屋さんがあれば、スクラップノートを選ぶともっと気持ちが上がるかもしれません。
集めた写真や素材を自由に貼る
■情報を集めるうちにわかってくること
情報を集めていく段階で、あなた自身が何に集中しているか、何に対して幸せな気持ちになるかなどがなんとなくわかってくると思います。
そして、貼っていくうちに自ずと、あなたが気がつかなかった個性的な部分が「コラージュノート」の中に見えてくるのを再確認できるかもしれません。
この情報を収集することが一番集中できる時間。完成したときに心も体もすっきりとした感覚を体感できたら、それはあなた自身が頭の中の情報をすべてアウトプットできたサインかもしれませんね。
■今回の「インテリアスイッチ」のKEYPOINT
空間のあり方や暮らし方だけではなく、未来のライフスタイル全体を想像してみるのもおすすめです。来年はどうありたいか、3年後にどうなりたいか、どんな暮らしをして、どんな働き方をして、周りにどんな人がいて、どんな景色を見ているかなどを写真を使って、想像してみる。
たとえば、海外留学をしている写真を貼って、時折ノートを開いてみていたら、英語を勉強する行動へ進むかもしれません。
または、海外の人と友達になるきっかけができるかもしれません。
その写真を使って、あなたの希望が夢に近づける「切符」になるのが画像のイメージです。
夢が現実へと導く「引き寄せ力」をコラージュノートで育ててみてはいかがですか。
では、次回の「インテリアスイッチ」もお楽しみに。