舛添都知事問題で悪いのは政治家だけ?有権者も悪いゾ。【塩村あやか】

舛添都知事問題で悪いのは政治家だけ?有権者も悪いゾ。【塩村あやか】

連日取り沙汰される舛添都知事問題。「辞めてほしい」なんて声も多くあがっていますが、いますぐ辞職させることは、そう簡単ではありません。なぜって、私たちが選んだ政治家だから……。では、これからクリーンな政治、世の中にしていくには、どうすればいいのでしょうか。簡単な一歩は「選挙に行くこと」から。


 経済の話を語れる女子はカッコいい。でも政治はタブーだっていう声がまだまだあることが、本当に残念。実際はガンガン語ったほうがいいんです。だってみんな税金を納めているのに、その税金である予算の使い道にOKを出す議員を選ぶ選挙に行かないなんて、どれだけみんなお人よしなんだ、と私は思う。税金払って、選挙に行かずに「あとは任せた~」状態の投票率です。そりゃあ、選挙に行く層が優遇される政治になるってものです。
 
 その税金を含む政治資金の使い道で大注目をされているのが、舛添要一東京都知事。世界一の都市・東京の首長がすることなのか、恥ずかしい限りです。原資が税金だということを忘れて蓄財をし、趣味を楽しんでいるのでは、と世間に呆れられています。そして自宅兼事務所は妻が代表を務める会社が所有するもの。そこに支払った額が1000万円を超えるということは、家賃まで税金にたかって不動産で蓄財と言われても仕方ない状態。恥ずかしい。恥ずかしすぎます。まだまだ叩けば埃が出てきそうです。とはいえ、舛添知事とまではいかなくとも、蓄財政治家は多々いるのではないでしょうか。

■有権者が選んだ政治家は簡単に辞めさせられない

 さて、こんな知事は早く辞職をさせてくれという声が私の元にも寄せられています。早く「不信任議決」せよ、と言いますが、有権者が支持をして当選をした政治家(知事)を辞めさせるのは簡単ではないのです。当然です。有権者の選択を尊重しているのです。簡単に辞職させることができると、政治が安定せずに世の中は混乱しますからね。制度として辞職をさせることは、難しいものになっているのは当然です。

知事の不信任議決とは

 都議会と都知事は独立の立場で均衡をとりながら都政を運営していきますが、両者の間の対立が激しくなったとき、最終的に解決する方法として、議会は知事を不信任することができます。

 この不信任議決があった場合、知事に与えられた対抗手段は、その通知を受けた日から10日以内に議会を解散することです。

 解散しなかった場合は、知事はその職を失います。

 不信任のためには、舛添知事を推薦したおよそ2/3を占める与党がまずは賛成をして出席をしてくれない限りは、規定を満たせず不信任議決となりません。自分たちが推薦をした知事が疑惑のオンパレードで不信任が議決されると、世論は自ずと知事を推薦した政党には厳しくなり、次の都議選で議席を減らすかもしれない。現在多数を占める与党にとっては大変にリスキーなのです。また、知事が反発をして、都議会を解散させてしまうかもしれません。そうなると、自分が落選しちゃうかもしれず、もっとリスキー。ということで、制度だけではなく、現実問題としても難しいのです。

 この一連の知事の問題をこう語った女性たちがいました。
「今回の件で思うんだよね。舛添さんもひどいけど、オリンピックの賄賂疑惑とか、元大臣がずっと欠席しているほうが問題でしょう? あと、知事は第三者の弁護士の目で違法性がないかチェックするって言うけど、時間稼ぎでしょう? 参院選後まで引っ張っておいて知事選挙の予算ももったいないからと任期満了する気でしょう?」

「舛添さんが辞めてもいいなり知事が来るよりは今のままの方がマシなのでは? あ、でももう、知事もレームダック(「役立たず」「死に体」の政治家との意)になっちゃうじゃないの? 適任がいたら選挙も悪くないよね」

「そもそもなぜ、都議会はこんな問題ばっかり起きるの? 体質に問題があるんじゃないの?」

■クリーンな政治は、私たちが選挙に行くことから始まる

 鋭い意見もあってビックリします。
 今回、舛添知事の金銭についての疑惑の発覚がなければ、このまま変わることはなかったでしょう。結局、政治家や役人とは残念なもので、世間で騒ぎにならないと自分にとっても甘い。変えようとしない。ですので、皆さんが政治に興味を持ち、選挙に行くことが大事。有権者の目が政治家のやっている細かいところまで届くのではないかと政治家はドキドキ。結果としてクリーンな政治に近づきます。

 こうして女性たちが政治の本質にどんどんと気づいていくことが、時代を変える一歩になると私は信じています。政治を語ることはタブーじゃなくて、世の中をクリーンにする第一歩だと思って易しいテーマからどんどん参加してください(ただし、他人の意見を尊重することが大切です)。選挙にも行こう。だって、税金払っているのに、その使い道の予算の使い道にOKを出す議員を選ぶ選挙に行かないなんて、「どうぞ、税金はお好きなように使ってください」状態。それじゃ、変わらないのですからネ。

この記事のライター

東京都議会議員。モデル、自動車ライター、放送作家を経て、社会の問題は全て政治に行き着くと気づき政治の道を志す。維新政治塾1期生。2013年にみんなの党より都議会議員選挙(世田谷選挙区)に初出馬、当選を果たす。2014年には初...

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