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大人の“出会い”はどこにある?【座談会:30代、改めて「恋」を考える】

「過去の大失恋からどう立ち直る?」をテーマに語り合った第1回に続き、30代の恋愛座談会、第2回。今回のトピックは、「大人の出会いはどこにある?」。恋愛の酸いも甘いも噛み分けてきた3人が、赤裸々に語ります。

大人の“出会い”はどこにある?【座談会:30代、改めて「恋」を考える】

参加者プロフィール

まことさん(37)

2年半前、7年付き合って同棲もしていた彼氏と別れる。出会いはあるものの、新しい恋愛が怖くてなかなか踏み出せない。

れいさん(34)

20代で一度結婚し、離婚。その後は別の男性と婚約して破局、それから別の男性と不倫関係に……と波乱万丈。現在はフリーで、自分を見つめ直す期間。

あみさん(33)

20代で結婚&離婚。年内に結婚予定の婚約者がいるが、そのほかに彼氏が3人。関係を清算すべく奮闘中。


▼第1回はこちら
過去の大失恋、どう立ち直る? 【座談会:30代、改めて「恋」を考える】

■「ネタにするためにデートしてるような気持ちになっちゃう」

――序盤からだいぶ深い話を聞いてしまったので、ライトな話題いきますね。みなさん、どうやって出会ってるんですか? 最初のほうでまことさんから「50人とデートした」という話がありましたが……。

まこと:マッチングアプリですね。ペアーズ、Omiai、東カレデート、ティンダー……ほぼ使いました。

れい:50人はすごい。

――マッチングアプリ、どうですか?

まこと:しゃべれるレベルに達しないデートばかりですよ

れい:メッセージで判断するより、まず会う?

まこと:私、メッセージを何度もやりとりするのは面倒くさいんです。だから、ポンポンと軽くメッセして、じゃあごはん行きますか、くらいの感じが良くて。

あみ:会ったときに深く話せば良いということですね。

まこと:そうです。面倒くさいから。ただそうすると、「もう少しメッセージで相手を見定めればよかったな」と思うことも多くて。どっちが悪いとかじゃなく相性の良し悪しだし、育った環境が違うから仕方ないんですけど、「こういうお店に行っちゃうんだ……」とかありますね。

――たとえば?

まこと:私、お酒が飲めないので、ごはんへの執着がすごくて。おいしいものが食べたい。だから、「味覚が合うこと」がすごく大事な条件なんです。

少し前のデートで、恵比寿で待ち合わせと言われて。私が聞かなかったのも悪いんですけど、お店予約していなくて。適当に入ったお店が、周り、合コンだらけなんですよ。「これ絶対やばい」と思って。

まこと「マッチングアプリは、しゃべれるレベルに達しないデートばかり……」

――おしゃれだけどごはんはイケてない系……。

まこと:もう、全部おいしくないの。全部しょっぱい。でも彼は「おいしいね」って食べていて。最後にはうどんみたいなパスタが出てきて。こういう手打ちの新種の麺があるのかな? と思うくらいの微妙な料理が……。

こうやって、ネタにするためにデートしてるみたいな気持ちになってきちゃって。「またネタが増えたな」とか考えちゃって、全然恋するモードになれないです。

――ちなみに、会話はどうなんですか?

まこと:食の好みが合わない人、会話も合わないですね。ずっと自慢話。その人はお医者さんだったんですけど、「俺、イケてるでしょ?」感がちょっと私には……合わなかったですね。

一番引いたのが、同じお店で合コンしている人たちを見て「俺、ああいうイケていない人になりたくないんだよね」と言ったこと。いやいや、あなた同じお店に来てますから、と思って。もうそれ以降の話、全然頭に入ってこなくて。そういう感じでした。

あみ:それはきつい。

れい:でも、いい思い出と言える気も。

まこと:ネタにはなりますね。こんなおもしろいネタないですよ。

――マッチングアプリの条件検索じゃわからない相性ってありますよね。

れい:私もマッチングアプリを使ったことがありますが、多少メッセージのやりとりをしたら、ちょっとはわかるかな。長文をばーっと送る人なのか、自己開示をしてこない人なのか、そういうリズムはわかる。ただ、深く合うかはわからないですよね。

まこと:グッとくるかどうかは、もう、わからないですよね。50人会ってときめいたのは、さっき話した年下の彼も含めてふたりだけです。

れい:でも、50人会ってふたりときめいたなら、それはけっこう勝率がいいんじゃない? 25分の1で好きな人がいたということは、クラスにひとり、好きな人がいたというカウントだから。確率的にはそんなに悪くないと思う。恋愛の感度自体は、すごく高いのかなと思いました。

まこと:ああ、そっか……たしかに。

れい:50回、期待して行くから、その分の落胆で疲れるんですよね。

――たしかに。クラスにひとりと思うと、そんなものかなと。

まこと:無駄じゃなかったのか。

れい:クラスにひとりくらい、うどんみたいなパスタがうまいって言う人、いますから。クラス全員とデートしたと考えれば。有象無象ですよね。

■「会社の会議室を一度借りに来ただけの男性と付き合ったことがあります」

――れいさんは、どこで出会うことが多いですか?

れい:この前別れた不倫の人は、飲み友達の中のひとりでした。その前に4年半付き合った彼は、友達の紹介。その前は会社の同僚です。

まこと:全部健全。

れい:そうそう。普通の出会いしかなくて。ちなみに元夫は、知り合いの男友達の合コンです。私は24歳で結婚したんですけど、そのあと離婚してから今まで、彼氏が途切れたことがないんです。今、久しぶりに野に放たれてます(笑)

れい「離婚後はずっと彼がいたのですが、今久しぶりにフリーの期間です」

――いつも誰かお付き合いしてる人がいる?
 
れい:ですね。不倫相手と別れた直後、すごく不安定だったので、すぐ別の人を探したいと思ったんですけど、今はそういう気持ちも落ち着いてきました。

とはいえ、今誰もいないぞ? というのはあります。ちょっと前にマッチングアプリを試して、会おうとしたんですけど、相手に興味が1ミリも湧かなくて。思い切って「名前しか知らないような人と会うのは実は抵抗があって、もうちょっときちんと知り合ってから会いたいです」と送ったら、「わかりました」ときて、それ以降連絡なし。やっぱり会わなくて良かったなと思います。

まこと:アプリあるあるですね。簡単に出会えて簡単に切れるから、出会ってもそこに運命を見出せない。だめだったら他がいるでしょ、っていう軽い感じになっちゃいますよね。

れい:他がいるでしょという感覚自体は良いと思うんですけど、明らかに気が乗らない、相性がいい予感もしないのに、ネタ精神で会いにいってもしょうがないなと思って

――やりとりして、楽しくて、会ってみたいなと思って会うのが一番ですよね。

れい:そうそう。そこまでいかないにしても、「この人だったら会っても良いかもな」という信頼の期待値を上げるくらいはしても良いかなと。なので、マッチングアプリはやめちゃいました。

――でも、これまで10年、自分から探しにいかなくても出会いがあったというのはすごいです。ちょっとした出会いをモノにできるタイプなんですね。

れい:運が良いんです。運が良いから、次もなんとかなるかなと思っていて。根拠はまったくないから不安にもなるんですけど、周りの人が「絶対にすぐ次ができる」と言ってくれるので、そこに信頼をおいてます。

あみ:「大丈夫、できる、いつもそうなんだから」って?

れい:そう。長年の友達、仕事絡みで仲の良い人、女友達、初対面の人……いろんな人に言われるから、きっと大丈夫だろうなって楽観的に考えてます。

――それはすごい。そう思わせる何かがきっとあるんですよね。あみさんは、どこで出会っているんですか?

あみ:私は、友達の紹介とか、友達の上司とか。さっき話に出た「小さな出会いをモノにする」というのは、すごく得意なパターンで。会社に会議室を一度借りに来ただけの男の子と付き合ったことがあります

――何がどうなってそうなるんですか?

あみ:その彼が会議室を借りにきたとき、少し立ち話をして。「ここでどういうイベントをやるんですか?」から趣味嗜好の話になって、「今度ごはんに行きましょう」……そこから付き合うことになりました。

あみ「小さな出会いをモノにするのは得意です」

まこと:だってもう、モテオーラがあふれ出ちゃってるもん。

あみ:いやいや。私、太っているし丸顔だし、全然モテ要素はないですよ。ヤレそうなのかな?

まこと:いや、そんなことない。フェロモン?

あみ:実際、太宰治とか読んでる、陰鬱でめんどくさい女なんですけど。たぶん、興味がある人に「あなたに興味があります」というのがちゃんと伝わっているんだと思います。犬っぽいんだと思う。逆に、猫っぽくはできない。

まこと:「興味があります」を示すの、必要ですね。

■「セフレからスタートした恋愛もあります」

――ちなみにみなさん、出会ってから知り合ってお付き合いに至るまでってどんな感じですか? 昔は「3回目のデートで告白」みたいな「3回目神話」ありましたけど……。20代の頃と比べて、変わったことはありますか?

まこと:全然違いますよ。違いません? 昔出会った人は、それこそ「3回目」みたいな、付き合うまでの段階にとらわれていましたね。付き合う前にやっちゃいけないとか。いろいろとらわれすぎて、凝り固まってました。

でも、今は傷つくのが怖すぎるから、逆に遊んでる感じになっちゃってるというか。もう倫理観が崩壊してます。おふたりはどうですか?

れい:付き合うまでのステップは、あんまり意識したことないですね。人によってバラバラです。不倫相手はセフレスタートだったし。でも性格が合いすぎて、最終的に全然セックスをしなくなって普通にデートしまくってました。

その前の彼は、「3回目」に近いかも。出会ってから週1回会って、3週間くらいで付き合って……という感じだった気がする。その前は同僚だったから、元々仲が良くて。初めてデートしたときに付き合うという感じになったかな。

まこと:うんうん。

れい:本当にバラバラなので、あまり「3回目神話」は信じてはいないかも。相性とか、元々知っている相手かとかもあると思うので。あみさんは?

あみ:私は基本、誰とも付き合う気がないんですよ、本当は。でもデートをしているうちに、「付き合おう」とか言われて、「他にもいるんだけどな〜」とか思っているうちに付き合うことになっている。本当に、“自分”がないんです。

――来る者拒まず去る者追わず?

あみ:そうなの。去る者は、ちょっと追うときはあるけど。来る者をそんなに拒むことがないです。何回もデートしている時点で、こっちも興味や好意があるから、バッチコイ態勢ではあるんだと思う。

――はっきり断ることもしない?

あみ:「この人はないな」と思ったら断りますよ。「好き」って言われても、「知ってる。でも付き合わないよ」って。ただ、100%ないと思う人とはそもそもデートしないかな。

――ちなみに、ずっとそういう感じでやってきたのに、結婚しようと思ったのはどうしてですか?

あみ:やっぱり、婚約してる彼が本命だったんだろうなと思います。

れい:本命は自分の中で決まってた?

あみ:そうそう。その彼とは一回別れて、もう一回付き合ったので。やっぱり彼がいいという気持ちになったんだろうな。人としてすごく尊敬しているので。

いつも、「好き」というより「興味」で付き合っちゃうんです。興味から始まる恋愛って、相手との向き合い方が「観察」になるんですよね。どんな出方をする人なんだろう? みたいな。でも「尊敬」だと、観察じゃなくて、帰る場所というか、安心して身を任せられる場所だから。それで結婚を決めたんだと思います。

まこと:「身を任せられる」かあ……それがなかなかないんですよね。

――ちなみにみなさん、恋愛と結婚って別ですか?

まこと:一緒にしたいけど……。

若いときだったら、「一緒にいたいから結婚したい」でよかったけど。今は、「ちょっと待てよ? 収入大丈夫? 酒癖は大丈夫?」みたいなのがいっぱい出てきて。恋愛と結婚がイコールにならない感じ……じゃないですか?

れい:私は、恋愛の延長に結婚がありますね。結婚というか、パートナーシップ。結婚には固執していないですけど、あまりそこにギャップはないかもしれません。

――なるほど。恋愛したい人と結婚したい人、重なり合わない場合は悩みが増えますよね。「ときめき or 安定」問題……。

れい:一緒にしてほしい!

まこと:がっちゃんこが良い!


▼第3回に続く
イケメンのセックスは微妙? 体の相性問題を語る

text/べっくやちひろ

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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