「スタンニングルアー」や「アメリヴィンテージ」を投入して秋のおしゃれをブラッシュアップ
最高気温が更新された今年の暑い夏が過ぎて、おしゃれが楽しくなる秋が到来！ 早速ワードローブを見返して、あれこれ考えるも何だか着こなしがマンネリ化していると感じることはありませんか。そんな「おしゃれの倦怠期を救うにはどうしたらいいの？」と率直な質問を、スタイリスト・平みなみさんに伺いました。
トレンドを追いかけることに疲れたり、ワードローブが代り映えせずマンネリな自分に飽きてしまったり……おしゃれの倦怠期に陥るときもありますよね。
ファッションの情報感度が高いおしゃれプロは、そんなときどのように乗り切って新しい情報をアップロードしているのでしょうか。
今回は、ファッション誌から広告まで幅広く携わっているスタイリストの平みなみさんに、そのTIPSについて尋ねてみました。
■自分のイメージボードを作って
――ファッションのコーディネートを提案するにあたって、平さんはどこからインスピレーションを受けていますか。
仕事ではスタイリングのイメージになるアイテムのキーワードをもとに、イメージボードを作ります。「Pinterest」を使って、気になったスナップをカテゴリーごとに分けています。
もちろん海外のファッション雑誌やラウンウェイも見ていますが、自身のスタイリングでは「モードあるリアルクローズ」を表現していきたいので、ストリートスタイルが見やすいPinterestを愛用しているんです。
ストリートスナップには、「今」の気分がリアルに反映されていますよね。どのようなアイテムを組み合わせてデイリーに着こなしているのかを知ることができます。
なんだか自分の着こなしがマンネリ化してきたなと感じるときや、逆に着こなしをアップデートしたいから参考になるものを……と思ったら、ストリートスナップを参考に自分のイメージボードを作ってみてください。
ランダムに自分が気になったものからチェックしていき、そのあとに「真似できそうなスナップを絞ること」をおすすめします。スタイリングを考える瞬間や買い物に行った際に、それらのイメージが頭に浮かんで、着こなしのヒントになりますよ！
仕事だけでなくプライベートでもPinterestを使って、自分が気になったファッションの写真はチェック。（平みなみさん提供）
■海外の情報はインスタグラムから
――ストリートスナップと言えばインスタグラムですが、平さんがフォローしているお気に入りの方を教えてください。
ファッションエディターの「Julia sarr-jamois（＠sarrjamois）」は、大きなアフロヘアがトレードマークで、彼女が着こなすジェンダーレスのスタイリングに注目しています。
90’sのようなポップな色づかいと柄の組み合わせが奇抜なんですが、おしゃれを本当に楽しんでいる様子が写真から伝わります。
まだ20代前半で若いのですが、双子の姉妹「Molly / Reese Blutstein（@double3xposure）」のインスタグラムは、80’sを彷彿とさせるファッションがとてもキュートです。そばかすと赤毛ボブがチャーミングで、双子ならではのリンクコーデやレトロな色使いは参考になります。
インスタグラムを通して、さまざまなバッグボーンを持っている人たちが着こなすファッションから、彼女たちの生活の一部を垣間見ることができますよね。そこが本当にリアルを感じる瞬間ですし、日本にはない空気感をキャッチできるので、よく見ています。
Pinterestで見たオフランウェイのスナップから、蛍光色をスポーティに合わせている着こなしにインスパイアされて、「SYU. HOMME/FEMM」でオーダーしたニット。（平みなみさん提供）
■エッジの効いたショップに足を運ぶ
――日ごろから買い物に行かれるアパレルショップから情報を得ることはありますか。
定期的に好きなショップには足を運んで、知らないブランドやインポートアイテムをショップスタッフの方に尋ねたりしますよ！ エッジの効いたショップには、いろいろなアイテムが揃っていますし、おしゃれなショップスタッフの着こなしも参考になります。
おすすめのショップは、セレクトショップだと「ビームス」と「エストネーション」です。どちらもメンズアイテムが置いてあるので、ユニセックスとして着用できるアイテムを探すこともあります。インポートの小物が充実しているので、トータルでファッションをチェックできるのは良いですよね。
あとは、大人女子でも凝ったデザインをトライしやすい「スタンニングルアー」や「アメリヴィンテージ」もおすすめです。色やデザインが尖ったものが多く、一点投入するだけで着こなしがぐっとモードな雰囲気に変わるアイテムが豊富です。
いつもは展示会やリースで各ブランドの新作はチェックしているのですが、実際に売れているアイテムや人気の商品を店頭でチェックをすることは大事だと思っています。
そこで、自分のイメージボードをチェックして、トライしたい着こなしに必要なアイテムを探すことや、ショップスタッフのリアルな着こなしからスタイリングのポイントを見つけることができますよ。
平みなみさんプロフィール
スタイリストKOSEI MATSUDA氏に師事のあと独立。ファッション雑誌やWEBマガジンを中心に活躍中。LAカジュアルをベースにしたエッジの効くスタイリングに定評あり。リアルクローズの中にモードさを取り入れたミックス力で、同性からのファンが多い。
https://www.instagram.com/minami_taira/
雑誌＆書籍の編集を経てフリーエディターに。ファッション・美容・カルチャーと幅広く担当。週２スイムと週３ゴールドジムで筋トレ好き。