香りの選び方で美人はつくれる。今春MUST BUYな香水3選
フレグランスアドバイザー MAHOさんが今月教えてくれるのは「香りのワードローブ」の揃え方。香水選びはワードローブ選びと似ています。3種類の使い分けを実践すれば、香り美人への道はもうすぐ!
4月。これを書いている今も桜吹雪が舞っています。私のサロンは目黒川のほとりで、お花見客が年々増えている公園の近くにあります。今年はその公園に臨時の船着場まで設置され、目黒雅叙園あたりまでの桜を小型クルーザーで鑑賞するコースができたほど、プチ名所(?)になりつつあります。
時折学校帰りに顔を覗かせる近所の小学生男子が、手のひらに拾い集めた花びらを見せに来てくれました。大人からいただく花束はもちろんですが、こんなことも嬉しいものです。さり気なく花を贈ることのできる男性に成長してね、と心の中でつぶやきました。
■香水選びはワードローブ選びと似ている
さて、そんな桜景色には花冷えも忘れ、買ったばかりのスプリングコートを羽織りたくなります。普段は香水瓶を引き立たせるよう黒を中心にした色使いが多いものの、春はパステルカラーにも目が留まり、アイシャドウや髪色まで明るい色にしたくなってきます。
新年度の始まりはイメージチェンジによいタイミングであるのと、気温のせいで新年1月よりも活動的になれるせいか、当サロンで行っている予約制パーソナルセレクト(※1)のメニューも、この時期はご利用の方が一層増えます。
コースでは様々な質問に答えていただいた上で、イメージアップを図るための香りをご提案(香水の販売はナシ)します。私と一緒にテイスティングしながら、最終的に選んだ香りは帰宅後に肌につけて試せるよう、3種のサンプルをお土産として持ち帰っていただく内容です。
サンプルを3種類としている理由は、提唱している「香りのワードローブ」の揃え方メソッドに基づいています。
一つを「スキン フレグランス」と呼び、部屋着や下着のように身につけていることを忘れてしまう飽きのこない香りを選びます。
二つ目は「ベーシック フレグランス」で、スーツやセットアップのように、毎日の多くを過ごす時間に、自身の好みを優先するだけでなく、ポジショニングにふさわしい香りにします。
三つ目は「ファッション フレグランス」で、トレンドアイテムや華やかなワンピースのように楽しむ香りです。
仕事やオフィシャルな場にはベーシック、デートやパーティーにはファッション、休日や寛ぎたいときにはスキンと、使い分けていただくと、香りでオンとオフのスイッチングができますし、似たような印象の香りばかり買ってしまうといったお悩みも解決できます。洋服のワードローブと同じように考える発想と、季節に敏感な日本人ならではで、衣替えの時期に重なる春・夏・秋・冬の節目にご利用いただくことを推奨しています。
※1 約120分でセンスアップが叶うだけでなく、目に見えない香りに集中するひとときが、嗅覚感性への刺激となります。
■季節感を取り入れて、新鮮な香りをまとってみる?
うららかな春、香りも新調してみませんか? ふわりとまとうだけで、まるでパステルカラーのショールを巻いたように、気分も印象も明るくなれる優しい香りをご紹介します。
この春、DRESS世代を優しく包み込む香りを手に入れて、香りのワードローブを整えてみては。