「山本エグゼ、部活、作りませんか?」
「山本エグゼ(エグゼクティブプロデューサーのこと)」
「はい、なんですか」
「生肉部作りませんか?」
「ナマニクブ?」
1月に開催されたワイン部のパーティで、いきなりそう声をかけられました。
「私たち肉が好きなんですけど、ステーキもベリーレア派なんです!」
「ナマじゃないとダメなんですか?」
「ナマじゃないとイヤ!」
「聞きようによってはエロいですね」
「変な想像しないでください!」
「生肉が嫌いな人もいるから、間口を広げて肉部にしませんか?」
するとその隣りから、「山本エグゼ、私もカレー部作りたい!」との声が。
「いいですね、カレー部。インド料理大好きですよ」と僕。
「インド料理はカレーじゃないので入れません」
「インド人が聞いたら怒るかもしれませんね、よく考えましょう」
「私はカンゲキ部を作りたいです!」とまた別の声が。
「ヒデキカンゲキ〜!の感激ですか?」
「古すぎますよ、山本エグゼ。劇を見る、観劇です」
こんな調子で続々と部活のアイデアが立ち上がっていきます。
DRESS部活の正確な数は実は僕も把握していません。たぶん30を超えているんだと思います。この他にも「世界の酒部」「フットサル部」などすでに準備段階の部活もあるし、「ハンドメイド部」や「ボタニカル部」などキックオフしたばかりの部活もあります。2月には静岡DRESS部が、3月には九州DRESS部など地方部活も新たに立ち上げる予定です。
この調子で増えていくと年内に50部活は行くんじゃないかと思います。
DRESS部活の特徴は「やりたい人がやる」という超シンプルなものです。
新しい部活を立ち上げたいと思ったら、仲間を集めて企画を提出してもらうだけ。もちろん事務局のチェックはありますが、ごくゆるいものです。
大事なのは「好きなものや趣味で繋がりたい」という純粋さにあります。
仕事にしたいとか有名になりたいとか邪念が入ってくると、実はあまりうまくいきません。なぜなら、部活の運営って意外と大変だから、本当に好きじゃないと続かないんです。
僕が女性だったら「喫茶店部」を作るのにな。小洒落たカフェじゃありません、昭和な喫茶店です。終わりつつある空間に身を置いている時間がとても好きなのです。間口が狭すぎるからダメ? そんな声が聞こえてきそうです。
ちなみに僕は年間1000回くらい、喫茶店に行ってますよ!
本当に好きな人が部活の運営をするのが大切だと言いました。
イベントに行くと、そんなことを実感することばかりです。
僕が出席した全てのイベントについて語りたいところですが、今回はそんな中からひとつだけご紹介しましょう。
先日ボタニカル部のキックオフパーティがありました。
青山FUGAのイケメン先生の指導のもと、流行りのテラリウムを作るというもの。テラリウムとはガラスの花瓶の中に、さまざまな花や植物を植えて楽しむものです。もちろんそのワークショップ自体も素晴らしかったのですが、アフターパーティのカフェメニューや、イベントのポスターや空間の飾り付けが実におしゃれで素敵だったんです。
それが全て部長の輪湖さんとサポーターのみなさんの手作りだと聞いてビックリ! この会を開くために彼女たちがどれだけの時間を費やしたのだろうと思うと、じんわりと心の奥があったかくなった訳です。
その輪湖部長からこんなメールをいただきました。
「部活ってほんとに楽しいですね! こんな素敵な機会をくださったことに、とても感謝しています」
感謝するのはこちらです!
これからもDRESS部活はますます楽しくなっていきます。
楽しむことを、楽しもう!